【Di2】アルテグラでもリモートスイッチ(隠しスイッチ)が使えるようになった 機能と設定方法その1
さてブラケット(STIレバー)をST-8070に交換しました。アルテグラ R8000系のDi2からは、従来はデュラエースにしか付いていなかったリモートスイッチ(通称:隠しスイッチ)が装備されています。※R9200系、R8100系にも装備されています。
私はこの機能は結構便利だと思いますし、シマノのDi2にしか無い機能なのでもっとPRしても良いと思っています。しかしながら今まではデュラにしか無かったボタンなので、あまり普及していないように感じます。
そしてシマノのことだから、どうせユーザーマニュアルにも何も書いていないんだろう…と思ってST-9170/8070のマニュアルを確認すると、ちゃんと記載がありました(笑)
これからはアルテグラにも装備されますから『新たにDi2を買う=リモートスイッチがついてる』という状態になります。という事で機能の紹介を改めて行いたいと思います。
■リモートスイッチとは
機能の概要
そもそもリモートスイッチ(隠しスイッチ)とは、Di2のブラケット先端についているスイッチのことです。従来はST-9070とST-R9150/9170にしか装備されていませんでしたが、R8000になってアルテグラにも降りてきました。ワイヤレスユニットを装備してE-TUBEで設定を行うことで、変速の割り当てや、サイコンと連携するとページめくりなどの操作が出来るようになります。今は亡き(我が家には今もありますが)フライトデッキと同じですね。
どこについているのか
スイッチはこの『ツノ』をめくると出てきます。R型番になってからフードの形状が変わり『スイッチがありますよ』というデザインになりました。なので今はあまり隠れていません。慣れるまで最初はクリックしづらいですが、何度かやっていると慣れます。
■リモートスイッチで出来ること
変速
E-TUBEで設定をすることで、変速を割り当てることが可能です。フロント、リアのどちらでも設定可能です。
サイコンの操作
いくつかの簡単なサイコンの操作を割り当てることも可能です。シマノはこれを『D-FLY』と呼んでいます。
リモートスイッチの機能割り当ては『変速』もしくは『D-FLY』のどちらかになります。
サイコンの操作は3種類
『D-FLY』として、サイコンの遠隔操作を割り当てることが出来ます。リモートスイッチは、下記の3種類の操作方法を受け付けます。シングルクリック、長押し、ダブルクリックですね。左右それぞれに設定可能なので、合計6つの機能を割り当てることが可能。別な記事で書きますが、設定画面はこんな感じです。
・シングルクリック(Single Press)
・長押し(Press and Hold)
・ダブルクリック(Double Press)
割り当て可能な機能
Edge520/530の場合、この3種の動作にそれぞれ下記の操作のいずれかを割り当てる事が可能です。ブラケットは左右ありますので、割り当て可能な機能は計6つ。
・ページ順送り
・ページ逆送り
・ラップ
・タイマーのスタート/ストップ
・バックライトオン
・マップ表示
・コンパス表示
・高度プロファイル表示
・ラップサマリー表示
・バーチャルパートナー表示
正直なところ、4つ割り当てたら十分だな…というのが実際に使った感想です。6つ割り当てても、覚えられません…。
■割り当てている機能
私が割り当てている機能は下記の通り。この辺はロングライドなのか、レースするのかによって違ってくると思います。
・右シングルクリック:ページ順送り
・左シングルクリック:ページ逆送り
・右ダブルクリック:バックライトオン
・左ダブルクリック:高度プロファイル表示
長押しには機能を割り当てていない…のですが、最初からページ送りが設定されています。使うのはこれ位ですが、高度プロファイルを表示させるには、該当のコースを入れる必要があります。ならば地図表示も設定しようか悩んでいます。
ラップも以前は私にとって必要な機能でしたが、eTrexでルートを見るようになってからはキューシートを使わなくなってしまいました。なのでラップ機能も使いません。と思ったけど、試走でキューシートの確認をする時にはラップは必要ですね。長押しに地図表示とラップを割り当てておこうかな。
意外と便利なのがバックライト。これがあれば、ヘッデンを使わなくとも夜間にサイコンの画面を確認することが可能になります。何か操作をすればバックライトは点灯しますけども、何か操作をすると元の画面から動いてしまうので、手動だと必ず2回ボタンを押す必要があるんですよね。に神流川300の時に使いましたが、非常に重宝しました。
ということで、非常に価値のあるDi2のリモートスイッチ。ブルベにおいて『ストレスを減らして楽に走る』というのは安全面からも重要な要素なので、完走の手助けになることは間違いありません。皆さんもぜひ。
シマノもようやく12速化されて、Di2+油圧ディスクが前提という時代になりました。いつか来ると思っていましたが、意外と早く来てしまいました。
Di2の場合、ブラケットは単なるスイッチなので11速同士なら互換性があります。別に油圧ディスクにせずとも、例えばR8000系のキャリパーブレーキDi2用ならこれ位のお値段です。
ちなみにR8000系アルテグラの油圧ディスク・Di2のSTIブラケットはこれ位のお値段です。値段が全然違いますが、ちょっとでも『油圧ディスクが気になる…』と悩んでいたら、買った方が良いでしょうね。これから12速を導入する人が増えてくるはずなので、11速のDi2パーツがヤフオクやメルカリなどに放出されると思います。ブラケットは新品、FDやRDは中古、と上手く使い分けつつ揃えていくのも良いと思います。
続きのその2はこちら。設定方法です。