PBP(Paris-Brest-Paris)

【2023PBP走行記 その3】事前受付の様子と事前ジャージ交換

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2023年のPBP走行記録その3です。今回はランブイエで行われる事前受付の様子を紹介します。その2はこちらから。

■事前受付の会場へ移動

記念撮影を終えると、事前受付の会場である国立羊農場(Ferme de la Bergerie nationale)へ移動します。

ランブイエの駅からは約3km。記念撮影をしたランブイエ城からも約2km弱ありますので、自転車での移動が推奨です。

途中にはキャンピングカーばかり駐車しているゾーンがあります。エントリーの際に『キャンピングカー用の駐車スペースを利用するか?』と聞かれたアレです。同じフランス国内や近隣国であれば、キャンピングカーで乗り込んで済んでしまう距離感なんですよね。完走のための環境が違いすぎる。

ちなみに私の宿泊するホテルでも、あえてスタート時間を当日の遅い時間にして、昼頃に車に自転車を積んで悠々とホテルにやってくる…という人が何人かいました。

■会場へ到着

自転車を駐輪

羊農場に到着すると、まずは自転車を駐輪します。駐輪場入口に設置されているゲートをくぐり、ラックに駐輪。黄色いジャージはルーマニアの方々。

受付の建物へ移動

駐輪場のすぐ脇にある立派なゲートをくぐり、

受付の建物へ向かいます。中央にあるサイロを中心として、左右に建物があることが分かります。右がフランス人用、左がそれ以外の国籍の参加者向けとなります。

建物の中では、スタート時間により更に受付場所が分けられています。私はグループQなので左へ。ここで受領する参加者向けキットには、事前に申し込んだジャージやベストなど、サイズの指定があって参加者ごとに異なる内容のものがあります。そのためここで適切な受付に行かないと正しいキットが渡せないため、並び直しになります。

受付と参加者キットの受領

長テーブルに受付担当の方が座っています。テーブルの上には国旗が吊るされて並んでいますので、日本の国旗のところまで行き、事前にPDFで配付されていた書類(CONFIRMATION D’INSCRIPTION)と本人確認用のパスポートを提出。

長テーブルの背後には、こんな感じでグループと番号ごとに段ボール箱に仕分けされた参加者ごとのキットが置かれています。この中から該当のキットをピックアップして、渡されます。その際、ボトルと矢印の看板は屋外のテントに行き受領すること、リストバンドを装着することを言い渡されます。

受付時間について

ちなみに私が受付を行ったのは13:30。事前に登録していた受付時刻は16:30。記念撮影への参加も兼ねて、ベイさんと一緒(ベイさんの受付時刻が13時だった)に早めに受付を行ってしまいましたが、この点については何も言われませんでした。

ある程度の割合で時間通りに来てくれれば十分に分散するため、それでOKという認識なのでしょう。

ボトルと看板を入手

受付が終わると、入口とは反対側にある出口から建物を出ます。出てすぐの場所にテントが設置されており、ボトルと例の看板がもらえます。この看板は30cmほどの大きさがありますので、自転車で来ている場合は運搬手段を用意しておく必要があります。私は機内持ち込みのために使った少し大きめのリュックを持っていきました。

こちらが記念ジャージ。ジャージとベストはその場でサイズ確認を行う事をお勧めします。私も試着しましたが、ピッタリのサイズで一安心。当日は晴れていたから良いけれど、雨だったら辛い…。

ちなみにサイズが合わなかった場合は、交換を申し出るとサイズ交換が可能なようです。

フレームバッジの装着と駐輪場からの脱出

受け取るものを受け取ったら、後は宿に帰ります。その前に、自転車を駐輪場から出す必要があるのですが…出入り口のゲートではスタッフによるチェックが実施されています。『フレームバッジの装着』と『リストバンドの装着』の2つをクリアしないと、自転車を駐輪場から出すことが出来ないという運用です。

駐輪場には何枚も上記の『フレームバッジの装着サンプル』が掲示されており、ACPにしては親切な対応です。とにかくその場でフレームバッジを2つ(前方用とサイド用)とヘルメット用のゼッケンシールを装着する必要がありますので、どこにどのように装着するのか、予め確定しておく必要があります。

装着場所は人によって様々ですが、私はこのように取り付けました。余ったタイラップは宿で切断します。この段階で装着が必須になるのは想定外でしたが、フレームバッジの装着にタイラップが支給されることは把握していたので爪切りを(本来の爪を切る用途と兼ねて)持参しています。

ちなみに私のスタートグループはQ(20:00スタート)です。

この作業ですが、雨だったらなかなか辛いものがあると思います。装着後はスタッフのチェックを受けて、駐輪場から脱出です。

当然ですが、このチェックは『自転車を駐輪場から出す時』に実施されるものですので、駐輪場を利用しない、もしくは徒歩で受付に訪問した場合は関係ありません。宿でじっくり装着位置を検討できます。また予備のタイラップを持参していれば、この場では適当に仮止めして、ホテルに戻ってから納得のいくように固定することも可能でしょう。

■早くもジャージ交換

無事に駐輪場から脱出できたので、後は宿に戻るのみ…なのですが、ランブイエ駅へ向かい歩いていると突如声をかけられます。

声をかけてきたのはブラジルからのランドヌーズ。何と、私が着ているAJたまがわの『たまちゃんジャージ』をジャージ交換して欲しい!とのオファーでした。

『ちょっと待って??ジャージ交換は完走後のゴールで行う習わしなのでは??』

と混乱しつつも

『確かに…ゴール後に汚いジャージを入手するよりは、この段階で綺麗なジャージを入手するのは賢い』

と気付きます。それに、たまちゃんジャージ、可愛いもんね。これに目を付けるとはさすが!と思い、交換に応じます。正直なところ、私もゴール後の汗だくのジャージは『洗濯が面倒だな~』と思っていたので、このトレードを断る人がいたら教えて欲しい(笑)

恐らくですが、今回のPBPで最速のジャージ交換をした人のような気がします。私のたまちゃんジャージは着ていたものを脱ぎましたが、ブラジルジャージは新品をその場で袋から出したもの。タグはちぎってその辺に捨ててました(笑)

着ていたジャージが無くなってしまったので、ブラジルジャージを着て帰ります。襟なしのトレンドを取り入れたデザインです。海外のMサイズなのでデカい…。

しかし事前受付の日にジャージ交換のオファーが来るとは…確かにキャラがデザインされたジャージは相当なレア度(というかたまがわジャージ以外に見かけなかった)で、好きな方には価値が高いのだと思います。

後で聞いた話を総合すると、どうやらブラジルとインドはジャージ交換について周到に準備していたらしく、交換用のジャージを作成して効率よく他国のジャージを入手していた模様。なるほどね。

■夕食

宿に帰還してベイさんと夕食に出かけます。場所はサンカンタンのレストラン。互いにPBPの完走を誓い、コーラとワインで乾杯。これはサラダですが、1皿で2人分の量があります。

相変わらず食べきれない量のポテト。

食べ終わっても19時くらいでしたが、早めに宿に戻ります。明日はいよいよスタート当日。朝はドロップバッグの回収があるので、ドロップバッグの準備をして就寝です。

その4へ続きます。

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当サイトは自転車関連のパーツレビュー、ブルべの走行記録を中心としたブログです。
管理人は40代のロードバイク乗り。20年前にCannondaleのCAAD3を買って以来、Cannoncdaleばかり乗り継いでいます。 昔はメッセンジャーやレース、今はロングライドとブルベ中心。ブルべの主担当もやります。
年間走行距離は約10,000km。身長170cm、体重57kg。
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