105プーリー交換 表と裏は結局どっちなのか
まだだいぶ先…と思っていたのですが、早いもので再来週はもう千葉ブルベ(BRM119)。週末もあと1回しかありませんので、ちょいとメンテをしておくことにします。
■105のリアディレイラーのプーリー交換
先日所用で新宿に行ったときにワイズロードの新宿カスタム館(現:アーバンe-コミューター店)を覗いてみると、前から交換したかった105のプーリーがちょうど店頭に並んでいましたので即入手。値段も900円台ですので、気軽に交換出来る金額です。
性能で言えば当然デュラエースですが、こちらはお値段3,000円。性能だけでなく耐久性も高いとはいえ、気軽に何度も交換出来る金額ではありません。雨の中も走るブルベでは、安いパーツを定期的に交換してしまう方がある程度のパフォーマンスを維持出来ると思っておりますので、ここは105で十分。
プーリー交換の前に、チェーンも外して洗浄することにします。私はミッシングリンクを使っているので、ここはKMCのミッシングリンクリムーバーが大活躍。楽勝で外れます。工具が無くても腕力でミッシングリンクを外すことは可能ですが、私は無理でした。あった方が絶対良い工具の1つ。作業時間が5分は短縮出来ます。手でやるのは無理ゲーです。
ついでにチェーンも掃除
外したチェーンにクリーナーを吹きまくり、濡れている内にウエスでゴシゴシ。それなりに綺麗になります。私は道路に新聞紙をひいて、その上にチェーンを置いてクリーナーを吹いています。
プーリーを外す
で、早速テンションプーリーから外していきます。テンションプーリーは、ディレイラーの下側にあるプーリーです。こちらの交換は非常に簡単、ネジを外して付け替えるだけ。
ガイドプーリーのネジは、手の届きにくい裏側にありますので外すのが少々面倒です。楽したい時はRDごと外してしまった方が良いですね。リアディレイラー本体も含めてじっくり掃除出来ます。Di2なら外すのはもっと簡単です。
こちらが外したガイドプーリー。一度チェーンを落とした事があるので、ボロボロです。
こういう状態なのは知っていたので(プーリーを外しての清掃はたまにやるので)、早く交換したかったのです。
プーリーの表裏はどっちなのか
交換にあたって、ガイドプーリー(上側についている方)は裏表が同じ形状をしていますので特に考えることもなくそのままポン付けすれば良いのですけれど、テンションプーリー(下側についている方)には実は回転方向がありますので、裏表を間違えないように取り付けなくてはいけません。良く見ると歯の形状も画像のように片方だけに加工がなされています。
そこでいつも迷うのが、コイツの表(バイクの右側から見た時)はどっちなのかということ。上の画像では『SHIMANO』のロゴや『TENSION PULLEY』という刻印が入っていて、一見すると私にはこちらが表側にみえます。この反対の面は『SHIMANO』ロゴはありますが、文字の記載はそれだけで、印象としては随分地味です。こちらが裏側に思えます。
ところが一緒に刻印されている矢印をプーリーが回転する方向に合わせるとなると、地味な面が表側にくることになります。チェーンはプーリーの下側を右から左に流れてきますので、プーリーは時計回りに回転するということですね。
時計回りにするのが正解です
白状しますと、ワタクシ、今までは『TENSION PULLEY』の刻印がある方を表にしてました。さすがに新品交換にあたってはちゃんと確認してみよう、ということでまずはシマノの取説(RD-5700)を確認してみます。すると、取説の『使用上の注意』のところに
『テンションプーリーには、回転方向を示す矢印が付いています。変速機の表側から見て、矢印が時計回りになるように取付けてください。』
とあります。もうこれが答えなんですけども、一応シマノのサイトでRD-7900の展開図を見てみましょう。
⑨の2つあるプーリーのうち、下側がテンションプーリーです。良く見ると矢印が書いてあり、時計回りの方向に向いています。やっぱり矢印は回転方向に合わせるのが正しいようです。と言う事で説明書の通りに矢印を時計回りになるようにRDにセットします。以上、交換作業終了。
新品のプーリーは、今までと比べると本当にあり得ない位に良く回ります。もうびっくり。掃除してオイル注してメンテして延命してないで、さっさと交換すべきであった。こんなに違うとは。。。少なくとも105のプーリーは消耗品なのだと悟った瞬間でした。
プーリーの種類について
プーリーは各グレード用に専用品が用意されています。シマノに聞くと『(同じ世代でも)グレード間の互換性は無い』という教科書通りの返事が返ってきますが、ご存知の通り普通に使えます。5800系の105なら、6800系アルテや9000系デュラのプーリーもOK。R7000系105には、R8000系アルテやR9100系デュラのプーリーもOKということですね。
またDi2の『RD-9070』と『RD-6870』には、Di2専用のプーリーが用意されています。Di2のプーリーには左右に動くセンタロン機構がありません。ちなみに現行世代の『RD-R9150』と『RD-R8050』では何故かDi2用が無くなっており、機械式とDi2でプーリーは共通です。
⇒マイナーチェンジがあり、機械式とDi2でプーリーは共通化されました(シマノに確認済)。
以下にシマノの型番を表としてまとめましたので、注文の際に参考にして下さい。9000系世代は全部で6つも型番があります(今は4つになりました)。5800の105に至っては、ショートケージとロングケージで型番が異なるという手の込みようです。6800ではショートもロングも共通なのですが、細かな仕様の違いできちんと作り分けられています。
モデル | プーリーセット型番 |
RD-R9250 | Y3GK98010 | RD-R8150 | Y3J198010 | RD-R9100-SS | Y5ZR98010 | RD-R9150 | RD-R8000-SS | Y3E998010 | RD-R8000-GS | RD-R8050-SS | RD-R8050-GS | RD-RX800-GS | RD-RX805-GS | RD-R7000-SS | Y3F398010 | RD-R7000-GS | RD-9000-SS | Y5XX98090 | RD-9070 | RD-6800-SS | Y5YC98140 | RD-6800-GS | RD-6870-SS | RD-6870-GS | RD-5800-SS | Y5XE98030 | RD-5800-GS | Y5YE98090 |
※以前はDi2用としてRD-9070には『Y5Y898060』、RD-6870には『Y5YC98110』という別の製品がありましたが、今では共通化されました。
各種プーリーがありますので、気軽に交換しましょう。R9100系デュラエースはこちら。
R8000系アルテグラならこれですね。
9000系デュラならこちら。
6800系アルテはこれ。
最後に自作のチェーンコネクターを使ってチェーンをつなぐ。
ついでに、チェーンチェッカーで伸びも確認。やばい、0.75のツノが完全に入っているではないか!
1%のツノは、かろうじてずっぽしとまではいかない(^_^;)
私のイメージですと、山岳ブルベに行く⇒1発で伸びてチェーン交換、という感じだったのですが、これはSR600 Fujiを走ったチェーンだったかな…?チェーン交換は記録していないので、覚えてない…。でも最近チェーン交換した記憶がないので、恐らくSR600 Fujiで伸びたのでしょう。
チェーンも105あたりをマメに替えるのがオススメです。高くなりましたね…。