PBP(Paris-Brest-Paris)

【2023PBP走行記 その15】PC11:VILLAINES-LA-JUHEL~PC12:MORTAGNE-AU-PERCHE(1,099km)まで

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PBPの走行記録その15です。今回は1,018km地点のヴィレンヌ=ラ=ジュエルから、1,099km地点のモルターニュ=オ=ペルシュを目指します。前回(その14)はこちらから。

■PC12:MORTAGNE-AU-PERCHE(1,099km)まで

さて21:30。未だお祭り状態のヴィレンヌを出発し、往路の補給ポイントから復路ではPCに格上げされたモルターニュに向かいます。区間距離は81km。

左足は痺れていますし、お尻も痛いですがとにかく先へ進みます。頑張って走ったら、モルターニュでも1時間くらいは眠りたい。

ちなみにコースプロファイルは以下の通り。PCの直前だけ急な登りになっているものの、これまでと比較すると割と平坦になっており走りやすいコース。
注)スマホ画面だと横が圧縮されるので、高低差が必要以上に強調されます

ノンストップで70km

さてこの区間はあまりトピックスがありません。何故かと言うと、ひたすら固定メンバーで特にトラブルもなく、補給もせずに走っていたからです。

スタートからしばらくは1人で走っていましたが、10kmほど走った時点で何となくペースの合いそうなアメリカン2人がパスしていったのでジョインします。

夜間は私設エイドも減りますし、特に停車することもなく先頭を引く2人は淡々と距離を消化していきます。その内に集団は徐々に大きくなり10名程度に成長。コースには難所的な個所も特になく、順調に進んでいく。

夜中は一人で走っているとどうしてもペースが落ちるので、集団で走るのはペースの維持に非常に有効です。そして先頭の2人が変わらず前を引いたまま、PCであるモルターニュまで残り距離は5kmくらいに差し掛かります。

PCが近づくと徐々にアップダウンが増えていき、ここでペースの違いから遂に集団が分割。先頭の2人はクレバーなのかアップダウンがあっても一定ペースを保っているので、2人を捨ててペースアップする組と、変わらず2人についていく組に分かれます。

ペースアップしたのはsupersix EVOの限定カラーに乗ったランドヌーズ。見るからに速そうでしたね。義理人情を重んじるジャパニーズからすると『あんたら一度も前を引いていないのにここでアタックするんかい!』と思いましたが、そこは私個人が勝手にそう思っているだけのこと。

私はというと、この集団の形成初期からいたので『まぁいいか』とこれまで通り2人についていく。それでもそこそこのペースですし、残り5kmで脚を使っても到着時間は5分も変わらないでしょう。

モルターニュに到着

そして無事に81kmを走破して、1:13にモルターニュ(1,099km地点)に到着。3時間半ほどで走れました。計画比では2時間の遅れ、クローズタイム比では3時間の貯金となっています。ツイートでは1,087kmとなっていますが、1,099kmが正しいですね。いよいよ残り距離が120kmとなってしまいました。もっと走っていたいのですが、有償で良いので距離を増やすオプションとか用意して欲しい。

仮眠所を利用

さて相変わらず続く足の痺れと尻の痛みを少しでも回復させるべく、また時間にも余裕が出来たので1時間の仮眠をすることに。ヴィレンヌ~モルターニュ間の81kmを3.5時間で走れることが分かっていたらヴィレンヌでもっと寝たのですが、そんな予知能力があるはずもなく。結果として、この晩は1時間の仮眠を2回行うというあまり効率の良くない結果となってしまいました。

またモルターニュの仮眠所やその他の施設がどんなものか、ブログに載せる情報として確認しておきたいという気持ちもありました。往路では勝手が全く分からずに、バゲットを食べただけで出発してしまいましたからね…。

さて仮眠所は敷地の一番奥にあります。まずはいつものようにサコッシュに荷物をまとめ、仮眠所入口で料金を支払い、仮眠所となっている(恐らく)体育館に入ります。中は暖房がきいている印象(そもそもあまり寒くはない)。寝床はコットではなく、薄いマットでした。

1時間後に起こしてもらい、無事に起床。トイレに行きたくなったので、仮眠所入り口にあるトイレに少し並んで入室。このトイレ、便座はあったのですが紙が品切れ。今まで幸運にも紙が無いという状況は無かったので『ここでそうきますか』と思いましたが、おしりセレブを常に携行していたので冷静にお尻を拭く。

トイレから出ると数人の列ができており、先頭の人(偶然にも面識のある方だった)は緊迫した様子で即トイレに入っていきました…。紙が無いと伝える暇は無かった。

食事

次は食事です。時刻は3:15。食堂は広く、深夜のためか人はまばら。待ち時間はありません。

このシャンボン&ライスもこれで食べ納めかと思うと寂しいですね、ここのシャンボンはロール状になっている珍しいタイプでした。本人としては朝食という認識の様子。

フジェールで『ワインを飲むか?』と聞かれた後、『モルターニュに着いたら残りも120kmだし、ビールでも飲んでしまおうかな~』と漠然と考えていました。ところがいざモルターニュに着くと、深夜だし、お尻も足も痛いしで、全く飲む気が起きませんでした。あの時に飲んでおけば良かった(笑)

一方、周りの海外勢はこの時間でも普通にアルコールを飲んでいたらしい…。午前3時なんですが?同じ酒飲みとして尊敬に値します。『喉が渇いたからワイン飲むか!』的な感覚なんですかね。

そしてここまで約1,100km走ってきましたが、体の不調はいつもの尻の痛みと足の痺れのみ。食事や水が合わないということもなく、各PCで美味しく食事を楽しめているうえ、バイクのトラブルもありません。しっかり準備してきたということもあると思いますが、それでも様々な不運に見舞われている日本人の方もいます。その点は幸運だったと言う他ありません。

食事を済ませたらリスタート。いよいよ残り120km、次は最終PCである78km先のドルー(1,177km地点)に向かいます。ドルーに到着すればゴールまで残り42km。長かった旅も終わりに近づいています。

出発時刻は4:00。ドルーの到着予定時刻は9:10としています。区間距離は78kmですから8:00には到着できそうです。クローズタイムは10:32なのでパンク1回程度のトラブルなら問題なく対処できる余裕はあります。

しかし先ほど書いたようにどんなトラブルがあるか分かりませんので、最後まで気を抜かずに走ります。

その16へ続きます。

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当サイトは自転車関連のパーツレビュー、ブルべの走行記録を中心としたブログです。
管理人は40代のロードバイク乗り。20年前にCannondaleのCAAD3を買って以来、Cannoncdaleばかり乗り継いでいます。 昔はメッセンジャーやレース、今はロングライドとブルベ中心。ブルべの主担当もやります。
年間走行距離は約10,000km。身長170cm、体重57kg。
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