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【レビュー】あの定番ベースレイヤーがついにリニューアル!カステリ『FLANDERS2 LONG SLEEVE』

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カステリの2025秋冬の新製品ベースレイヤー『FLANDERS2 LONG SLEEVE』のレビューです。

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FLANDERS 2 LONG SLEEVE
FLANDERS 2 LONG SLEEVE

■総合評価

ここがポイント
  • 縫い目が減って着心地アップ
  • 非常に暖かいベースレイヤー
こんな場合におすすめ
  • 冬用ベースレイヤーの定番として
  • 寒さが苦手な人は買うべき

定番のベースレイヤーが2世代目にリニューアルしました。本記事では製品の概要と前作との違いも紹介していきます。

■入手経緯

通常は『購入動機』となるこのパートですが、今回はカステリ社のご厚意によりこちらのジャージを提供いただきました。いつもありがとうございます。そのため『入手経緯』としています。

ちなみに前作の『FLANDERS WARM LONG SLEEVE』も所有していますが、マイナス気温に対応したベースレイヤーとして購入し、しっかりと活躍してくれています。

1~3月あたりのブルべではスタート時点の気温が普通にマイナスである(スタート地点が河川敷とか、河川敷とかなので…)ため、このレベルの装備が必須なのです。場合によっては1月にオールナイトで400kmブルべやキャノボを走ったりしますので、肌に触れるベースレイヤーが優秀かどうかは死活問題。

これを買う前は重ね着をして対応していたのですが、やはり重ね着は動きづらいし、着脱が面倒で時間もかかるし、着ぶくれして空力的にもよろしくない。やはり理想はジャケット+ベースレイヤーの2アイテムで完結させるべきです。

■製品概要

製品スペック

  • 価格:14,300円(税込)
  • サイズ展開:XS、S、M、L、XL、XXL、3XL
  • 対応温度帯:-2~10度
  • カラー展開:2色
  • フィット:レギュラーフィット
  • 公称重量:181g(恐らくLサイズの場合)
  • 実測重量:131g(Sサイズ)

FLANDERSを一言で表現すると、フリース製の裏起毛ベースレイヤーです。これを細かな工夫で高性能なベースレイヤーに仕立てています。

前作『FLANDERS WARM LONG SLEEVE』の価格は12,980円ですから、本作は1割ほど価格が高くなっています。重量も実測131g(Sサイズ)と非常に軽いのもポイントです。サイズも3XLが追加されて7サイズとなりました。

製品ポジショニング

カステリはベースレイヤーだけでも10を超える製品を販売しています。同様の温度帯の主な製品と比較して、本製品のポジショニングを整理します。

名称断熱防水防風通気軽量温度帯重量価格
FLANDERS 2 LONG SLEEVE41144-2-1018114,300
FLANDERS WARM LONG SLEEVE(前作)51133-2-1024012,980
FLANDERS 2 HIGH NECK WARMER51144-4-625814,960
MERINO SEAMLESS BASELAYER41143-4-1020916,500

まず『FLANDERS 2 LONG SLEEVE』は比較的バランスの取れた性能になっています。重量も軽い。この辺が定番と言われる所以です。

前作の『FLANDERS WARM LONG SLEEVE』は断熱性こそ高いものの、生地が厚めなので通気性は普通レベル。心拍を上げると汗がこもることがありました。今作ではこの点が改善されています。

『FLANDERS 2 HIGH NECK WARMER』は今作のハイネック版。ネックウォーマーのようにのど元までしっかりカバーしますので、日の出前の早朝や心拍を上げずにのんびり走る場面に最適。

『MERINO SEAMLESS BASELAYER』は素材がメリノウールであることが最大のポイント。ウールならではの着用感と暖かさが欲しい場合はこちらです。対応温度帯の下限が-4度と、スペック的にも高性能です。

細部の紹介

まずは全景です。今回のカラーはブラック。縫い目が減ってシンプルな見た目になりました。縫製自体も改善されていて、『Merrow(メロー)ステッチ』という名称が付いており、幅が小さくなっています。

こちらが前作です。胸に『castelli』ロゴが入るのは同じですが、肩や脇の縫い目が多い(パネルが多い)ことが分かります。こちらも『フラットロック縫い』というフラットな縫い目になっているのですが、本製品と比べると縫い目が幅広で目立ちますね。

襟の高さは4cmほど。サイトの商品説明には『ミッドハイト』の襟とあります。保温のほか、冷気の侵入を防ぐ目的もあります。

襟の前側は前身頃からつながっていて、ここでも縫い目が削減されています。

特徴の1つである脇の大きなベンチレーション。保温性と通気性を両立する機能ですが、前作よりも上下に長くなり、通気性が向上。

裏地はフリースで起毛しており、しっかりと保温します。生地はフリースなので全体的に通気性があります。

背中側。こちらも1枚の大きなパネルで構成されており、着心地の向上に貢献しています。

今回はSサイズです。製造国はルーマニアとなっています。

生地について

生地です。本体部分はポリエステル100%。『SottoZero』という生地で、フラットな表地と起毛した裏地から構成されています。

脇のベンチレーションは、ポリエステルにポリウレタンが7%混紡された生地。動きのある部分なので伸縮性を持たせています。

実測重量

実測重量はSサイズで131gでした。

ちなみに前作は147g。10%ほど軽量化されています。

■レビュー

実走レビューです。

サイズ感

まずはサイズ感です。本製品はレギュラーフィットなのですが、実は前作はタイトフィットでした。

サイズ的に特にはSサイズでぴったりで不満はないのですが、前作の『ベースレイヤーなのにタイトなフィット感』が好きだったので、個人的にはやや違和感があります。

裏起毛フリースのウェアは身体に密着していた方が保温性が高まります。とはいえ、フィットの違いは、サイズの違いよりは小さな差異です。上からジャケットを着たら、結局は体に密着することになりますから結果は同じです。

本製品はその高性能ぶりで、私も自転車と関係なく週末に着ていますし、カステリ公式でもウィンタースポーツに使ってね、とアナウンスしているくらいです。今作ではちょっとだけ汎用性を重視したということでしょうか。ロードバイク以外の用途で着るには、確かに格段に快適になっています。

実走レビュー

11月のある日。終日の曇り空の下、早朝から荒川CRを走りました。

朝7時の気温は気温は10度。陽が出ていないと明らかに一段寒いので7度くらいに感じます。本製品の対応温度帯は-2~10度で対応温度帯の上限に近く、余裕で暖かいはずなのですが、寒いものは寒い。

合わせているジャケットは、あえてDO.DI.CI. JACKET。

通気性を重視しているため生地は薄く、防風性は中程度で、対応温度帯は8~15度。体感気温7度の中、『FLANDERS2 LONG SLEEVE』を着ると耐えられるようになるのか?

画像では分かりませんが、ジャケットの下はFLANDERS2を着ています

結論としては、全く問題なく過ごせました。非常に快適でした。適度に暖かく、しかも快適なのです。家を出る時は『寒そうだから走りたくねぇ、、、』と思っていたのですが、あまりに快適なので予定よりも20kmほど多く走ってしまいました。

まず感じるのは『断熱性』。裏起毛フリースにより、ジャケットと肌の間にしっかりと暖かさが保持されているのが分かります。強度を上げると感じるのが『通気性』。心拍を上げて汗が出始めると、強度に比して前作よりも蒸れる感触が少ないです。

前作はマイナス気温の過酷なブルべを何度も完走させてくれた相棒のような存在で、非常に気に入っています。2世代目になってもその性能は健在。そして縫い目が減ったおかげで着心地が軽くなり、タイトなフィット感が適度に軽減されました。この軽い着心地はぜひ体験して欲しい。

それでいて生地は薄くなったのに暖かさは同等、重量は軽くなって快適性も向上。生地が薄くなったおかげで通気性も良くなり、汗冷えにも強くなりました。

唯一の懸念はこの汗冷えですが、素材がポリエステルなのでメリノウールのような吸湿性はありません。その分、通気性は優れていますので外側に排出する運用を心がける必要がありますが、ヒルクライムで心拍が上がるとさすがに排出が追いつかなくなります。

この点が完全に解消されたわけではありませんが、生地が薄くなったことで汗冷えの程度が低減されたことは確かです。まぁ、ヒルクライムで追い込んだら、真冬でも汗だくになるのはどんなウェアを着ても同じなのですが。

↑の比較表の通り、前作は断熱性には優れていますが、ライド時の総合的な快適性は今作が上回っていると感じます。DO.DO.CI.のような通気性に優れたジャケットとの相性は完璧ですね。いただきものですが、この子とは長い付き合いになりそうです。
(今までの提供品も、もちろん全て手元にあるのですが)

■まとめ

生地と縫い目を改良することで、絶妙に通気性と快適性を向上させた、完成度の高いベースレイヤーです。

裏起毛フリースなので、走り出しや休憩時などの低心拍時から暖かい。そして強度を上げても汗を外に逃がしてくれます。ふわっとした着心地も備えるようになり、普段使いにもお勧めです。

ただしポリエステルは吸湿性がありませんから、汗がジャケット内で飽和するとややべたつきを感じることがあると思います。それが気になる方は、ウール(吸湿性がある)を使った『MERINO SEAMLESS BASELAYER』などを選択するのも手です。

この辺は好みによって使い分けていただきたいと思います。

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ABOUT ME
@morou2
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当サイトは自転車関連のパーツレビュー、ブルべの走行記録を中心としたブログです。
管理人は40代のロードバイク乗り。20年前にCannondaleのCAAD3を買って以来、Cannoncdaleばかり乗り継いでいます。 昔はメッセンジャーやレース、今はロングライドとブルベ中心。2022年エベレスティング達成、2023年PBP認定、2024年キャノボ達成。ブルべの主担当もやります。
年間走行距離は約10,000km。身長170cm、体重57kg。
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