PBP(Paris-Brest-Paris)

【2023 PBP】PBPへ参加します。本番エントリー(通称本レジ)について

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PBPの記事です。今回は本番エントリーの内容と手順について記載します。

■本レジとは

本レジの概要

本レジとは、PBPの本番エントリーの通称です。PBPのエントリーにはプレレジと本レジがあり、本レジを行うことでPBPの正式エントリーとなります。プレレジは必須ではなく、枠に空きがあればいきなり本レジからのエントリーとすることも可能です。

またプレレジについては以下の記事にまとめています。

プレレジは2023年1月から登録が開始されました。ACPからの案内メールによると2023PBPでは8,000人の枠(うち2,500枠はフランス国籍を保有する人向け)に8,400人のプレレジがあったとのことで、ルール的にはプレレジをせずにいきなり本レジからのエントリーも可能ではありますが、プレレジは事実上必須といえる状況です。

2019PBPも同様にプレレジの段階で8,000人を超えましたが、ある程度のキャンセルが生じたため結果的には本レジからのエントリーでもOKだったとのこと。2023では果たしてどうなるでしょうか。

本レジのスケジュール

本レジのスケジュールは以下の通り。2段階になっています。

  • 2023/05/27~2023/06/10:本レジ開始。この期間内に3つの認定番号を登録すれば『仮本レジ』の状態となる。認定番号を4つ登録してエントリーおよびスタート時刻を確定させることも可能。
    6/10までに3つの認定番号の登録が無い場合、プレレジを行っていてもエントリーがキャンセルされる。
  • 2023/06/10~2023/07/02:引き続き本レジ期間。3つの認定番号しか登録出来ていない人は、この期間内に4つ目の認定番号を登録する必要がある。また6/10以降は上述のキャンセルにより空き枠が発生するため、スタート時刻を確定させていなければ変更も可能。

1つめのハードルとして、6/10までに最低でも3つの認定番号を揃える必要があります。その後は7/2までに4つ目を登録すれば良いわけですが、認定番号の発行には多少の時間を要するため注意が必要です。
※各開催団体やAJもこの時期のそういった事情を理解しているため、早いと翌日には認定番号が発行されるケースもあります。しかしあくまでも例外的な対応ですから、期待することのないようにしましょう。

また600kmなどの長距離は6月上旬には開催が概ね終わってしまうため、仮に上記のように翌日に認定番号が発行されるとしても、足りない距離の認定が都合よく取れるわけではありません。登録の対象となるブルべは6/30までの開催分であり、エントリーも2週間前には締め切りになりますから、計画的な認定の取得が必要です。

注意点

プレレジの段階で8,400人以上の登録があったため、仮にキャンセル者が1人も出なかった場合は約400人がエントリー出来ないことになります。ACPは『ある程度のキャンセル者が発生するので問題ない』とのスタンスですが、400人程度であれば恐らく(過去の傾向通りだとすれば)問題ないのでしょう。

しかしACPの言うことをあまり鵜呑みには出来ません。8,000人からあふれた人は待機リストに載るということですが、なるべく早く3つの認定番号を登録しておいた方が良さそうです。

■本レジの手順

それでは本レジの具体的な手順です。

PBPサイトにログイン

まずはPBPのサイトにログインします。前提として既にプレレジを終えているわけですから、詳細は割愛します。ちなみにこのサイトですが、言語設定を英語にしても随所にフランス語を混ぜてきます。しかしいったん本レジの処理を全て終えて、この記事を書くために改めてログインすると全て英語に変わっていました。良く分からない仕様です。

ログインすると下記の画面に遷移します(表示されているメニューはほぼ変わっていませんが…)。今回はPBPの本レジが目的ですから『Paris-Brest-Paris』をクリック。ちなみに『inscrivez-vous』とは『登録』。いきなりフランス語です。

続いて以下の画面に遷移します。自分のエントリー番号が表示されていることを確認のうえ、『Sign up now!』をクリックします。

ちなみにエントリー番号の横の『preinscrit』とは『事前登録済み』、またその下にある『Inscrire un autre participant』は『別の参加者を登録する』という意味です。

ちなみに下記が後日スクショした同じ画面。『preinscrit』は『Validated』に、『Inscrire un autre participant』は『Register another participant』に変わっています。これなら分かる。最初から英語にしてくれ。

登録情報の確認

サインアップすると現在の登録情報が表示されます。引っ越しで住所が変わった、電話番号が変わったなどの変更があれば『Modify』ボタンをクリックして修正しておきます。ACPからの送付物はこの住所宛に発送されます。

スタート時刻の変更有無を選択

下へスクロールすると『choose your departure time』欄が表示されます。プレレジで選択したスタート時刻が表示されていますが、他の時刻に空きがあれば変更が可能。この時点(6/10以前)では当然ながら空きはありません。

その下にある『Mon haraire me concient et je ne souhaite plus le changer』は何故かフランス語ですが、いま見ると『My departure time suits me and I no longer wish to change it.』と記述されています。チェックを入れて最後まで処理を終えるとスタート時刻が確定され、6/10以降の変更が不可になると思われます。

チェックを入れずに処理を進めた場合は、6/10以降にスタート時刻の変更可能な状態が維持されると思われます。詳細な説明が無いので推測です。話によると、いつの間にかスタート時刻を確定されたり、ACPの都合で強制的に変更させられることもあるそう。

私はスタート時刻が確定しないと走行計画が立てられないため、FIXしてしまいました。

認定番号の登録

先ほどのチェックボックスの下には『Your BRMs』欄があり、今シーズンに認定番号が発行されたBRMが表示されています。右側にある『HIDE』もしくは『SHOW』をクリックすると欄の非表示/表示を切り替えることが可能です。

続いて認定番号の登録欄に認定番号を入力します。上から順に200、300、400、600となっていますので、『Your BRMs』を見ながら該当する距離の認定番号を入力(コピペでOK)する必要があります。

登録には、短い距離の代替として長い距離の認定番号を使うことが出来ます(PBPルール:第2条)。私は珍しく各距離の認定があったので、それぞれ登録しました。

付帯情報の登録

続いて付帯情報の登録です。

『Assistance vehicle』ではサポートカーの有無を登録します。PBPではサポートカーを帯同させコントロールでサポートを受けることも出来ます。帯同させる場合はここで登録を申請を行います。あの三船さんはサポートカーを使っていましたが、99%以上の日本人参加者には関係のない話です。

『Contact in case of accident』では緊急連絡先を登録します。フランスから電話が来ることになりますので、番号には+81を付けておきましょう。分からない場合はページの最初に自分の連絡先が表示されていますから、それに倣って入力しましょう。

『Optional benefits』は有料オプションの他、記念ジャージの購入や反射ベストのサイズ選択を行います。以下、各項目を説明します。

『Results brochure FR/EN (Shipping costs)』:PBP終了後にACPから発送されるリザルト入りのブローシャーです。フランス語もしくは英語版のどちらかを選択可能。希望する場合は送料として4ユーロ必要です。

『Camping-car parking from Friday 18 to Friday 25 August』:文章の通り、8/18-8/25までスタート地点にキャンピングカーを駐車するためのチケットでしょう。キャンピングカーで来る人がいるんですね。希望する場合は30ユーロ。

『Car parking from Friday 18 to Friday 25 August』:こちらはスタート地点にキャンピングカー以外の車を駐車するためのチケットでしょう。キャンピングカーと異なり料金の設定が無いため無料です。

Sleeping package (in a dormitory) +breakfast (caterer) night from Sunday to Monday at La Bergerie』:84時間部門にエントリーした人向けのオプションです。この部門は8/21(月)の早朝がスタート。18ユーロでスタート地点に朝食付きの宿が用意されます。『La Bergerie』とはスタート地点の国立羊牧場のこと。朝食にラム肉の料理が出てくるなら、次回はちょっと利用してみたい(出てこないと思いますが)。

MEALS Sunday, August 20 (Served from 11:30 am to 7:30 pm)』:こちらは80/90時間部門にエントリーした人向けのオプションです。17ユーロでスタート地点で食事が可能。スタンダードもしくはベジタリアンが選択できますね。

『Jersey unisex of Paris-Brest-Paris Randonneur』:PBPの記念ジャージです。1着48ユーロ。サイズと数量を入力します。『?』マークをクリックすると、デザインとサイズチャートが表示されます。

『Reflective vest (Offered)』:言わずと知れたPBP反射ベストです。こちらは追加料金なし(参加費に含まれている)のためサイズの選択のみ。『?』マークをクリックするとデザインが表示されます。

ちなみに参加費に含まれている内容は、以下の通り(PBP公式サイトより)。

  • パリ~ブレスト~パリ・ランドヌール® 2023への参加
  • 公式ウォーターボトル
  • 公式反射ベスト
  • スタートラインに荷物を預ける
  • ゴールラインでの食事
  • 公式文書ポーチ
  • PBP 2023 フレームバッジ
  • PBP 2023 ブルベカード
  • PBP 2023 ライダーのフォローアップ
  • 施設の閉鎖前に到着した場合は記念メダル(および公認後に郵送されるタイムラベル)
  • コース上の矢印標識
  • 公用車とオートバイによる監視
  • さまざまな検問所や飲食店へのアクセス
  • 検問所での緊急支援
  • PBP ムービー

書類受取り時間の登録

『Time slot chosen for the pick-up of your documents on』の欄では、事前に必要書類の受取り時間を登録します。フレームバッジなども受領するはず。前々日(8/18:14~19時)と前日(8/19:8~19時)が選択可能。登録した時刻の前後30分以内に来るように記述があります。

支払額の確認

『Amount to be paid』欄で支払総額を確認します。私の場合は、総額は242ユーロですがプレレジの段階で50ユーロ支払っているため、追加の支払いは192ユーロとなりました。

本レジの登録

続いて『I acknowledge that I am physically fit and have read the regulations which I accept without reserve(私は健康で、規約に同意します)』にチェックを入れ、『Enregister l’inscription(登録の保存)』をクリックします。

画面が遷移して登録完了です。

支払い手続き

続いて支払いです。『Make the payment』ボタンをクリックするとpaypalの支払い画面に移行します。

支払いが完了すると、ACPからメールが届きます。

処理状況の確認

支払い完了後に改めてサイトの最下部にある『History of the dossier』を確認すると、処理の履歴が記載されています。私の場合は支払い完了のわずか2分後に、ACPにより『Validated』の処理がなされています。人によっては、私と同じ日に支払いまで処理したにも関わらず『Validated』になるまで数日を要したケースもあったとのことです。

以上で本レジの手続きは完了です。私は2023PBPが最初で最後の参加の予定です。しかし4年後に気が変わって参加する可能性もゼロではないので記録として残しました。

2027PBPの際、何かの参考になればと思います。

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ABOUT ME
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当サイトは自転車関連のパーツレビュー、ブルべの走行記録を中心としたブログです。
管理人は40代のロードバイク乗り。20年前にCannondaleのCAAD3を買って以来、Cannoncdaleばかり乗り継いでいます。 昔はメッセンジャーやレース、今はロングライドとブルベ中心。ブルべの主担当もやります。
年間走行距離は約10,000km。身長170cm、体重57kg。
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