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【レビュー】雨でも晴れでも!わずか110gの軽量レインジャケット カステリ『SQUALL SHELL JACKET』

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カステリの2024年秋冬シーズン新製品『SQUALL SHELL JACKET』のレビューです。雨天時のほか、ウィンドブレーカーとして使える軽量レインジャケットです。

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SQUALL SHELL JACKET
SQUALL SHELL JACKET

■総合評価

ここがポイント
  • とりあえず携行しとくか!と思える軽さ(Sサイズで実測88g)
  • 生地が薄くしなやか、動きを妨げない
  • 軽いのでベストの代わりとしても使える
  • 止水ジッパー+縫い目のシームテープ加工で高い防水性
こんな場合におすすめ
  • 降水確率40%前後という微妙な状況下でのお守りとして(特にブルべ)
  • ベスト代わりの万能ウィンドブレーカーとして
  • レースでの軽量雨具として

■入手経緯

いつもは『購入動機』となるこのパートですが、今回はカステリ社のご厚意によりこちらのジャケットを提供いただきました。そのため『入手経緯』としています。

■製品概要

製品スペック

まずは製品スペックの紹介です。

  • 価格:18,700円(税込)
  • カラー展開:3色(2024年12月時点)
  • サイズ展開:XS、S、M、L、XL、XXL、3XL
  • フィット:レギュラーフィット
  • 重量:114g
  • 対応温度帯:4~18度

カステリのレインジャケットの中では最も安価です。重量も(恐らくLサイズの場合)114gと非常に軽量です。

製品ポジショニング

代表的なカステリのレインジャケットとの比較です。
※表はスクロールします

名称断熱防水防風通気軽量温度帯重量価格
SQUALL SHELL JACKET355354-1811418,700
SQUADRA STRETCH JACKET2243310-1813311,550
ULTRA RAIN CAPE355354-1816836,300
GAVIA JACKET155332-1629865,340
GAVIA LITE JACKET155342-1632652,800

これまで、カステリのレインジャケットは総じて高額でした。『SQUALL SHELL JACKET』は、それらと比較すると非常に安価なことが特徴で、『気軽に使えるレインジャケット』という新たなポジションの製品です。

『SQUADRA STRETCH JACKET』は脇がニット素材になっているのでレインジャケットというよりはウィンドブレーカーなのですが、『SQUALL SHELL JACKET』は全面が防水生地になっています。更に生地自体も薄手なので、非常に軽量。そして、防水性能は意外と高い。

『ULTRA RAIN CAPE』も2024年新製品ですが、こちらは2レイヤーのPolartec® Power Shield™ RPM伸縮素材を使用しており、防水性とフィット感はかなり高いです。

『GAVIA JACKET』『GAVIA LITE JACKET』はどちらもGOREを使用しており、『GAVIA JACKET』の方がより高性能な生地を使用しているため軽量という違いがあります。

細部の紹介

全景です。カラーは3色ありますが、ホワイトは乳白色で下に着用するジャージが見えることがポイント。薄手の生地ですが2レイヤーで防水性が高い。

襟もしっかりと首をガードする高さがあります。

首元には、他のジャケットと同じくジッパーからの冷気を防ぐためのフラップが装備されています。ジッパーは止水ジッパーで、防水性のみならず防風性も高い。そのためフラップは不要と思いますが、必要な個所にはしっかりとコストがかけられています。

裾と袖は伸縮性が高く、水分の侵入をそれなりに防止します。左袖にはカステリのロゴ入り。

背中には反射素材が配されています。

生産国は中国。東欧を中心に工場を持つカステリでは珍しいです。

今回はSサイズを提供いただきましたが、重量は何と88g。かなり軽いです。

縫い目の裏側には防水性を高める目的でシームテープ加工が施されており、手がかかっています(画像では視認しづらいですが…)。それでいて88gというのはかなり軽量です。

防水性について

本製品はレインジャケット。実際の雨の中を走行して防水性を確認したかったですが、残念ながら季節的に雨が期待できないため、ホースで水をかけて防水性を確認することに。

水をかける様子をショート動画にしました。水をかけたのは3分間ですが、様子を確認するために最初の10秒だけ切り出しています。容赦なく水をかけていますが、走行中は時速30km/h出ていますからこれくらいは必要です。

放水後に内側を確認すると、当然ですが全く浸水なし。実際には首元から水が浸入したりするでしょうが、少なくともジャケットはしっかりと水を防いでいます。

■実走レビュー

サイズ感について

今回はSサイズを提供いただきました。私の体格は、身長170cm、体重58kgです。下に『ESPRESSO THERMAL JERSEY』を着ていますが、胴回りはぴったり。このカラーなら、下に着たウェアのデザインが見えますね。

袖が若干余りますが、可動域を確保するにはこれ位は余っていた方が良いですね。

裾の余り具合も適切で、リアタイヤからの跳ね上げをガードしてくれるロングテール仕様。反射素材も腰まで伸びており、視認性が高いです。

実走

着用しての実走です。

前述の通り、今回は『ESPRESSO THERMAL JERSEY』の上に本製品を着用して走り出します。冬なのでグローブと合わせますが、薄手なので生地が干渉せずに快適です。

走り始めてまず感じたのは『全くバタつかない』ということ。速度を上げても抵抗を感じません。ここまで体にフィットするウィンドブレーカー的なジャケットは初めてです。生地に若干の柔軟性がありますから、多くの人にフィットするのではないかと感じます。

この日の気温は8度でしたが、荒川CRを走っている人の多くは『荒川峠(※)だ』と騒いでいるほどの強風でした。当然ながら風は完全に防いでいますので、気温8度で強風の中を逆らって走っても、寒さは感じません。
※堤防上にある吹きっさらしの荒川CRで、強烈な北風が発生するとこの様に呼ばれる

これは止水ジッパーが風を防いでいるので、一般的なウィンドブレーカーよりも更に暖かいのだと思われます。薄手の秋物ジャージとの相性が非常に良いですね。ウィンドブレーカーとしても非常に高性能です。

期待を裏切られた…というと失礼ですが、想像していたよりも快適です。ワードローブの中で、すぐに1軍として活躍できるスペックではないでしょうか。価格だけ見ると18,700円と高額ですが、それだけの価値はあると感じます。

■まとめ

非常に軽いので、少しでも天候に不安があれば気軽に携行することができます。ウィンドブレーカーとして普段使いするにも優秀な製品です。止水ジッパーが良い仕事をしている他、大きな反射素材があるので日没の早い季節に活躍します。

峠の下りや肌寒い季節にジャージと合わせるにも便利なので、幅広く使えます。真夏以外は通年使えるアイテムですから、1着持っておくとライドの幅が広がって大変便利です。

私はブルべで『降水確率40%』のような場合は、今まではわざわざモンベルのサイクルレインジャケット(250g)を携行していましたが、これからは本製品にします。

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ABOUT ME
@morou2
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当サイトは自転車関連のパーツレビュー、ブルべの走行記録を中心としたブログです。
管理人は40代のロードバイク乗り。20年前にCannondaleのCAAD3を買って以来、Cannoncdaleばかり乗り継いでいます。 昔はメッセンジャーやレース、今はロングライドとブルベ中心。2022年エベレスティング達成、2023年PBP認定、2024年キャノボ達成。ブルべの主担当もやります。
年間走行距離は約10,000km。身長170cm、体重57kg。
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