【レビュー】冬こそ使いたいアミアミ カステリ MIRACOLO WOOL LONG SLEEVE
カステリのベースレイヤー『MIRACOLO WOOL LONG SLEEVE(ミラコロウールロングスリーブ)』のレビューです。いわゆる『アミアミ』で汗抜けの良さが特徴ですが、ぜいたくにもウールを70%も使っており、保温性の高さも併せ持っています。

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■総合評価
- アミアミは冬でも有用
- 一見寒そうだが、メリノウールを使用しており暖かい
- 冬の高強度練はこれ一択
- 真冬でもガシガシ走る人
- ヒルクライムで汗冷えしたくない人
- 見た目が気にならない人
■入手経緯
通常は『購入動機』となるこのパートですが、今回はカステリ社のご厚意によりこちらのベースレイヤーを提供いただきました。いつもありがとうございます。そのため『入手経緯』としています。
■製品概要
製品スペック
まずはWebサイトに載っている情報を以下にまとめます。
- 価格:15,730円(税込)
- サイズ展開:XS、S、M、L、XL、XXL(6サイズ)
- フィット:タイトフィット
- 対応温度帯:4~15度
- 公称重量:199g(恐らくLサイズの場合)
2024年秋冬の新製品である『MERINO SEAMLESS BASELAYER』と同じ価格です。ウール製品は高いですが、価格なりのメリットがありますね。
定番のメッシュ構造なので伸縮性が非常に高いのですが、『MERINO SEAMLESS BASELAYER』が3サイズしかないところ『MIRACOLO WOOL LONG SLEEVE』は6サイズもあります。汗抜けの良さを実現するにはフィット感が最重要なので、この点についてカステリは良く分かっているな~と感じます。
製品ライン上の位置づけ
カステリには長袖の冬用ベースレイヤーだけで多くの製品がありますが、他製品との棲み分けがどのようになっているのか、同カテゴリの製品を一覧にしてポジションを確認します。
※価格は税込
※表はスクロールします
名称 | 断熱 | 防水 | 防風 | 通気 | 軽量 | 温度帯 | 重量 | 価格 |
MIRACOLO WOOL LS | 2 | 1 | 1 | 4 | 4 | 4-15 | 199 | 15,730 |
MERINO SEAMLESS BASELAYER | 4 | 1 | 1 | 4 | 3 | -4-10 | 182 | 15,730 |
FLANDERS WARM LS | 5 | 1 | 1 | 3 | 3 | -2-10 | 116 | 12,650 |
CORE SEAMLESS LS | 4 | 1 | 1 | 4 | 4 | 4-16 | 194 | 12,100 |
PROSECCO TECH LS | 3 | 1 | 1 | 5 | 4 | 6-16 | 225 | 11,000 |
MIRACOLO WOOLは唯一断熱性が2。スカスカのメッシュ構造なので当然ですが、通気性、速乾性を重視した製品であるため通気性は5でも良いと思います。
メリノウールを70%も使っており、見た目に反してほんのりと暖かいのも特徴。
同じくメリノウールを使ったMERINO SEAMLESSも、かなりサラっとした着心地で汗冷えはしづらいです。通気性はMIRACOLO WOOLと同じく4となっていますが、個人的にはMERINO SEAMLESSの通気性はMIRACOLO WOOLの7割といったところ。
FLANDERSは裏起毛フリースで断熱性が5。最も暖かいです。
CORE SEAMLESSはMIRACOLO WOOLと同様の温度帯に対応しますが、伸縮性の高い生地を使い縫い目が無く、超ピッタリフィットを実現したベースレイヤーです。
PROSECCO TECHはMIRACOLO WOOLと同じく速乾性が特徴の製品ですが、性能は価格に応じてMIRACOLO WOOLの8割くらい。メッシュ構造ではないので普通の暖かさは確保されています。アミアミの見た目に抵抗がある人はこちらが良いでしょう。
厳冬期にはMERINO SEAMLESSもしくはFLANDERSをメインに使い、冬の日中で10度近くまで気温が上がる場合や高強度練にはMIRACOLO WOOLという使い分けが良さそうです。
細部の紹介
今回はXSサイズです。襟口にカステリロゴの小さなタグがついています。メッシュの大きさは中程度。

本製品の半袖/ノースリーブ版は『CORE MESH3』という製品名になるのですが、メッシュの大きさは同じくらい。

これを見るとMIRACOLO WOOLはCORE MESHの長袖版なんでしょ?と思いがちですが、MIRACOLO WOOLは商品名の通りメリノウールが主な素材(70%)。一方のCORE MESHはポリエステルが90%。『速乾性を高める』という目的は一緒ですが、素材が全く異なります。
またこの手の製品の代名詞とも言える、ミレーの『ドライナミック メッシュ』にも長袖(正確には3/4スリーブ)がありますが、こちらの素材はポリプロピレンが66%。
カステリのベースレイヤーには速乾性を重視したポリエステルメインの製品がいくつかありますが、ポリエステル以上に速乾性が高い(吸湿性が無い)のがポリプロピレンの特徴です。冬山での使用を前提とした商品なので速乾性を重視した素材選択となっており、本製品とはやや方向性が異なります。
パネリングは3ピースで胴と両袖から構成されています。着用しても縫い目は特段気になりません。

袖口はこのような造りですが、伸縮性は高いです。

裾の造りもシンプルです。

素材はウール70%。他にナイロン20%、ポリウレタン10%の混紡となっており、耐久性と伸縮性を加える目的と思われます。

■実走レビュー
サイズ感について
実走レビューです。まずはサイズ感から。
今回はXSサイズを着用しましたが、胴回り、袖の長さともジャストフィット。一応、着用時の写真も撮影したのですが…体型の維持には努めているものの、公衆の縦覧に堪えうるものでは無かったので割愛します。
参考までにカステリのサイトに載っているモデルの画像を掲載します。この画像にかなり近かったと事後弁護しておきます(笑) ただし娘(大学生)からは『それを着て家の中をウロウロするな』と言われました。

本題に戻しますと、見た目の割に伸縮性が高いためサイズに迷ったら小さめを選びましょう。ジャストフィットで着てこそ、本来の性能を発揮します。
実走
それでは実走です。出発時の埼玉の気温は約5度。その上、低気圧の影響で強い北風が吹き荒れており、高強度で走るには最適です。
ウェアの組み合わせはジャケットに『PERFETTO AIR JACKET』、ベースレイヤーに『MIRACOLO WOOL』を合わせます。タイツは『ESPRESSO BIBTIGHT』。
走り出す前にまず感じたのが『見た目よりも暖かい』ということ。布(と呼ぶべきか分かりませんが)の面積では通常のベースレイヤーの1/10も無さそうですが、着用時にほんのりと暖かさを感じます。この見た目でもメリノウールが保温性を発揮しているということです、これは意外。
そして自宅から10kmほど走り荒川CRに到着。堤防上のCRを北に向かって走ります。この日の強風レベルは、3.5~4.0倍で踏んでようやく20km/hが出るといった状況。心拍数も170前後をキープしており、じわじわと汗が出てきます。
比較の対象は同じくウールを82%使った『MERINO SEAMLESS』。こちらも薄手の生地で通気性を向上させつつ保温性も確保、ウールの吸湿性の高さを活かして汗冷えしづらいベースレイヤーです。製品コンセプトとしては共通点が多いですね。
さて強烈な向かい風の中を黙々と進みますが、まず感じたのは『吸湿性の高さ』。夏に着用するCORE MESH3(やミレー)と同じ感覚で、『汗を確実に吸収』『吸収した汗を全体に拡散』していることが分かります。
『この製品、汗をかいても不快さが全くないね…!』
このへんの性能がよろしくないと、背中に汗が流れていくあの嫌な感覚を味わうことになるのですがそのようなことは一切ありません。夏に使っている人は分かると思いますが、通気性、吸湿性に関してはノースリーブ/半袖が正しく長袖になったという製品です。
『MERINO SEAMLESS』を始めとする一般のベースレイヤーは本製品ほどフィット感が高くないため、どうしても初期の『汗を確実に吸収』の段階で本製品に劣るわけです。
そのうえウールを70%も使っているためそれなりの暖かさは確保されていますし、そもそもウールは吸湿性の高い素材です。0度付近で使用するには流石に厳しいですが、寒ければ強度を上げて乗り切りましょう。
結論としては、メッシュ構造がもたらす伸縮性の高さによるピタピタのフィット感、それによる汗抜け性の高さは想像通りのものでした。もちろん蒸散が追い付かないほど発汗する場合もあるとは思いますが、これまで着用してきた冬用ベースレイヤーの中では、キャパシティが最も高い製品であると感じます。
■まとめ
メッシュ構造のベースレイヤー、いわゆるアミアミの長袖です。カステリではノースリーブ/半袖として『CORE MESH3』がラインナップされていますが、本製品はウールを70%使用しており保温性も高めていることが特徴です。
アミアミの汗抜け性能の高さはしっかりと実現されており、冬の高強度練はこれ一択です(埼玉県に住んでいる人の感想です)。春や秋の気温差の大きい季節でも非常に有用なので、私ももっと早く使っていればと思っています。
東北や北海道など、埼玉よりも明らかに寒い場所では『MERINO SEAMLESS』が適切かと思います。
ちなみにカステリでは『COLD DAYS 2nd LAYER』という製品がありまして、ベースレイヤーとジャケットの間に着ることで-8度(!)まで耐えられるようになるという優れものです。この製品と組み合わせることで、汗抜け性の高さはそのまま、より低い温度帯に対応が可能となります。
唯一のネックは価格が高額なことですが、定期的に開催されるセール時や、当ブログ用のクーポンを使用して賢く買い物していただきたいと思います。

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