【レビュー】ESPRESSOに物足りなければグラッパを カステリ『CORRETTO JERSEY』
カステリの半袖ジャージ『CORRETTO JERSEY(コレット ジャージ)』のレビューです。

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■総合評価
- ワンピースまで必要ないが、エアロジャージは欲しいという人向け
- 本製品のワンピース版は『SATURDAY MORNING SKINSUIT』
- エアロながらも遊びのあるデザイン
■購入動機
エアロながらも遊び心のあるデザインに惹かれて購入。ESPRESSO JERSEYよりも気合を入れて走る時に着ています。
■製品概要
製品概要
まずはwebサイトに載っている情報を以下にまとめます。
- サイズ展開:XS、S、M、L、XL、XXL、3XL
- カラー展開:6色(2026年7月時点)
- 公称重量:131g(Lサイズの場合)
- 対応温度帯:18~35度
- フィット:エアロフィット
- 価格:25,850円
対応温度帯は15度から。半袖のESPRESSO2は18度からとなっています。
性能の割に価格はこなれていて、『PREMIO EVO JERSEY(36,850円)』『UNLIMITED PRO2 JERSEY(28,820円)』『AERO RACE 8S JERSEY(26,950円)』などと比較すると、中程度の価格帯に位置する製品となっています。
※価格は2026年7月現在
価格はそこそこに抑えたので、ESPRESSOほどでは無いものの、カラバリの多さを活かして2着くらい買ってね、という戦略でしょうか。…私は買いました。
CORRETTOとは
『Corretto(コレット)』とはイタリア語で「修正された」「洗練された」という意味です。英語だと『correct』ですね。
そしてカステリのお膝元であるヴェネト地方のバールには、こんな習慣があるとのこと。エスプレッソにグラッパを少量垂らして飲む『カフェ・コレット』。これはエスプレッソに、ほんの一滴の刺激を加えることで、全体の印象をぐっと引き締めるという発想です。
このジャージはまさにそのコンセプトを具現化したもの。快適な日常ライドを想定したESPRESSO JERSEYをベースに、レースのエッセンス(=グラッパ)を加えて仕上げたのがこのCORRETTO JERSEY。快適さを犠牲にせずに、一段上の速さを手に入れるジャージ、と言えます。
細部の紹介
まずは全景です。今回のカラーは『ELMWOOD/ROSA GIRO-WHITE』。どのカラーも、袖・襟・バックポケットがアクセントになっています(バックポケットは後述)。

袖は長め。通気性向上のため可能な限り薄く仕上げながらも、空気の当たる腕は空力を向上させるディンプルが入っています。新しくなったカステリロゴは右脇下に入っています。前傾を深くとることが前提という、スパルタンな仕様。

袖口は接着されており、非常に薄く仕上がっています。

先に背面です。バックポケットに袖と同じ生地が使われており、目立ちます。大きな『CASTELLI』ロゴもポイント。

しっかりとセキュリティポケットも装備。

カステリの最上級ジャージ『PREMIO EVO JERSEY』から採用された圧着仕上げのフラットなポケットのフチです。これ、非常に使いやすいだけでなく、数gの軽量化に貢献しています。

エアロを重視しているため、かなりしっかり目のシリコングリップを備えています。

襟周りは空力を重視して、スッキリとした仕上げ。英語では『contoured』というのでしょうか、立体的に裁断された設計です。しかも内側だけ異なる生地を合わせているという手の凝りよう。

赤いサソリはこちらに。製造国はボスニアです。

見えないこだわり
個人的には、これから紹介するポイントがこのジャージのキモ。見えない部分にわざわざメッセージを入れています。
まずは襟。エスプレッソ+グラッパ=自転車。コレットを飲んで自転車に乗ろうぜ!というメッセージですね。

続いて前身頃の右側。『カフェイン含有量:高』。

最後は裏側。デカデカと『エスプレッソで足りなければコレット(=グラッパを入れろ)』とアピール。外からは全く見えませんが、見えない部分に遊び心を入れるのはいかにもカステリらしい。

PBP(Paris-Brest-Paris)を走った経験からすると、フランスやイタリア(その他ヨーロッパの国)のサイクリストは昼間に喉が渇いたらビール、朝や夜中(午前3時とか)はワインを飲む、という感覚。なのでグラッパというアルコール度数40%の酒をレッドブル的な感覚で飲むのは全く不思議ではありません(笑)。
少々脱線しましたが、これがこのジャージのコンセプト。製品のWebサイトにはこのような重要なことは一切載っていないのですが、サイトに載っていないのであれば紹介するのが、このブログの存在意義です。
生地
生地の素材はポリエステル91%、ポリウレタン9%となっています。ポリエステルは速乾性が高いなどの特徴を持つ一般的な素材ですが、それをベースにポリウレタンを混紡しています。ポリウレタンは伸縮性が高いことが特徴で、これによってエアロなフィット感を実現しています。

実測重量
今回はSサイズです。実測重量は117gでした。

■レビュー
サイズ感
今回はSサイズを着用しています。私は身長170cm、体重は58kgです。割とやせ型の体型ですがぴったりです。薄くて良く伸びるので圧迫感は全く無いのですが、下に履いているビブのストラップなどは目立ってしまいますね。


実走
さて実走です。
この日は6月下旬、いつもの堤防上を通る荒川CRへ出かけます。梅雨時なので曇っていますね。

この日はCRを片道40kmほど、往復で計80kmのライド。
このジャージに期待することは、見た目の他に『空力の良さ』ですが(そもそもウェアで何W低減出来るのか?というのは別として)、エアロフィットだけあって、確かにバタつき感はゼロ。
ESPRESSO JERSEYもフィット感の高さがウリですが、あちらのフィットはタイトフィット。タイトフィットでも十分に体のラインが出るわけですが、CORRETTOの場合は更にピタピタにフィットします。
しかし絶妙に計算されたカッティングで、単にピタピタなだけでなく、生地にシワが寄りがちな肩回りやサイド部分など、↑の写真の通りほぼ完璧にフィットしています。これがあれば、日常のハードな練習はこれで十分ではないでしょうか。
時折ダンシングをしても、ウェアが上半身の動きにしっかり追従してくれますし、快適そのものでした。それと通気性については、ESPRESSOよりも明らかに優れています。ボディのオープンメッシュが効いており、インターバルをかけて心拍を上げた局面でも、熱がこもる感覚がありません。ESPRESSOが「快適なロングライド向け」とすると、CORRETTOは「高強度向けの万能ジャージ」という印象でした。
また使い勝手が向上しているのがバックポケット。ポケットの入口がフラットになり、引っかかることがなくなって出し入れが非常にスムース。着心地だけでなく、使い勝手もストレスが無くなっています。
また冒頭で紹介した通り、カステリからは『SATURDAY MORNING SKINSUIT』という『練習なのに千切り合い』みたいなライドのためのワンピースも用意されています。こちらの製品はCORRETTO JERSEYとESPRESSO BIBを合体させた製品で(まさに私が着ている組み合わせなのですが)、ライドのメンバーを威圧するにはこちらの方が良いかもしれません。

■まとめ
ESPRESSOという完成されたジャージに、レースという名のグラッパを一滴。そのコンセプトを製品として実直に体現しているのがCORRETTO JERSEYです。
ESPRESSO JERSEYよりもエアロなフィット感のジャージが必要だけれども、流石にワンピースを着るほどでもない…という場合に使って欲しいジャージです。
おまけに練習に気分が乗らない時でもジャージを見たらテンションを上げてくれるメッセージが付いていますので、トレーニングの効率を上げてくれるという唯一無二のジャージとなっています。
価格はESPRESSO比でやや高めですが、速さと快適さを両立したい方には、十分に価値のあるジャージだと思います。
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