【2023 PBP】PBPへ参加します。PC間の補給食とフロントバッグ
PBPの記事です。今回は補給食とフロントバッグ編です。
■PC間の距離と補給
2023PBPはPCおよび休憩ポイント(この記事では両方まとめてPCと呼ぶ)が全部で19か所あり、PC間の距離は長いと90km程度となります。40km程度の場合もあるのですが、準備は長い距離に合わせて行う必要があります。
なぜPC間の距離を気にする必要があるのかというと、日本のようにコンビニが無いためです。
途中で通過する街には、PBPのために深夜営業しているカフェや私設エイドもあるにはあります。しかしそのような不確実なものをあてにするわけにはいきません。
人によっては『私設エイドのみで大丈夫だった』という話も聞いていますが、その辺りの補給スタイルはかなり個人差があることであり、一度は経験しないと自分の走り方と合うのか分からないところ。
また信号もほぼ無いために途中で停止する機会が無く、補給を含め色々なことを走りながら行う必要があります。余裕で完走できる走力を有しているならともかく、一般人としてはアベレージを上げるためになるべく停止したくないところ。
そこである程度の補給食を持って走る必要が出てきます。
国内BRMでも補給食を持って走ることは珍しくないですが、私の場合は携行してもカロリーメイト1箱(400kcal)程度。ジャージのバックポケットに入れるのですが腰が疲れるため量を最小限にしており、入れるにしても上記の量が上限です。
不足したらトイレ休憩も兼ねてPC以外のコンビニでも立ち寄ります。完全にコンビニの存在を前提とした走り方(コンビニが無い区間は多めに携行します)。
しかし経験上、100km弱の距離を走るには1000kcal程度は走行中に補給したいところ。カロリーメイト2箱+2本分、本数にすると10本。バックポケットに入れるには多すぎるうえ、最初から最後までカロリーメイト以外食べないというのはカロリーメイト好きな私としても苦行すぎる。
ということで飽きないように補給食のバリエーションを増やしたり、量そのものも増やす必要が出てくるのですが、そこで登場するのがフロントバッグやフードポーチ。走りながら補給食を取り出すのに最適なアイテムです。
フードポーチも有用なのですが(私も一時期使用していました)、ポーチの取り付けはハンドルとステムを使用する固定方法のため、使わなくなってしまいました。ステムはナビ用のサイコンで専有されており、フードポーチのストラップを固定するスペースが無いのです。
国内BRMでも長距離になるとフロントバッグの使用率が増えると思います。コンビニに立ち寄る回数を減らすことはアベレージの向上に非常に有用なので、フロントバッグに補給食を入れている人が多いのだと思います。
また別の方法として、フレームバッグに補給食を詰めているという人もいます。ボトルを取る感覚でバッグにアクセスできますから、前方に手を伸ばすよりは補給食を取りやすいですし、容量も大きいです。しかし私はボトルと干渉してしまうので、大きなフレームバッグの導入は諦めた経緯がありますから今回は見送りです。
■フロントバッグの導入
ということで、PBPのためだけにフロントバッグを導入することとなりました。
PBPまであと3ヶ月であり、テストできる国内BRMの参加機会も限られています。ということで早速購入。
モンベル フロントバッグ
まずは定番の『モンベル フロントバッグ』。これ、使ってみたかったんです。ブルべでもよく見かけます。
荷室が3つあり、特にこのサイドが使いやすいらしい。
ところがこのバッグ、予想以上に大きい。事前に近くのモンベルショップに実物を確認しに行ったのですが、残念ながら在庫が無く確認できず。
仕方なく実物を確認せずに購入したのですが、補給食を携行する用途としては大きすぎます。カタログスペックとしては、容量4.5L。形状は筒状ですが、直径は15cmあります。逆に補給食以外も収納するバッグとして使うには便利らしく、皆さん予備チューブや雨具などを入れているとのこと。確かに何でもかんでも大型サドルバッグに入れるよりは、はるかに取り出しやすく、便利だと思います。
またこのバッグは太さ15mmほどのベルクロでハンドルに固定するのですが、私のハンドルレイアウトの場合はDi2のサテライトスイッチも装着されており、バッグを装着するとライトを装着するスペースが無くなります。そのためエクステンションマウントなどを用意してライトを装着することになりますが、バッグが大きくなるとこの点でも色々と苦労しそうです。
更にフレームが小さいとフロントタイヤと擦ることがあるなど、話を聞くと運用上の課題も多そうな様子。
GORIX フロントバッグ
ということで小さ目のバッグを物色。補給食が入れば何でも良いので、比較的安価なGORIXをポチ。
GORIXですが、フロントバッグだけで5種類くらいあります。モンベルのような形状のもの、防水性を高めたものなど色々です。今回は特に防水性も必要ないので、最も使いやすそうなGX-FBARというものを選びました。
モンベルと同様にベルクロストラップで固定しますが、バッグ側のストラップホールが複数用意されていることが特徴。
これが外側。サテライトスイッチと干渉するのでNG。
これが内側。ストラップが綺麗に収まりました。
筒の太さは約100mm。大きさも手頃。タイヤとの干渉も気にする必要はなく、ライトの取り回しも楽そうです。また前側にもストラップホール的なものがあり、PBPで装着が必要なゼッケンプレートもここに吊れそうです。チラっと映っている白い部分がそれです。
ストラップをきつく締めた方がバッグは安定しますが、上ハンを持ちたい時に手が入るスペースが無くなってしまいます。そこであえて緩めに固定して、手が入るスペースも確保。
この大きさだとカロリーメイト3箱(12本)程度しか入らなそうですが、入らない分はサドルバッグに収納。430km/780km地点のルデアックでドロップバッグが使えますから、約400kmの道中で必要な分を運搬するという運用でいこうと思います。
ちなみにステムから生やしているレックマウントですが、バッグと干渉するので上側のボルトに移動させました。これが従来の下側の位置。
こちらが上側。かなり移動してステム上のEdge1040とツライチに。マウントの裏に拡張バッテリーも装着するのでこれ位のスペースが必要なのです。
しかしライトが付かないという問題は解決できていないので、何らかのマウントを導入して解決する必要があります。次回はマウント装着編です。