【レビュー】分厚過ぎないパッドが欲しい。カステリ(castelli)ARENBERG GEL2(アランベール ゲル2) グローブ
カステリ(castelli)の厚いパッド付グローブ『ARENBERG GEL2(アランベール ゲル2)』を買いましたので、レビューします。
商品の購入はカステリ公式オンラインストアがお勧めです。本国の倉庫から出荷されるため、各カラー、サイズの在庫が豊富で納期も10日程度(税関含む)です。
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■総合評価
- カステリのグローブ製品の中では最もパッドが厚いが、厚すぎずに適度な厚さ。
- 『パッドの厚さ』が特徴の製品だが、グローブとしても全体的にレベルが高い。
■購入動機
グローブについては2つをローテーションして使ってましたが、片方の劣化が激しくなり徐々に使わなくなってきました。そのためロングライド用として掌に適度な厚さのパッドがあるものを探していました。
パッドが厚いグローブと言えばintroの『stinger』がメジャーですが、あれだと厚過ぎる。あそこまでの厚さは要らないのです。グローブのパッドが厚いと、ブラケットの握り具合にも影響しますしね。
パールイズミにも『メガグローブ』なる極厚パッド付のモデルがありますが、カステリの方がデザインが良く、
カラー展開も豊富だったのでこちらを購入。
ちなみにカステリの標準価格は4,800円(税込)です。
■製品概要
商品名
商品名の『ARENBERG(アランベール)』とは、パリ~ルーベで登場する石畳区間の名称(の1つ)です。商品説明には『パリ〜ルーベに登場する荒れた石畳『アランベールの森』を駆け抜けるために生まれたグローブ』とあります。
パリ~ルーベの石畳区間ですが、日本人が想像するものとははるかに異なっています。石畳というだけでそもそもロードバイクで走るものではなく、そこはMTBで走るべきだろ、というレベルです。それが更に『荒れた』石畳になるので荒れ度合いはかなりのものです。そこをロードバイクで走るレースですから、あれだけ人気があるのでしょうね。
今までもパリ~ルーベ用の機材がいくつも開発されては消えていきました。ロックショックスから出ていたロード用のサスペンションフォークなんかがそうですね。現在では、ピナレロから『DOGMA FS』という前後に電子制御サスを搭載したモデルが出ています。フレーム価格で121万円ですね…。未だに実物を見たことが無い。
CDS(Castelli Damping System)
手のしびれを軽減したり、振動から保護するための機能です。PRESSURE DISTRIBUTION(圧力分布)のイラストによると手首中央の神経が通る部分と指の付け根の圧力が高いとなっています。この部分を圧力から守るために、適切な位置にパッドを付けましたという機能です。
この『CDS』は、カステリの他のグローブにも採用されています。しかしCDS採用のどのモデルにも厚いパッドが入っているわけではなく、モデルの特徴に応じてパッドの厚さは変わります。今回の『ARENBERG GEL 2』は最もパッドが厚いモデルです。また↑の画像の黄色いラインはシリコングリップなのですが、このラインの数も多く、グリップが強化されています。
他に厚いパッドが入っているモデルは、以下のRosso Corsaの2モデルとなります。
・Rosso Corsa Pro V Glove
・Rosso Corsa Espresso Glove
Pro VとEspresso の違いですが、パッドの厚さやその他の機能は同じ。一番の違いは手首のベルクロストラップの有無だそうです。Rosso Corsa は高価なのでレース用と思われがちですが、上記のグローブはロングライド用とされており厚めのパッドが配置されていることが特徴です。
マイクロスエード
親指部分はマイクロスエードになっています。パイル地ではありませんが、多少の汗なら問題無く拭うことが出来ます。
脱着時のタブ
手首にはカステリグローブ共通のタブが付いています。個人的には必要性を感じていないパーツなのですが、グローブを着用する時に『ここをつまんで引っ張る』という目的ですよね?
外す時のタブは、中指、薬指の間に配されています。個人的にはループ(わっか)を2つ付けて欲しい。人差し指-中指の間、薬指-小指の間ですね。でもループは付け根からほつれて取れてしまうこともあるので、耐久性の点でカステリの基準を満たすことが出来なかった…とかありそうです。
■レビュー
クッション性能
パッド無し(もしくは薄い)モデルと比較すると、しっかりとパッドの存在を感じます。感触でいうと、ボール紙(固い板紙)を2~3枚重ねたようなパッドの感じです。ふかふかのクッションとまではいきませんが、確実に衝撃は減らしてくれています。パッドの厚みの分だけブラケットは若干握りづらくなりますが、許容範囲です。個人的には絶妙な厚さと感じているのですが、Stingerのような商品が欲しい人には全く物足りないでしょう。
サイズ感
今回は店頭で試着して買いましたが、Mサイズでジャストフィットしています。私の体格は身長170cm、体重58kgです。海外製品なのでSサイズかな?と思いましたが、Mで大丈夫でした。つい先日購入した『UNLIMITEDビブショーツ』もMサイズでしたので、カステリはMサイズで大丈夫そうです。
マイクロスエード
親指部分がマイクロスエードになっている点は評価出来ます。イタリアも含め、基本的にヨーロッパは北海道よりも緯度が高いので真夏でも気候が全く異なります。パールイズミではパイル地が標準装備されていますが、ヨーロッパの人から見たら『亜熱帯気候(と熱帯)の地域限定で必要な機能』という感想ではないでしょうか。
下手をするとスエードすら付いていないグローブもありますが、これがあると無いとでは大違いです。これが付いていると、汗を拭うことはそれなりに可能です。最近は8月になると40度を平気で超えますから、例えパイル地が付いていたとしても大量にしたたる汗を拭うには全く不十分なのですが…。
縫製
全体的にしっかり縫製されている印象です。1年程度使ってほつれが無いかなどは、今の時点では分からないので仕方がありません。見たところ、当面はそのような不安を感じることはありません。
■まとめ
カステリらしく高い基本性能を備えつつ、石畳を想定して出来る限りのパッドの厚さを実現した製品。『パッドの厚さだけ』を優先したわけでは無いので、パッドの厚さでは他の製品に譲りますが、パッドも含めた総合的な性能では非常にバランスが良いと思います。
あくまでも、ベースはレースにも使えることを想定しつつ、付加機能を与えているというスタンスですね。
それなりに走れる人だと、stingerのような製品は過剰な場合もあると思います。あまり使い勝手を変えずに、なるべくパッドを厚くしたい…という場合には、十分に選択肢に入ってくるグローブです。1つ持っておいても損は無いと思います。
わがままを言うと、手首のタブは不要なので廃止するか、もしくはいっそのこと日焼けをしないように手首まで生地を延長して欲しいところです。この点はこの製品だけでなくてカステリのグローブ全てに共通する事なのですが。1つで良いのでそんなモデルが出たら良いですね。
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