【ブルベ装備】ブルベで使うライトについて その1

ブルベで使うライトについてです。主にこれからブルベに参加したいという人向けに書きました。既にブルベを走っている人については『何を今更』という内容ばかりなので、読み飛ばして下さい。

■ブルベで使用するライトについて

初心者の悩み

ブルベを始めるにあたり、装備に初期投資が必要になるケースが多いと思います。その筆頭がライトでしょう。私もどんなライトを買ったらよいのか、随分悩んだ記憶があります。

オーバーナイトで走るには強力なライトが必要なのは分かるけれども、強力なライトは高い。年に数回しか出ない、今後も続けるか分からないブルベのためにそんなに大金を出すか悩みますよね。他にはレインウェアなども、使用頻度の割に高額な投資です。

さりとてしょぼいライトでは事故やトラブルの確率がアップしますので、適当なライトで済ますわけにもいかない。ブルベはあくまで自分1人で完走出来る事が求められますので『明るいライトの人に付いていけば…』という考えもNGです。

また最初に中途半端なライトを買ってしまい、気に入らなくて後で買い直す…というのも、投資としては最悪のパターンです。

■ライトに求めるもの

そこでライト選定に関して、私なりの『買うならこれ』という考えを紹介したいと思います。ただしブルベ装備全般に言えますが、個人差が大きい箇所なので、最後は自分で考えてその判断を優先されるのが良いと思います。

最初に私の使っているライトを紹介します。

現在はキャットアイのVOLT800とOLIGHT(オーライト)のRN1500の2本。夜間に僻地を走る場合はVOLT800をもう1本増やします。それとヘルメットにもライトをつけており、通常はフロント2本+1の体制です。

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明るさ

何はともあれまずは明るさです。ブルベでは基本的にライトは2灯以上が必須です。暴力的な明るさのライトをいくつも揃える必要はあまりありませんが、街灯が皆無の場所を走ることもあるので街乗りよりも明るいライトが必要です。

また2灯以上が必要な理由は、主にトラブルの際のバックアップを考慮してのことです。単独だと役に立たないような暗いライトを2つ装着しても意味はありません。ライトの片方が不調の場合でも、残りの1灯で帰って来られることを常に考慮しましょう。

具体的なスペックですが、一般的には100~200lm程度が目安になると思います。キャットアイのVOLT800ならローモードが200mlのため、この明るさが1つの基準になると思います。私の場合、夜間は30km/h弱の速度で走行します。そのためVOLT800が2つあれば、明るさとしては十分です。もっと速く走る方は、ワンランク上の明るさのライトを装着するか、ライトの本数を増やす必要があると思います。

しかしLEDとバッテリーが発達して、明るいライトが安価に買えるようになりました。良い時代になりましたね。

ランタイム(持続時間)

これも非常に重要で、一般には明るさとのトレードオフの関係にあります。300kmまではそれ程気にする必要はありませんが、400km以上は『一晩持続する(させる)必要がある』からです。

先ほどのVOLT800を例にとると、200lmのローモードでは8時間持続するスペックになっています。電池が新品だと実際にはもう少し持続するのですが、リチウムイオン電池は充放電を繰り返すと持続時間が減っていきますので、カタログ通りと言ったところ。

次にブルベに当てはめて考えてみます。仮に6時にスタートして暗くなるのが18時、明るくなるのが翌日の5時とします。

300kmの場合、ブルベの制限は20時間。6時スタートだと夜中の2時がリミットです。これなら8時間持続すればちょうど制限時間内に収まるので大丈夫ですね。しかし400km以上だと翌朝まで一晩中走り続けることになるので、8時間では全く足りません(600kmの場合は夜中に仮眠したりするので夜通し走ることはあまり無く、400kmよりも持続時間的には余裕が出来たりします)。

そのためVOLT800のような優秀なスペックでも、対策が必要になってきます。一般的な対策としては、

  1. バッテリーが更に高容量なライトを買う。ただし重く大きくなります。
  2. 交換バッテリーを持つ。キャットアイならカートリッジ式なのでこれが可能。
  3. モバイルバッテリーから充電する。レザインはランタイムを延長する専用の外部バッテリーがあります。
  4. 乾電池式のライトにする。日本ならコンビニで電池が買えるので、夜になったら調達。
  5. ハブダイナモにする。

このどれかです。ここでどの選択肢を選ぶかは、人それぞれで個性が出ます。私の場合は2ですね。

最近は中華製品の進歩が目覚ましく、中でもOLIGHTの『RN1500』という製品はかなり普及しています。先ほど書きましたが、私も使っています。300lmで12.5時間持続するというスペックのため、VOLT800から置き換えたという人も大勢います。

ただスペック的にはVOLT800を上回っているにも関わらず、VOLT800も根強い人気を誇っています。その理由はキャットアイのブラケットである『フレックスタイト』が非常に優秀なためです。

RN1500のブラケットはGarminマウントと互換性があります。Garminを使う分には特に不満が無いマウントなのですが、これがライトになると非常に使いづらい。そこでRN1500を使う場合、キャットアイのフレックスタイトを使えるようにするカスタムを加えるのが常識となっています。

防水性

これも非常に重要です。なぜなら浸水して1本が使用不可能になってしまうと、2本で運用している場合には割と死活問題だからです。先ほど『トラブルで1灯になっても大丈夫なライト選びをしましょう』と書きましたが、実際に1灯になってしまうとかなり不便です。

私も2012年のスーパーアタッククリスタルというひたすら林道を走るコースのブルベで、昼間の雨によりHL-EL540が使えなくなってしまうという事がありました。

こういう場合にヘルメットライトが役に立つのですが、その時は更に残りの1本を照度全開にして、ランタイムの不足はコンビニで乾電池を買うことで乗り切るという力技を使いました。これが乾電池式ライトの利点でもあります。

これ以降、防水性については非常に気にするようになっています。防水・防滴の基準はありますが、実際のブルベのような状況はテスト環境よりもはるかに過酷な状況(雨の中を30km/hで10時間走り続けるとか)です。そこでトラブルが起きない製品というのは、限られてくるように思えます。この辺の信頼性ということになると、結局キャットアイを選びましょうということになってしまうのですが…。

また上下を逆にする逆さ吊りも極力しない方が良いです。メーカーがテストしていない使い方なので、一見大丈夫そうに見えてもブルベの様な過酷な状況だと、浸水してしまうことがあります。ハンドルのスペースの都合で逆さ吊りをしたい場合、素直に下吊り対応のG-VOLT70などの対応製品を使いましょう。確実に雨が降らないのであれば、気にする必要は無いのですが。

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出力特性

最後になりますが、これも非常に重要です。電池や回路の問題なのですが、例えばランタイムが200lmで8時間と謳っているライトの場合、『8時間きっちり200lmの明るさが持続するかどうか』ということです。

これは乾電池などでも重視されていて、電池のエネルギー残量が少なくなっても、出力が残量低下に伴って落ちてもらっては困るという電池駆動の製品は沢山あるわけです。

ライトでも同じく重要ですので、例えばキャットアイのHL-EL540の商品ページには『電池が切れるまで明るさが続くライト』とちゃんとPRされていたりします。こればっかりは使ってみないと分からない部分なのですが、10時間持続するつもりで使用していて、最後の2時間は明るさが半分以下だった…では困る訳です。

逆に最近の製品であるVOLTシリーズにはそのような謳い文句がありません。リチウムイオンバッテリーの時代になって、ライトとバッテリー回路が一体で開発されるようになり、最後で出力を保つことが以前よりは差別化にならなくなった…からでしょうか?知らんけど。

とにかく記載が無い以上は、口コミやレビューを参考にするか、自分で人柱になるしかありません(笑)

ということで、ブルベでの使用に耐えうるライトの何とハードルの高いことか。次回は具体的に製品を紹介します。最近は先ほど紹介したOLIGHT(オーライト)というブランドの『RN 1500』というライトが定番になりつつあります。キャットアイからは、しばらくVOLT800クラスの新製品が出ていないですからね。