チューブレスでのパンクとシーラントの仕事ぶり

チューブレスでの運用を始めてから1年半が経過しました。先日、チューブレスで初めてパンクを経験しましたので『チューブレスでパンクするとどうなるのか?』を紹介します。

■チューブレスで初パンク

チューブレスに移行するにあたり、一番気になっていたのがパンクした場合の対処方法です。パンクした場合に備えて(それと気密性を高めるため)シーラントを入れていますが、果たして上手く機能するのだろうか?パンク後はどれ位走れるのか?と心配になりますよね。

チューブレスでサイドカットパンク

まずパンク時の状況です。それは路面の悪い国道を走っていた時。大型車が多い道だったので、かなり荒れていました。これは後日に別の林道で撮影した穴ですが、こんな風にアスファルトが欠損していることがありますよね。今回のパンクを引き起こした道路は、この穴に削られた砂利(大きさは3mmほどもある)が詰まっていました。

そこら中がこのような状況だったので避ける事も出来ず、穴を通るしか無い状況でした。私が使っているタイヤはシュワルベのプロワン、28Cです。チューブレスなのでこの程度の穴なら普段は全く問題ありません。上手に衝撃を吸収して乗り越えてくれます。

ところが今回は中に詰まっていた大きな砂利が、タイヤサイドを切ってしまったようです。恐らく穴から出る際に、アスファルトのエッジ部分とタイヤの間に挟まった砂利が悪さをしたのでしょう。

後輪の違和感で気づく

この荒れた区間を通過した後、段差を乗り越えた際に後輪に違和感が。妙に空気圧が低い感じです。『今日は空気圧の低下が早いな?』と思いつつ、ツールボトルからハンドポンプを出して空気を補充。すると、何とタイヤサイドからシーラントが出てくるではありませんか。

『げっ、パンクしとる…』

チューブレスは一気に空気が抜けない

チューブレスはチューブがありませんが、ホイール+タイヤだけで気密性が確保されているのが特徴です。そのためタイヤの脱着はやり辛いですが、その分だけ空気も抜けにくくなっています。タイヤが傷ついても大穴は開きませんし、一気に空気も抜けません。クリンチャーはチューブで空気圧を保っていますが、そのチューブがペラペラなので、傷が付くとすぐに空気が抜けてしまいますからね。

今回も1kmくらい走行してようやく気が付きました。

■シーラントが仕事をする

シーラントに期待するしかない

空気を多めに入れて傷を観察していると、シーラントがじわっと漏れ出てきています。サイドカットとは言え、それ程大きな傷ではなさそうです。

この程度ならシーラントの出番です。恐らくですが、1時間くらいで穴を塞いでくれそうな気がします。パンクは初めてですがタイヤ交換は何度もしています。シーラントはすぐには固まりませんが、30分もすると水分が蒸発してラテックス成分が残りネバネバするようになってくるのです。ちなみに、入っているシーラントはSTAN’Sです。

徐々に穴を塞ぐ

パンク後に最初に空気を補充した後は、10分程度の走行で空気圧が低下してしまいました。『これは先が思いやられる』と思いつつ、再度空気を補充。その内にシーラントが穴を塞いでくれることを期待して、これを何度か繰り返します。

幸いにして鉄道の駅が並走するコースを走っていたので、もし固まらなければ諦めて輪行するつもりで進めるところまで進みます。

全部で4回ほど空気を補充しましたが、最後には傷が塞がり、一気に30kmも走ることに成功。小さな傷であれば、シーラントに仕事をさせることで穴を塞ぐことが出来ると分かりました。

自宅に帰還してから撮影しました

お助けチューブを先にさすこと

ちょっと話が逸れますが、ハンドポンプで空気を補充する時、私はお助けチューブを使っています。

これはポンピングをやり易くする効果もありますが、バルブに直接ポンプを挿さないのでバルブに負荷をかけない目的もあります。乱暴にポンピングすると、バルブが折れてしまうこともありますからね。

ポンピングの際は、まずハンドポンプにお助けチューブを装着してしまいがちです。私はそれをせずに、まずはお助けチューブだけをバルブに装着します。

この後にポンプを装着した方が、圧倒的に装着しやすいです。ちょっとしたコツですが、覚えておくと便利です。

その日は60km走行した

結局、その日はパンク前も含めて全部で60kmほど走ってしまいました。パンク後に全部で40km、最後に空気を補充してから30km走っていますから、パンクしてからもかなり走れるということです。ちなみにパンク後の走行距離がたったの40km地点なのは、目的地に到着したので輪行で帰ったためです。空気が漏れてそれ以上走れなくなった、などの理由ではありません。

■まとめ

チューブレスでパンクしたら

まとめです。チューブレスを使い始める前、チューブレスでパンクした時のことを色々調べました。しかし実体験を元にした記事は中々出てきません。『パンクしたらチューブを入れてチューブドにすれば良い』というものばかり。

タイヤの中はシーラントが充填されていますし、バルブだってチューブレス専用のものが付いていますから取り外さないといけません。かなり面倒です。実体験として、パンクしたらチューブを入れるというのは無理があると思っています。私はやるつもりは無いのでチューブを持ち歩くのはやめました。

何故なら、チューブレスタイヤの装着が非常に大変であること。更に『ハンドポンプでは(チューブを入れても)ビードが上がる気がしない』からです。チューブを入れて、ハンドポンプで6barくらいまで上げたらGP5000TLなどでもビードは上がってくれるんですかね…?どなたか実験してみて下さい。
※2021/05/12追記:Twitterで色々なコメントをいただきました。チューブレスタイヤの脱着が手間でなければ、クリンチャー化するのは有効な選択肢のようです。チューブを入れた方がエア漏れも無く高圧に出来るので、むしろビードは上がりやすいとのこと。またチューブを入れてしまえば、ビードが上がらなくてもそれほど問題ないとの意見もありました(全開ダウンヒルなどは無理だと思いますが)。

そのためチューブを携行しない考えは改めます。自宅でクリンチャー化を試してみて、どうするか決めます。ただし私のホイールはチューブレス専用のフックレスです。ENVEはパンク時のクリンチャー化は可能といっていますが、あくまで緊急用としています。乗り心地は非常に悪そうなので『不自由度はシーラントの時と変わらん』となるかもしれません。

シーラントで塞げないケースというのはかなりレアだと思いますので、まずはシーラントに仕事をさせれば良いと思います。それでも塞げない大穴が開いたら、パッチを貼るか、こういったプラグ(修理キット)が出ていますのでこれを使用するつもりです。

パンクした後の走り方

シーラントに仕事をさせるのも、チューブを入れるのも、あくまで応急措置です。今回も『何度も停車してポンピングするのは面倒だな』と思い多めに空気を補充した(恐らく2.5barくらい。通常は3.8barで走っています)ところ、空気圧の高さに負けて塞がったはずの穴からシーラントが出てくることがありました。

2.0~2.5barくらいでやめておくと、それなりに走れつつ、シーラントも出てこない様になりました。このように完全な状態には程遠いですから、タイヤに負荷をかける走り方も出来ません。登りでダンシングなどもってのほか。穴を塞ぎたいなら、タイヤに優しく走りましょう。
(後日談として、穴が塞がっていることを良いことに数日後もタイヤ交換せず、そのまま近所を乗り回していました。空気圧が低下したのでちょっと多めにポンピングしてしまったところ、『ブシュー!』という音と共に白い霧と化したシーラントが穴から噴き出しました…)

今回は初のチューブレスタイヤでのパンクでした。シーラントで穴を塞げるということも分かりましたので、チューブレスとの付き合い方も徐々に上達していると思います。もちろん、どんな状況でもシーラントで塞げるわけではありません。私は体重が60kgもありませんので空気圧が2.5bar程度でも十分走れるのですが、体重がある人は厳しいと思います。

唯一の懸念点は、雨の時ですね。穴を塞ぐにはシーラントの水分が蒸発することが必要なのですが、雨が降っていたら乾きませんよね…。IRCのパンク修理材を使うしかないのか?
※2021/05/12追記:雨の日なら、クリンチャー化が有効そうですね。

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コメント(2件)

  • noric.K より:

    はじめまして。ちょうど同じタイヤとホィールの組み合わせで運用をしています。これまで3回Pro Oneでパンクを経験しました。はじめの2回はシーラントが仕事をし、帰宅後にパンクに気付くくらいの軽症。3度めはシーラントが噴水のように吹き出し、塞ぎきれない2.0mmくらいの傷でした。私はDynaplugのRepair Kitで直しました。傷にゴム系のplugを挿入するだけの簡単作業で、その後80kmのライドでもエア漏れは全く発生しませんでした。雨の日でも問題ありませんよ。

    • morou2 より:

      noric.Kさん

      コメントありがとうございます。同じホイール&タイヤをお使いとのことで、嬉しいですね。
      この記事を書いた後、せっかくパンクしたタイヤが手に入ったということで、同じくプラグ系の修理キットを試しました。レザインの修理キットです(このインプレも書く予定です)。試した結果は、少々コツがいるため完全には穴を塞げませんでした。
      紹介いただいたDynaplugですが、こちらの方がシンプルなので確実そうですね。次回試してみたいと思います。

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