【ブルべ】BRM920神奈川600興津 完走しました①
4連休で行われた興津600を走ってきました。結果は無事に36h53mで完走出来ました。まずはまとめから。
前回のエントリ
大部分を一緒に走って、同じ部分を書いたトリさんのエントリはこちら。
■まとめ
興津600ですが、AJ神奈川の定番コースです。静岡県興津の駅前を出発し、御前崎を通りそこから天竜川沿いを北上します。飯田、駒ケ根、伊那を通過し塩尻から松川村に至ります。そこで折り返して松本から諏訪湖を経由、山梨の韮崎を経て富士川町からは富士川沿いを南下し、興津に戻るというコースです。
今回は仮眠ポイントの後に通過チェックの設定が無いために、仮眠をしつつ如何に時間内に390km地点のPC3に辿り着けるか?がポイントとなりました。
まずは各PCと目安となるポイントごと走行時間は以下の通り。まるで試走レポートですね…。
到着時刻 | 所要時間 | 区間距離 | 総距離 | |
スタート | 6:00 | - | - | 0.0 |
PC1 | 9:35 | 3:35 | 80.0 | 80.0 |
新野峠 | 19:09 | 9:34 | 148.3 | 228.3 |
PC2 | 21:33 | 2:24 | 43.4 | 271.7 |
伊那(仮眠場所) | 0:00 | 2:27 | 45.3 | 317.0 |
PC3 | 7:25 | 7:25 | 75.1 | 392.1 |
PC4 | 11:20 | 3:55 | 59.9 | 452.0 |
PC5 | 15:25 | 4:05 | 74.2 | 526.2 |
ゴール | 18:53 | 3:28 | 75.7 | 602.0 |
今回の仮眠は317km地点の伊那に設定しました。計画では23:30までには到着するつもりでしたが、少し失速して実際は0時。伊那盆地は割と平らなのかと思っていたら、アップダウンが多すぎですよ。そして3:30にリスタートしています。伊那のホテルでは風呂や洗濯もしていますし、3:30に走り出すには3:00には起きる必要がありますので、実際に寝られたのは2時間弱です。
そしてPC3のクローズが8時なので、75kmを4時間半以内に走る必要があります。ここが今回の要所でした。結果的には特にトラブル無くPC3に到着出来ましたが、マージンは30分ですので何かトラブルがあったらアウトになってもおかしくはありません。
それ以外は特に危なげなく走ることが出来ました。今回も予定到着時刻をグロス18km/hに設定してそれを目安に走っています。新野峠及び仮眠場所である伊那へ30分遅れで到着した以外は、ほぼ予定通り。最終的には36時間台でゴール出来たので、30分ほど前倒しです。
特に興津600のベテランガイドであるトリさんと大部分を一緒に走りましたので、それに助けられた面も大きいです。とにかく変化に富んでいる上に走りやすく、楽しいコースでした。遠征なので毎年は難しいと思いますが、機会があれば参加したいコースです。それではレポートを。
■前泊します
興津600のスタート時間は6時のため、私の場合は前泊が必須。駿河健康ランドに前泊して宴会してね、終わったら温泉入って宴会してね、というコンセプトのブルベと思っているので、素直に従います。
私は埼玉県民のため、今回はGotoトラベルキャンペーンが適用になります。駿河健康ランド館内の各種レストラン、飲み屋で使えるクーポンがセットになったプランがあり、クーポン部分も含めて35%OFFになるという素晴らしい内容です。宿泊代金のみならず、飲み代も35%OFFになるということです。
私は土日を使い600kmを走るのですが、一緒に600を走った後に追加で400も走るというトリさんと一緒に前夜祭です。焼酎のボトルを2人で1本空けてしまい、とても翌日600kmを走るとは思えない節制の無さ。18時くらいから飲み始めて22時くらいまで飲んでいた気がする…。翌日、pekoさんに『前日の飲酒は肝臓に凄い負担をかけるんですよ??』と教えてもらいましたが…このために前泊している(違います)ので。。。
翌日はどうにか5時の起床に成功。しぶしぶ準備をしてスタート地点のコンビニに向かいます。今回はN2形式のブルベということで、スタートを分散させるために6時スタートでありながらレシートの時刻は5:30~6:30までの幅が認められています。どうせ6時スタートになるなら早い方が良いよね、ということで5:30のレシートを取得して(この為に5時に起きた)、5:35位に走り出します。
最初のメンバーは、前夜祭の約束はもちろん後夜祭の約束もしているトリさんと、前日以前からの話の流れで一緒に5:30からスタートしましょうということになったpekoさん、vegaさんの4人。
■PC1まで
まずは4人でPC1を目指します。まだ早朝で車も少なく、車王国の静岡県内も走りやすい。実はPC1の前に追い風400では定番の宇津ノ谷峠にクイズポイントが設定されており、まずはそこを目指します。
気温も適度で非常に走りやすく、特に何事も無く宇津ノ谷峠に到着。
クイズポイントの答えを確認して、PC1のある御前崎に向かいます。私はpekoさんと走るのは初めてだったのですが(そもそもちゃんとお話しするのも初)、非常に強い!登りになると全くついていけません。何故なら5~6%程度の坂でもアウターのまま、まるで平地を走るかの如く軽々と登っていくためです。
おじさん3人は一瞬でチギられて、趣のある大正トンネルを撮影。
その後、2時間くらい走って80km地点のPC1に到着。時刻は9:35です。
■PC2まで その1
軽く食事をしてPC2に向かいます。向かう…と言っても、PC2は飯田市にありますので実に190km先の271km地点。その前に大ボスの新野峠(228km地点)がありますので、まずは新野峠越えを目指すことになります。
御前崎からは掛川を通って北上し、天竜川沿いを遡上。中部天竜駅付近で天竜川とお別れしてR151を通り新野峠経由でPC2を目指します。
次は興津600のガイドのトリさんの勧めで、静岡県最南端の碑があるというので少し寄り道。ものすごい風が吹いており、かなり傾けて自転車を立てかけたのですがそれでも風で動いてしまう。4人とも慌てて撮影していました。
実はこの先がかなりの向かい風だったのですが、興津600のベテランガイドであるトリさんに前を引いてもらいっぱなし。線の細い私が先頭を引いても風除けの効果が薄いので、サイズの大きなトリさんが前を引いてくれていたのですが…。
130km付近のJAと合体したファミマで休憩した際、ついに『脚に来た』とのことで(暑さも影響した模様)、ここからは私が前を牽くことになります。トリさんが『脚に来た』なんてセリフを吐くとは…前夜に飲みすぎですね。体調管理がなってません。ちなみに、このJAと合体したファミマで食べたみかんジュレがとても美味しかった。
次の休憩は浜松の船明(146km地点)という場所にあるファミマ。ここからいよいよ天竜川の遡上が開始です。ここで補給をしておかないと、次のコンビニは60km先まで無いのです。vagaさんはこのあたりからアキレス腱の不調でかなり辛そうな様子。
天竜川沿いは、右岸を通るR152ではなく延々と対岸を走るルートになっています。もちろんメインは国道の方なので、対岸の県道は車もおらず非常に快適。途中に氣田川橋という立派なつり橋がありました。
橋上からの眺め。ここは車も通れる橋なので、あまりゆっくり写真撮影ができず。
そしてこの先に進んで分かったのですが、実はR152が落石の危険があるということで雲名橋~瀬尻橋間の約11kmにも亘って全面通行止めとなっていました。
私たちが進んできた県道285号は、集落が点在する程度の趣のある道(画像はたまたまセンターラインがありますが、先ほどの氣田川橋のように基本的に車1台分の道幅しかありません)。
この狭い県道が、11kmもの区間に亘り片側交互通行となっているのでした。11kmの片側交互通行って…?何…?さすがに初体験です。例えば下流の雲名橋側から入った車が40台あったとします。その40台が11kmの区間を抜けるまで(車でも約20分かかる)反対側の瀬尻橋側の車はこの区間に入れません。
自転車の場合は30分以上時間がかかりますので、途中で撮影をしながら進みます。こちらは秋葉ダム。
このあたりからvagaさんが脚の不調により遅れがちに。そして交互通行の区間を抜けた後、大輪橋付近でついにvagaさんとお別れ。後でツイートをさかのぼると、この後無念のDNFをされていました。この辺りでだいたい175km地点です。
ここから更に10km進むとR473号となり、通称新々原田橋を渡ります。新々原田橋は2020年の2月末に開通したばかり。新々原田橋は3代目(初代は1915年架設)なのですが、2代目の橋が2015年に土砂崩れの影響で落橋。その事故により県職員の方が2名お亡くなりになるという痛ましい事故が起きた橋です。
半年前まで使われていた仮設道路が見えます。
増水すると水没するため、木が下流に向いて生えています。木の傾き方が萌える。
ここから更に15kmほど山間の道を走ると、ようやく60kmぶりのコンビニのある東栄町に到着。201km地点、時刻は17時。周囲にはコンビニが全くないため、非常に賑わっています。
ここから27km先の新野峠を越える前の腹ごしらえです。今回は金精峠400の経験から学習して、しっかり岩塩タブレットを持参(ポカリの下にあるタブレットケースがそれ)。1粒舐めて『うお!しょっぱい!』とならなければ、あなたは塩分不足だったということです。今回は3割ほど消費しましたが、基本的にはしょっぱく感じることなく食せたので、成功だったと思います。
食事を終えるといよいよ27kmに及ぶ新野峠越え。ファミマのある東栄町の標高は250m前後ですが、新野峠の標高は1050m前後。新野峠越えは明るい内に済ませたかったのですが、既に17時を回っていますので、絶対に無理。まだ明るいのですけどね。秋は一気に暗くなります。
このファミマには20分ほど滞在していたと思うのですが、その間にも他のランドヌールが何人かやってきました。中にはここをスルーしてそのまま進んでいく方もいて、個人的には驚きました。この先は新野峠越えでエネルギーを消費するうえ、次のコンビニは50km先なのです(途中に道の駅はあるが、レストランは時間帯的に営業終了している)。まぁ食料と水さえ持っていれば平気な訳ですが、そもそもこの東栄町のコンビニも60kmぶりな訳でして。都合110kmは無補給ということになります(道中の個人経営の食堂で補給したのかもしれません)。
次回に続く。