スピードプレイ(speedplay)のCリングが折れた!久々のクリート交換

morou2

さて皆様いかがお過ごしでしょうか。

今回はスピードプレイのエントリです。
※他のスピプレ関連の記事はこちら。
・スピードプレイのCリングは何故壊れるのか考察する
・スピードプレイのネジを締めすぎるとこうなる
・スピードプレイ Cリングのローテーション
・クリートの楽なはめ方
・スピードプレイ ペダル購入

先週末に、天気も良いので走りに行こうと荒川CR方面に向かっていると、信号待ちからの再スタートで左足のクリートをはめた途端。

『ムニュッ』

と変な感触。

『あっ、これはもしかして。。。』

と思ったら、時すでに遅し。いつもは『バチン!』とハマるクリートですが、スピードプレイクリートのCリングが折れてしまい、左足が固定されなくなってしまいました…。

トラブルが起きたのが、家から数キロの地点でまだ良かったです。先日のロングライド中などに起きていたら大変面倒なことになっていました。ましてや、ブルベの最中に起きていたら、と思うと…。

リングが折れるタイミングとしては、非常にラッキーだったという他ありません。

ちなみにスピードプレイを導入したのは、2013年の7月。こちらの記事に残っています。

https://morou2.com/2013/07/08/speedplay-2/

リングのローテーションは行いましたがクリートを交換したことはありませんので、約3年の寿命だったということになります。

ちなみに折れたリングの画像はこちら。赤い枠線の中に、本来はリングがあるはずなのです。

折れたCリングはこのような状態。やはり根本から折れるようです。

これが無くてはまともに走れないので、12時の開店を待って早速スズキに駆け込んでクリートを購入します。以前はCリングだけ単体での販売があったのですが、現在はクリートごと購入することになります。損耗していくのはリングだけでは無くて、クリート全体が損耗するので一式交換しないと性能を発揮できないよ、ということなのでしょう。ちなみにCリングだけ販売していたのはJapanだけだそうで、安全面のリスクを考えるとリング単体の販売をしないのは妥当な判断でしょう。

今回はクリートだけの在庫が無かったのですが、緊急でしたのでペダルセットの箱からクリートだけを取り出して売ってもらいました。自宅に戻ると、早速交換作業です。クリートが無いと走れないですからね。

新旧比較の図。すごい汚さです。黄色い樹脂の部分も微妙に削れていますので、これはリングだけでなくて全体を定期的に交換すべきですね。ただしリングの寿命はかなり差があって、5年も大丈夫という人もいれば、2年で折れたという人もいます。リングが破損したタイミングでクリート樹脂部分も交換という運用にしていると、定期交換推奨と言いつつ、かなりの差が生じることになります。

ともあれ、交換作業を進めていきます。クリートを取り外した状態。ベースプレートも、ほんの少しですが丸いペダルの形に削れてしまっていますので交換が必要ですね。

実は私が購入した2013年モデルと現在のモデルでは、クリートのベースプレートがバージョンアップしていたりします。日本の代理店であるJPスポーツのリリースによると、モデルチェンジは2014年の5月となっています。以前はV1というバージョンだったものが、現在はV2というバージョンになっています。変更点は、ベースプレートとソールの間に挟んでベースプレートの水平を出すための『調整シム』が厚みを増したものになり、より湾曲したソールでもベースプレートが水平に装着できるようになったというものです。

 

ベースプレートというのは、スピードプレイ(4つ穴)のクリートを装着するために、3つ穴しか対応していない一般的なロード用シューズを『3つ穴⇒4つ穴』に変換するとともに、クリートの装着に必須な『取付面が真っ平らであること』を実現するためのパーツです。そしてこれが現行のベースプレートですね。中央に『V2』と刻印があるのが分かります。

取付面が真っ平らとはどういうものか、というのはスピードプレイ専用シューズのソールを見ると一目瞭然です。スピードプレイ専用シューズの意味はクリート取付用のネジ穴が4つあることだけと思っていたのですが、ソールが平らになっていることも非常に重要なのです。

これはSIDIですが、クリート取付部分が見事に平らになっていることが判ると思います。また実物の画像はこちらのbakkyさんの記事に詳しいです。

 

[box06 title=”参考記事(ばっきーのテキトー日記)”]『SIDI WIRE carbon verniceのSPEEDPLAYモデル』[/box06]

ところが一般的なロード用のシューズはソールが湾曲していますので、平らな樹脂製の板であるベースプレートと、メーカーごとに異なるソールの湾曲具合を、こようなシムを挟んで調整(隙間を埋める)することになります。以前のプレートとシムが右側で、シムがグレーになっています。新しいシムはブルーですね。

ちなみにシムは厚みによって2タイプが同梱されており、青いシムの左側のほう、上の部分に『5-F』と見えますが、こちらが厚みの薄いシム。湾曲の少ないソールの場合に用います。中央の『6-F』というのが湾曲の大きいソールの時に用いる分厚いシム。私のシューズの場合はこちらを6-Fを使わないと隙間を埋めることが出来ませんでした。

しかもですね、私のシューズの場合はこの6-Fを使っても、なお微妙にソールとベースプレートの間に隙間があります。

ちょっと脱線しますが、実は多少であれば隙間がある状態でも、ネジを強く締めてしまえば樹脂製のベースプレートが湾曲してくれて、『隙間が無い状態』にはなります。ところが隙間は埋まる代わりにベースプレートは湾曲しますので、本来の目的である『取付面が平らになること』からは逆に遠ざかってしまいます。ベースプレートの湾曲はわずかですので、そのままでも普通に使用は可能です。しかし取付面が完全な平らでないまま運用を続けると、最終的には稼働部品であるCリングに無用な負荷がかかり、リングの寿命を縮める結果になると予想されます。

『スピードプレイはCリングがすぐに壊れる』

『性能は良いが寿命が短いので交換費用がバカにならない』

とお嘆きの方は、この調整が適切でない可能性があります。このあたりは、再びbakkyさんのこちらの記事に更に詳しく解説されております。

[box06 title=”参考記事(ばっきーのテキトー日記)”]『speedplayのCリングは破損しやすいのか?』[/box06]

と、私のようなシム1枚では隙間が埋まらない場合のために、更にこちらの『エクストラシム』というものが用意されています。ほとんどのシューズでは使う必要が無い…との触れ込みですが、私のスペシャライズドのシューズでは必要でした。。。

これを挟むことで、ようやく隙間が無くなりました。画像はシューズを正面から撮影したものですが、囲い部分の小さなパーツがエクストラシムですね。

ベースプレートでは、クリート取付位置の『前後』だけが調整可能になっていますので、以前と同じ位置に取付します。続いてクリート本体を取付け。今回はネジを締めすぎないように、ノッチの手応えを感じたら回すのを止めます。両方取付したら、これで交換作業が完了です。

新しいクリートはCリングのバネが復活して、小気味よくパシパシ嵌る感触です。従来はエクストラシムが無かったので、実は若干隙間があるまま無理やりベースプレートを取付けしていました。今回はしっかりと水平を出した取付が出来たので、Cリングの寿命も延びることが期待されます。

でも今回クリートを交換したことで、ようやくCリングの予備が出来ましたから、出先でリングが破損して途方に暮れる心配はかなり無くなりました。予備のCリングの出番が来るのは少なくとも2~3年後ですけれども。。。

次回はついでにCリングの破損について、書いてみたいと思います。

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当サイトは自転車関連のパーツレビュー、ブルべの走行記録を中心としたブログです。
管理人は40代のロードバイク乗り。20年前にCannondaleのCAAD3を買って以来、Cannoncdaleばかり乗り継いでいます。 昔はメッセンジャーやレース、今はロングライドとブルベ中心。ブルべの主担当もやります。
年間走行距離は約10,000km。身長170cm、体重57kg。
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