25Cのタイヤを使ったら、ワイドリムのホイールが生えてきそうで困っています

morou2

さて今回はホイールのお話です。

皆さんも、既に2~3年前から『25Cのタイヤの方が転がり抵抗が少ない』『25Cのタイヤを使うならホイールもワイドリムで』という話を耳にされていると思います。

シマノの9100系デュラホイールもワイドリムになりましたし、カンパやフルクラムでも、ゾンダやレーゼロはC17(ワイドリムのことです)のホイールに既に切り替わっています。

いいですか?もう一度言いますが、ゾンダやレーゼロは既にワイドリムしかラインナップに無いんです。時代はここまで来ちゃいました。

とうことで25Cのタイヤを履くのであれば、当然ながらホイールもワイドリムの方が25Cのメリットを最大まで享受することが出来るという訳で、にわか25C信者としては非常に気になっています。具体的には、やっぱりレーシングゼロのC17モデル。

[amazonjs asin=”B01IJJZ6HU” locale=”JP” title=”FULCRUM (フルクラム) RACING ZERO C17 クリンチャーホイール 前後セットシマノ10 11S 0329860002″]

海外通販なら、8万円くらいで買えちゃいます。

後はゾンダのC17。

[amazonjs asin=”B01KZL8GCC” locale=”JP” title=”Campagnolo(カンパニョーロ) ZONDA C17 WO クリンチャー 前後セット シマノ用 ゾンダ”]

実は重量はレーシングゼロより50gくらい重い程度です。でもハブが全然違いますからね~。

今更ですが、25Cタイヤとワイドリムを組み合わせるメリットを列挙しておさらいしてみます。

■空力が向上する

従来のC15のホイールに25Cのタイヤをはめると、明らかにタイヤがリムからはみ出ています。このはみ出た部分がドラッグ(乱流)を発生させて、空気抵抗となります。ワイドリム化することで、この段差を無くせば空気の流れが良くなり、効率よく走ることが出来るというものです。

図にしてみました。あくまでイメージ図なので、分かりやすくするためにやや極端に描いています。

■タイヤを本来の形状で装着出来る

リムの幅はそのままで、より太いタイヤを装着すると、上記に記載したようにビードから上の部分だけが楕円形に膨らみます。これでは装着した時点からタイヤが変形してしまっていることになる訳で、本来のタイヤ剛性などが出ないことになります。特にコーナーリングの時などは、タイヤに横方向から力がかかりますので更に変形が大きくなります。

タイヤの幅とリムの幅を揃えてあげることが出来れば、タイヤが本来の真円に近い形状になって、より性能を発揮することが出来るわけです。タイヤの性能がきちんと発揮できるというのは非常に重要な要素(というよりこれが目的)だと思いますので、コーナーリング時のグリップとか、加速時にトラクションがきちんとかかるか?とか、全ての場面で何%かの損失をしてしまうことになります。

逆にデメリットとしては、

■重くなる

私の使っているホイール、シマノ WH-7900-C24-CLは2世代前のホイールですが重量が1,395gとなっています。一方、フルクラムのレーシングゼロ C17(RACING ZERO C17)(2017モデル)は、1,518gもある訳です(昨年までは、確か1,440gくらい)。単純に使用する金属の量が多くなる訳ですから、どうしたって重量増は避けられません。もっと軽いのは無いのか?と思いますが、既にレーシングゼロは全てワイドリムになってしまっており、カタログ価格16万円もするレーシングゼロ ナイト(RACING ZERO NITE)ですら1,506gとなっています。重量だけ見ると、RACING 3(1,550g)とあまり変わりませんね。 レーゼロナイトとカンパのシャマル ミレは兄弟モデルと思っていたのですが、シャマル ミレ C17は1,459gと遥かに軽い。作ろうと思えば作れるじゃん。シャマル ミレの方がカタログ価格は1万円高いのですが、これならあと1万円出してシャマル ミレを買いますよね…。フルクラムはカンパのカタログスペックを上回ったらいけない契約でもあるのか?

パワーの伝達効率向上を取るか、軽量化を取るか?どちらが結果的に速くなるのでしょうね。メーカーの方針としては単純な軽量化を推し進めるよりは、ワイドリムのカテゴリーの中で軽量化を図る方針に転換しているように感じますね。まぁヒルクラのレースで使う人はさすがにいないと思いますが、登りも平地もあるブルベや通常のライドでは、全体的な効率が向上した方が良いように思えます。

■23Cのタイヤが装着出来ない

従来のC15のリムに25Cのタイヤは装着することが可能ですが、広くなったリムに細いタイヤを装着することは出来ません。仮に出来たとしても、ワイドリムのホイールに23Cタイヤをわざわざ装着するメリットが無さそうですけど…。

ホイールの重量増は影響が大きそうですが、単純に従来のホイールで重量増ということであれば、受け入れられるものではありません。しかしC17のワイドリム+25Cタイヤの組み合わせは、重くなっても結果的に速くなる可能性が十分にある選択肢だと思います。というか、重くなっても速くなるからモデルが切り替わっているんですよね?

まぁプロのバイクは6.8kgの重量制限がありますから、ホイールが重くなっても他でいくらでも軽く出来るからいいよ、という可能性はありますが。

ということで、ここまで書いたらもう人柱になるしか無いか…?という気分になってきました(笑)

ゾンダあたりは買いやすいから良いですね。

[amazonjs asin=”B01KZL8GCC” locale=”JP” title=”Campagnolo(カンパニョーロ) ZONDA C17 WO クリンチャー 前後セット シマノ用 ゾンダ”]

国内との価格差があって、海外からなら買いやすいのがレーシングゼロ。

[amazonjs asin=”B01IJJZ6HU” locale=”JP” title=”FULCRUM (フルクラム) RACING ZERO C17 クリンチャーホイール 前後セットシマノ10 11S 0329860002″]

キシリウム プロも既にワイドリムしかありません。

[amazonjs asin=”B01KICSDRQ” locale=”JP” title=”【正規輸入品】MAVIC KSYRIUM PRO マビック キシリウム プロ シマノ ホイール 25C メーカー名: MAVIC”]

ちなみにprobikekitなら、コンチネンタルのGP4000SⅡが1本3,387円。これだけでも安いですが、2本買うと更に10%OFFになるセールをしています。タイヤも買うなら今ですね。

■レーシングゼロ・ワイドリム関連の記事はこちら

  1. 25Cのタイヤを使ったら、ワイドリムのホイールが生えてきそうで困っています
  2. 25Cのタイヤを使ったら、何故か家にレーシングゼロ 2017が届いた件 その1
  3. 25Cのタイヤを使ったら、何故か家にレーシングゼロ 2017が届いた件 その2
  4. 実走インプレ ワイドリムと25Cタイヤの組合せは速くなるのか?

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

  1. Trinity

    morouさんは犠牲になったのだ。。。ってなことにならないよう祈りつつ
    人柱になることを猛烈に期待します。
    んでも23Cタイヤのストックがまだ4本くらいあるんだよなあ(^^;

  2. ernest

    ふむふむ。かなり説得力はありますね。求めているのが真円なら、25Cのチューブラーがベストなんでしょうかね。しかし何で今なんでしょ。昔から分かっていそうだけどね(^_^;)

  3. morou

    ブルベ納めお疲れ様でした。
    ワイドリムは、むしろTriさんのような大きい方にこそ、よりメリットがあると思いますよ!ぜひ私と一緒に向こう側に行きましょう(笑)
    タイヤはヤフオクで売ればすぐにさばけます。

  4. morou

    上手く説明できませんが、重要なことは『真円』では無いような感じです。文中では、分かりやすくするためにあえて真円という単語を使いましたが。
    チューブラーも、カーボンクリンチャーが出てきてからは更に使う人が減っている印象ですよね。ミシュランはチューブラーは力を入れない、というようなことを言っていますし。
    25Cタイヤのことは、ソーラーカーなどの車のエコレースで研究されて、それがようやく自転車業界にも波及してきたというところだと思われます。太ければ太いほど転がり抵抗が少ない、というのであれば28Cとか32Cとか履けよ、ということになりますが、そこは重さとのバランスでしょうね。

ABOUT ME
@morou2
@morou2
当サイトは自転車関連のパーツレビュー、ブルべの走行記録を中心としたブログです。
管理人は40代のロードバイク乗り。20年前にCannondaleのCAAD3を買って以来、Cannoncdaleばかり乗り継いでいます。 昔はメッセンジャーやレース、今はロングライドとブルベ中心。2022年エベレスティング達成、2023年PBP認定、2024年キャノボ達成。ブルべの主担当もやります。
年間走行距離は約10,000km。身長170cm、体重57kg。
Recommend
こちらの記事もどうぞ

おすすめCategory

インプレ・カスタマイズ②

01 アピデュラ

02 ライト関係

03 雨装備

記事URLをコピーしました