明るさ・持続時間をカスタマイズ出来るKNOG(ノグ)のライト、PWR(パワー)シリーズが気になる。
あのおしゃれなベル『Oi』で有名な『KNOG』が出しているライトが面白そうで、気になっています。今でもちょっとしたLEDライトを出しており、使っている人も多いと思いますが、本格的なフロントライトです。
■KNOGのPWR(パワー)シリーズ
こないだ娘と一緒に行った図書館で1年ほど前のサイスポのバックナンバーを何気なく眺めていると、新製品情報として『PWR』というKNOGのライトが載っていました(原子炉の名前みたいだ…)。恐らく当時も記事を読んだ様な記憶がありますが、すっかり忘れていました。雑誌に新製品として掲載されても、実際に日本に入ってきて流通するのは数か月後となるのが普通ですからね。
発表から既に1年が経っているのですが、お店の(ワ○ズとか)レビューはあるのですが使っている人を見たこと無いし、話もあまり聞きません。どんなライトなのか気になって調べてしまいました。
■PWRシリーズの特徴
ライトヘッドとバッテリーが別々の前提
ライト部分とバッテリー部分が別々になっているのはキャットアイのvoltシリーズと同じです。バッテリーが切れたら、別売りのバッテリーに交換して使い続ける事も出来ます。PWRが異なるのは、最初から『ライトのヘッド部分:3種類』と『容量違いのバッテリー:3種類』を自由に組み合わせて使いましょうという設計になっている点です。
例えば、MAX600ルーメン用のヘッド部分はこれ。3つのヘッドの中では一番小さいタイプ。
次に、10,000mAhという最大容量のバッテリーならこれ。太巻きですか?という太さ。ブルベでランタイム重視なら、先ほどのMAX600ルーメンのヘッドにこれを装着して使うということも出来ます。
最初から『ライトヘッド+バッテリー』というセットモデルもあります(これはヘッド(中)+バッテリー(中)というセット)。最初に買うならセットモデルがお買い得だと思います。何故ならマウントが付属してくるからです。
目的に応じてバッテリーだけ買い足したり、最初からライトヘッドとバッテリーを異なるサイズで別々に買う事も可能です。それぞれを一覧にまとめると、こんな感じになります。
セットの商品名 | MAXルーメン数 | バッテリー容量(mAh) |
ROAD | 600 | 3,350 |
TRAIL | 1000 | 5,000 |
MOUNTAIN | 2000 | 10,000 |
ちなみに海外通販ですと、tweeks cyclesで割と安く売っています。
バッテリーだけで3種類ある
バッテリーだけで最初から『3,350mAh』『5,000mAh』『10,000mAh』の3種類があります。キャットアイのvoltも交換用バッテリーがありますが、バッテリーの容量にバリエーションはありません。volt800のライトにvolt1700のあのバッテリーを装着することは出来ないわけです。PWRの場合はこの組み合わせを目的に合わせて自由に選べます。10,000mAhもあれば、余裕で一晩持ちますな。
実用的なモバイルバッテリーとして使用可能
外部出力用のUSB端子を備えており(そもそもライトにも、この端子から給電する仕組みです)、ライトを外すとモバイルバッテリーとして使えます。出力は2.0Aあるので、十分にスマホ用として利用可能。キャットアイも同様のアダプターがありますが、出力が弱くて実用に耐えないのは有名です。
ライトのモードをカスタマイズ出来る
『Mode Maker』というアプリがあり、ライトのモードをカスタマイズ出来ます。モードチェンジした時の発光するルーメン数や、フラッシュのパターンを選べるようです。フラッシュはそんなに何パターンも使わないですから、自分が使う1パターンだけあれば十分という人も多そうなので、便利ですね。ボタンを何度も押してモードチェンジするのは正直面倒くさい。
そもそもライトって、人によって使い方がある程度決まっています。通勤で使うので短時間で十分だけど明るいモードしか使わないとか、ブルベなら明るさはほどほどで良いのでとにかくランタイム重視とか。私もvolt800をメインで使っていますけども、800ルーメンのモードなんて使ったことがありません。200ルーメンのモードだけあれば十分。カスタマイズ出来ると言っても、何かの時に困るので『200ルーメンのモードのみ』にはしようと思わないですが、常時発光が2パターン+フラッシュの計3つあれば十分かも。そういう事も可能です。
参考までに、明るさ・バッテリーの組み合わせと持続時間を表にするとこんな感じになります。2,000ルーメンの場合の持続時間のデータはありませんでした。
ライト以外の機器にも使える
PWRのサイトを見ると、これらのバッテリーに装着出来るランタンやBluetoothスピーカーなどのアウトドアグッズをリリース予定とあります。ランタンはあったら欲しいと思いますが、本国のサイトを見ても未だに2018年リリース予定となったままです。しかしヤフーショッピングにこれらの商品が販売されていることを発見。本当に届くのか…?
カスタマイズがやりたい
こんな感じで、ちょっと面白いラインナップの商品です。私がやりたいことは、600ルーメンのヘッドと大容量のバッテリーを組み合わせて、バッテリー交換無しに一晩持続するライトを作ることです。KNOGの本国サイトには、使用するバッテリーと発光させるルーメン数の組み合わせで『何時間持続するか?』というグラフが掲載されています。それによると5,000mAhのバッテリーを使って175ルーメンで使用した場合、約12時間持続するとなっています。
175ルーメンという数値がグラフに載っているということは、恐らくですが上記の『Mode Maker』というソフトを使って175ルーメンという微妙な明るさの設定が出来るということなのでしょう。
1点だけ懸念があるのですが、ヘッドとバッテリーが分離する構造ですので、ブルベで使うとすると接合部分の防水性能がどこまであるか?ですね。一応サイトをみると防水との記載はあるのですが、ここがキャットアイと同等かそれ以上というのはさすがに期待出来ないと思いますが…実際はどうなのでしょうか。キャットアイがvolt800に接続出来るカートリッジバッテリーで、現在の2倍の容量を持ったものを出してくれれば済むのですが。でもあのライト部分の形状を見る限り、異様に後方に長くなってしまいますから無理でしょうね。素直にバッテリーのスペアを持ち歩いて下さいということですな。
1年以上前からあるのにランドヌールで使っている人を見かけないのも、防水性がどこまでのものなのか?不安があるからでしょう。でもデザインが良いので、ちょっと買ってみるつもり…。