【レビュー】めだたんぼー 購入
自転車撮影用の携帯スタンド『めだたんぼー』を購入しましたので、レビューします。
■総合評価
屋外で自転車と風景を撮影したい場合の自由度が大幅に上がります。価格、携帯性も優れています。
■購入動機
自転車で走っていてカメラに収めたい風景に遭遇する時は良くあります。今まではガードレールや柵に立てかけたり、ペダルに挿しこむスタンドを使用したり、人によってはヘルメットを支えにしたり…。
場所の制約もそうですが、スタンドやらを使用する場合はクランクの角度が決まってしまう(左クランクを下に向ける)ため、正面となる右クランクが上を向くという納得のいかない構図となってしまいます。そうするしか無かったのです。
そんな時に、ツイッターを眺めていると『りょうちん』さんなる方が #めだたんぼー というハッシュタグのついたツイートをリツイートしているのが目に留まります。
どうやら新しいスタンドらしく、作製者はそのりょうちんさんらしい。当初はBOOTHでの直販のみでしたが、最近は様々な通販サイトにまで販路を広げています。使用している皆さんのツイートを見てみると、その透明アクリル製のスタンドは全く目立たず、小型軽量で携帯性に優れ、自由な背景で自転車と共に撮影しています。
スタンドの付いていないロードバイクを撮影する時は、何かに立てかけるしかなかったはずなのに…アクリルの棒1本で自立しており、風景に見事に溶け込んだロードバイクの写真はどれも見事なものばかり。
何と素晴らしいアイテムなのか。こんなものを作製している人がいるとは。
しばらく購入するか悩んでいたのですが、死ぬほど暑い夏も終わったので撮影の機会も増えるだろうと、ようやく購入となりました。
■製品概要
この商品は、2本に分割可能なアクリル棒とブレーキレバー固定用のベルクロテープから構成されています。片方の棒はクランクに挿しこむために、一端が45度くらいに曲がっています。もう片方の棒には、片側の端に地面と接した時に摩擦を増すための透明クッションが付いています。
ベルクロは、ブレーキレバーを引いた状態のままにして自転車を固定する目的で使用します。また、携行する時に2本の棒をまとめるためにも使用されます。そして撮影時は2本の棒を連結して左クランクの穴に差し込むと、ロードバイクの自重により固定されるという仕組みです。
重量はわずが40g。分割した時の長さは約17cmで、ツールボトルに入るサイズになっています。私はツールボトルがいっぱいなので、背中のポケットに入れています。全く気になりませんし、むしろすぐに取り出せるのでツールボトルに入れるよりも便利です。
また価格も直販で1,900円(送料別)とお求めやすい価格なのも有難いです。
使い方
それでは早速使い方を見ていきます。
まずはベルクロを取り出し、リアのブレーキレバーを固定します。一般的には左側の人が多いでしょうか。これをやらないと、バイクが前後に動いてしまうため撮影が出来ません。別にフロントブレーキを固定しても良いと思いますが、左側を固定した方が、右側から撮影した時にベルクロが映りこむのを避ける事が出来ます。
次に2本の棒を連結して(連結作業は1秒で終わります)、シマノの左クランクの穴にアクリル棒の曲がっている部分を挿しこみます。棒の地面と接している部分には、前述のように透明クッション(ウレタン)が付いておりそうそう簡単にはズレません。
スタンド側に荷重がかかるように、ロードバイクが少しスタンド側に傾くようにスタンドの角度を調整。これだけの作業でロードバイクがぴたっと自立します。スタンドが無いロードバイクが何もない場所で自立しているのは、まるで合成した画像かのようです。
この製品のポイントは、最初からベルクロテープが付属しているという点だと思います。これを使用してブレーキを固定することで、安定性が格段に増しています。ホームセンターで買えばええやん、と思うでしょうが、最初から同梱することに意味があります。
たとえばマニュアルに『ベルクロで固定すると安定しますよ、ホームセンターで買えます』と書いても9割の人は買いません。
しかもベルクロは2本の棒を束ねるためにも使えます。ベルクロを失くすことも無い素晴らしい発想です。
注意点その1
このように素晴らしい製品なのですが、どこまでも万能というわけではありません。
まず『左クランクの穴に差し込む』という点。要するにシマノクランクを想定しています。めだたんぼーを使用しているSNSの写真を見ると、中にはROTORやSRAMクランクの人もいます。穴があるため使用は出来るようなのですが、製作者さんも検証していないため自分で確認するしかありません。
注意点その2
如何に安定していると言っても、経験者なら分かると思いますが…風が吹いたら倒れます。ガードレールに立てかけても、強風で倒されることがある位です。スタンドで自立しているだけの状態であれば尚更です。
風が吹いている場合は使わない、もしくは素早く撮影してすぐにスタンドを取るなどの対応が必要です。言うまでも無いことだと思いますが。
■まとめ
わずか40g、そしてツールボトルやバックポケットに入る長さということで、常に携行して好きな時に素晴らしい写真を撮影出来るようになりました。
特に用事が無くとも携行して、撮影したくなったら取り出せば良いのです。写真を撮る時なんて、そんなものですよね。柵やガードレールなどを探さなくても良いですし、そもそもそれらが無駄に映りこむことがありません。
今までは不可能でしたから考えない様にしていましたが、そもそも『立てかける何か』が無い場所でこそ、ロードバイクを入れた写真を撮りたかったはずなのです。撮影の不自由さから解放してくれる神アイテム、めだたんぼー。気になっている方は今すぐ買いましょう。
個人で作製している商品なので、半永久的に買えるとは限りません。作るのは大変だと思うのですが、細く長く続けて続けて欲しいものです。