チューブレス

ヴィットリアコルサのチューブレス導入 チューブレス化導入編(ロードバイク・チューブレス)

今回は実際にチューブレスタイヤを装着します。使用するチューブレスレディタイヤはヴィットリアのコルサチューブレスレディ(28C)、ホイールはDTswissのERC 1400 SPLINE 47 です。前回のお話は下記から。

ヴィットリアコルサのチューブレス導入 チューブレス化にあたり準備編(ロードバイク・チューブレス)ついにチューブレス化を行いました。使用したタイヤは、今までと同じくヴィットリアのコルサ(チューブレスレディ)の28C。使っているホイール...

■チューブレスレディ化の作業

チューブレステープの装着

今回使用するDTswissのERC1400 SPLINE47ですが、最初からチューブレステープが巻いてありますのでテープを巻く工程は省略できます。

今回は最初から巻いてありましたので『こんなものか』と思い、装着状態のチェックもせず(何をチェックして良いのかも分かりませんでしたが…)そのまま利用しました。しかしこのチューブレステープが結構重要でして、

  • テープがしっかり巻かれていない(テープの端が浮いているなど)と、そこからエアが漏れる
  • タイヤとリムの密着度合いが甘い場合、テープを多めに巻いて密着度合いを上げる必要がある

ということで、最初から巻いてあったとしても巻き状態のチェックが必要なのです。

タイヤとリムはETRTOの規格に基づいて作られていますが、それぞれにメーカーの公差があります。製品によっても微妙に大きさが異なりますので、『大き目のタイヤと小さめのリム』の組み合わせの場合はリムテープを追加で巻いてあげる必要があります。

既に巻いてある上から新たに巻くことは出来ませんので、巻きなおした上で多めに巻くということですね。『大き目のタイヤと小さめのリム』だとタイヤはすんなりハマりますが、空気が漏れるのでビードを上げる段階で辛くなります。

この辺のタイヤ&ホイールの組み合わせ、サイクルスポーツの2019年2月号で『組付け性調査』として特集していましたね。組み合わせによってかなり作業性が異なるという結果でした。例えばタイヤはビードの周長を計測していたのですが、大きい製品と小さい製品の差が5mm近くあるという。結構な差ですね。ちなみにサイスポはアマゾンの Kindle Unlimitedの対象雑誌なので、登録すれば無料で読めます。Kindleアプリにダウンロードしておけば、電車の中でも読めます。

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チューブレスバルブの装着

次はチューブレスバルブを装着します。必ずタイヤを装着する前にやりましょう。

チューブレスバルブはホイールに付属している場合はそれを使います。付属していない、バルブの長さを変えたいなど別途調達が必要な場合は、Amazonなどで買うことになります。リムの形状と根元のゴムの形状を合わせて選ぶのが基本なのですが、Stan’sやシュワルベの円錐タイプで問題が無い場合が多いようです。

ちなみにDTswsissの根元形状は、説明書イラストの通り俵型に近いタイプです。

取り付けは一度ナットとリングを外します。

バルブを装着。ちなみにこの時は、タイヤをはめてからバルブを付けた失敗例です。一見問題なく装着出来ていそうですが、バルブから空気が漏れまくりました。既にはまっている側のビードとわずかに干渉しており、バルブが密着出来ていなかったようです。

バルブをリムに通した後、Oリング⇒ナット の順で装着します。

ナットは手で締めれば充分です。こんな仕組みで気密性が保てるのか?と思うのですが、問題なく運用できます。

装着完了です

タイヤの装着

バルブを付けたら、タイヤをはめます。チューブレスは気密性が命なので、少しでもリムを傷つけない様にタイヤレバーは使わないのが基本です。ただあまり固い場合はチューブレス用のタイヤレバーというものがちゃんとありますので、不安な人は事前に準備しておきましょう。お値段はちょい高めですが、これが無かったせいでその日はタイヤ装着すら出来なかった…となると悲惨です。

ちなみに今回使用するヴィットリアのコルサですが、クリンチャーと同じくまっ平になります。クリンチャーの時はこのぺったんこになる形状のせいでチューブ挿入が非常にやり辛かったのですが、チューブレスなので関係ないのはメリット?ですね。

タイヤ装着は、クリンチャーの時とは逆にバルブ周辺を最後にします。

チューブレスタイヤ装着にはちゃんとコツがあります。まずチューブレス対応ホイールのリムの構造なのですが、センターグルーブという溝が必ずあります。これは内寸を計測した時の画像ですが、リムのセンターが明らかに低くなっていることが分かります。

リム内寸

まずタイヤのビードを両方ともこの溝にしっかり落とします。センターは一段低くなっているわけですから、円周としてはセンター部分が一番短くなるのですね。まずここにビードを落とす。次はバルブの反対側から、手で揉みながらバルブに向かってタイヤをしごく(寄せる)作業をします。そうすることで、わずかな『タイヤの遊び』の部分をバルブ周辺に集めるのです。これをちゃんとやると、バルブ周辺に数ミリですが余裕が出来ます。こうなると手ではめることが可能になります。

ということで、レバーを使わずに手で装着出来ました。バルブ側を最後にはめるのは、最初にバルブ側をはめてしまうとこの『寄せる』作業がバルブのせいで出来なくなってしまうからですね。

IRCのサイトを見ると、タイヤ装着の段階でせっけん水を使うことが強く推奨されています。またタイヤをはめる直前にシーラントを入れる、ともあります。せっけん水は滑りを良くして作業性を上げるためとリムフィットが均一・確実になるため、だそうです。今回はどちらもやらずに『省略するとどうなるのか?』と見てみたいと思います。

ちなみにIRCのチューブレスタイヤ(レディではない)はキツくて有名ですので、組付けの際はせっけん水が必要なのでしょう。

またシーラントもこの段階では入れず、『シーラント無しでビードは上がるのか?』を確認してみます。前回の記事にアドバイスをいただいた@impactdiscさんによりますと、ここまでの工程がしっかり出来ていればシーラント無しで(しかもフロアポンプで)ビードは上がるそうです。

空気を入れてビードを上げる

タイヤを装着しましたのでいよいよビードを上げます。まずはシーラント無しで上がるのか?を試してみます。最初に使うのはノーマルなフロアポンプ。

何回かポンピングしましたが、だめです。入れたそばからエアが漏れており、お話になりません。30秒でチャレンジ終了。今回は初経験で何も分からずにやっていますが、もう少しリムテープを厚めに巻けば大丈夫らしいので、リアホイールを施工する時は試してみます。

次はインフレーターでエアを送り込みます。

これもダメでした。気密性の無い状態で何をやってもダメということが良く分かりました。これでは記事になりません(笑)

次はシーラントを入れてみます。エアはかなり盛大に漏れている感じなのですが、シーラント程度で密閉出来るのでしょうか?半信半疑ですが、とりあえずシーラントを投入しましょう。

まずはバルブコアを外します。

STANSのシーラントを投入。良くシェイクすることが必要なのですが、あまりシェイクしなかった気がする…。ホイールは綺麗に保ってきたつもりですが、ラテックスが入った白濁液を入れるのは勇気がいります。

投入完了。

色々な方向に回転させてシーラントをなじませます。そしてインフレーターをつないでエアを投入。フロアポンプもつないだままにして、インフレーターから投入しつつインフレーターにもエアを補充する作戦です。

それではレバーを倒しエアを投入!

おお?空気は漏れていない!無事にビードがあがりました!『パキパキ』と音がして、ビードがはまっていきます。

残った隙間はシーラントが塞いでくれます。おお~。

と思ったのもつかの間。ビードは上がったのですが、徐々にエアが漏れていきます。漏れている個所は、ここ。隙間はシーラントが噴き出して塞いでくれそうですが、ちょっと塞げそうなレベルではない様子。

原因は、先ほど紹介したようにタイヤを先に付けてしまったのでバルブの装着が甘かった…からですね。わずかに隙間があったようです。

少し時間をおいてシーラントの硬化を待ってみたり、色々やりましたが無理。非常に面倒くさいですが、いったんタイヤを外してバルブを付け直します。タイヤの中に入っていたシーラントは、シーラントの容器をスポイト代わりにして回収。タイヤを外し、バルブを取り付け直してから再度タイヤを装着。

再度トライ!

使いまわしの画像でスミマセン

今度は成功です!先ほどと同じくパキパキとビードが上がり、バルブからのエア漏れもありません。何事も経験ですねぇ。正しく装着されているようにしか見えなかったけど、ビードとバルブが干渉して隙間が出来ていたなんて。

ついに完成

取り付けは初めてだったので、フロントだけでえらい時間がかかりました。それでも無事に装着出来て嬉しいですね。空気圧はとりあえず5.0barに設定しました。

早速ホイールを履かせてみる。また前後で違うデザインになってしまった…。

タイヤ脱着の際に飛び散ったシーラントは、これで綺麗に落とします。乾いてしまうと水拭きでは完全に綺麗になりません。

綺麗になりました。ホイールは性能よりも見た目ですからね!

そしてこの後、たまがわ忘年会に参加することになります。そこでもまたシミーやらゆるいエア漏れやら色々問題があるのでした。

【あわや落車】下りでシミー現象が発生。シミー現象とは?対策はあるの?先日、ロードバイクで下りを走行中にシミー現象が発生。一歩間違えるとダウンヒル中に落車という事態になりかねませんでした。『この様な現象が起...

タイヤの感想と、その後も細かい問題についてはまたのちほど記事にしたいと思います。

POSTED COMMENT

  1. impactdisc より:

    こんにちは。苦戦されているようですね。
    私も、使用中のタイヤを外してみたら、ビードに付着固化したシーラントのせいでビードが上がらず、シーラントをできる限り剥がした(←相当面倒)後でもリムテープ上ですべらず、石鹸水を使って上げました。ハンドポンプでしたが。

    チューブレス施工は経験を積んで慣れるのが一番で、その人なりの正解があると思っていますが、理詰めでどうなっているかを常に考えると、正解にたどり着きやすいのではないか?と思っています。
    偉そうなことを書きましたが、再施工したタイヤのビードの隙間とサイドウォールのエア漏れに悩まされていまして、シーラントで止まるのをじっと待っている状態です(笑)。

    • morou2 より:

      ありがとうございます、impactdiscさんでもエア漏れしてしまうことがあるのですが…。
      ブログを熟読させていただきましたので、リアはもう少しスマートに出来ると思います。リムテープも買いました。
      こうやってやりとりをして感じたのは、チューブレスは基本はあるが正解が無い、ということですよね。そこが楽しい部分でもあったりするのですが…。

  2. impactdisc より:

    > チューブレスは基本はあるが正解が無い、ということですよね。

    まさに真理です。というか、すべてのセットアップがそんな気もいたします。

  3. morou2 より:

    そうですよね。ただ、クリンチャータイヤにブチルチューブを入れるのは比較的結果にバラつきがないですが、チューブレスは『やってみないと分からない』のが楽しいところですね。
    走行性能は非常に良いので、今後も使いたいと思います。

  4. impactdisc より:

    > チューブレスは『やってみないと分からない』のが楽しいところですね。

    私はこれを楽しめるクチなのですが、世の中には楽しめないタイプの方も多いということは自覚しています。
    morou2さんが楽しめるタイプの方であろうと思い、コメントした次第です。

    • morou2 より:

      >世の中には楽しめないタイプの方も多いということは自覚しています。
      その通りですね…。私もこんなブログを嬉々として書いている位ですから、楽しめるクチなのは間違いありません。

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