BRM1027 埼玉300km スーパーアタッククリスタル レポートその2
レポートのその1はこちらから。
そして信州峠へのまっすぐで見通しの良い、レタス畑の中の登りをかんちさんとえっちらおっちら登っていきます。しかし信州峠は途中の口直し的に軽く考えていたのですが、そうは問屋が卸しませんでした。
坂の途中でリアを 24T ⇒ 27T にチェンジしようとしたところ、何とチェーンがスプロケとホイールの間に落ちてしまいます。私は何が起こったのか判らず『ん?変速がおかしいな~』程度に思ってそのままガチャガチャクランクを回していたところ、外れたチェーンがスプロケの裏側の溝に噛みこんでしまい、ついに完全にホイールがロック。
すぐに自転車から降りて、何とかチェーンを外そうとしますがびくともせず…。
かんちさんも自転車を止めてくれて、2人で色々やりますがダメです(かんちさん本当にありがとうございました)。そこに通りがかったGIANTに乗った方にも声をかけていただき、なんと止まって一緒に直してくれます。最後はその方に何とかチェーンを外していただき、無事にリスタートすることが出来ました。本当にありがとうございました!私一人だったら30分以上かかっていたように思います…。
何とか気を取り直して5つ目の信州峠(151km地点、1,464m)を越える。5つも峠を越えているのに、まだ半分……。充分過ぎる位ヘロヘロなんですが…。
ここからいよいよ4つ目の都道府県、山梨県。瑞牆方面へ下り、いよいよメインディッシュのクリスタルライン突入です。ここまでで距離はようやく半分を超えて155km。遠い、ゴールが遠い。
既にナナーズの時点で寒さにより『駄目になったらいつでもDNFする』という気持ちは固まっていましたが、『折角だしまぁ行けるところまで行ってみよ』ということでここまで来ました。ここでDNFするのであれば、韮崎まではひたすら下りなので比較的帰りやすい。悩んだのですが、『Uターンして下るだけでいつでも韮崎』と思うと次までは行ってみよう、という気に。
しかし、ここで山伏峠からずっと一緒だったかんちさんが無念のDNF。調子が良くなかったようで、折角ここまで来たのですが韮崎方面に下っていかれました。妥当な判断だと思います、ここからは林道で道も悪く、平らなところは一切ありません。鹿や熊が出ても不思議ではないですし、夜になって暗いし気温も下がる一方。そんな状況をこの疲労した状態で進まねばなりません。
そして私はポイント19を左折してクリスタルラインに突入。この次は木賊峠にたどり着く前に、瑞牆山荘までの『名無しの峠(160km地点、1,524m)』を目指すことになります。これが9つある内の6品目。
この区間、非常に紅葉が綺麗でした。しかし峠へのアプローチであることは変わらず、車が通るたびに『乗せていって欲しい…』などと余計なことばかり考えてしまいます。そしてようやく瑞牆山荘。たくさんのハイカーが集まっていて、たいへんな賑わいでした。が、私は死んだような顔でその前を通り過ぎていく。
4kmほど下って左折すると、いよいよ難所の7品目・木賊峠(168km地点、1,666m)。5kmほどの登り、峠フルコースも終盤戦にさしかかります。もう既に10%以上の斜度を見ても何も感じなくなっていたのですが、ここの中盤は想像を絶する悪路。登りなのでまだ良いようなものの、23Cのタイヤで下るのはかなり無謀だと思います。コンクリート舗装の路面なのですが、手入れがされておらず、コンクリートが剥げて中の鉄筋が見えている始末。タイヤは跳ねてトルクがかからず、コマ送りのような感じでのろのろ進みますが、メーターを見ると私の時速は3km/hほど。疲れているとはいえこれはヒドイ。
…素直に歩きました。
MTBシューズ最高です。クリート減らないし。
もうここまで来ると私の場合、足をつかないとかどうでも良くて、そもそも完走自体がアヤシイ訳ですからいかに体力を温存して最後まで行くか?が最優先すべき事項になってました。
悪路区間を過ぎると斜度も10%未満になりましたので、自転車に跨りピークを目指す。そしてようやくピークに到着(168km地点、1,666m)。この時に思ったのですが下見をしておいて良かったです。木賊峠のピークとか『ここが峠です』とか何もないので、着いても迷うと思います。それでも木賊峠はまだ明るかったので良かったですが、次の焼山峠では既に真っ暗でしたので『一目見てどこだか判る』のは大きかったですね。
そしてポイント23のヘアピンを曲がり、いよいよ8品目・乙女高原への登りです(焼山峠は乙女高原から下ったところにある)。既に周囲は暗くなっており、路面が見えずダウンヒルがかなりつらかった。しかも、2灯あるライトの内、キャットアイのHL-EL540がスイッチを入れても全く点灯しないではないですか!どうやら午前中の雨でやられてしまったらしい…。防水のはずなのに…。
仕方ないので GENTOS SuperFire の方を照度 MAX にして下っていきます。またこのポイントで、数名のランドヌールと会いほっとしたのを覚えています。
乙女高原への登りの時点で、完全に周囲は真っ暗に。遠くで何かの獣が遠吠えしていて、ナイトランの雰囲気を盛り上げてくれます。ここの登りは10kmほど、長いのでナナーズで買ったまんじゅうを食べながら、定期的に水を飲み、こんな山奥で力尽きないように登っていきます。
そしてついに!目印も何もない乙女高原のピーク(186km地点・1,872m)に到着。というか、何だか判らない内にダウンヒルしてました。ガクガク震えながら焼山峠の駐車場を目指す、焼山峠は明るければこんなところ。
しかし相変わらず真っ暗なので、『アレ?ここ良く見たら焼山峠?』てな感じで気が付いたら到着していた。疲れのためか、特に嬉しいわけでもなく、意味もなく↑の画像にある駐車場を一周してから、そのまま塩山への下りを開始。ここから一気に14kmほども下ることになります。
その3につづく!
待ってました、その2!
しかし、状況はどんどん酷くなっていきますね。てか思考が鈍くなってるんでしょうね。楽しんでこそ変態。
その3で逝かせていただきます(-_^)
ernestさん
どうもありがとうございます。
とにかく寒いのと、目の前のコーナーを曲がるので精一杯でした。
車も通らないような峠道を一人で下るのも、今となっては良い思い出です(^_^;)
お疲れさまです!!
激闘ですね。でも変態~
giabicoさん
初めまして、コメントありがとうございます。
いやホント疲れました。大変でしたが今思うと後半は必死で走っていましたね。。。
ちらほら他の方のレポートも上がって来ていますが、私は今回完走した中では『ビリ』でしたので無駄にキツサが強調されていると思います(笑)
でもまぁ何とか完走できることが判りましたので、変態Lvをあげるべく、来年もチャレンジしようと思っています(^_^;)