BRM709 北海道1000(PBP) 走行記録その1(1日目)

morou2

私にとっては、初の参加となる1000kmブルベ、BRM709 北海道1000(PBP) です。

無事に走り切って、完走することが出来ました。タイムは69時間25分。自分にしては、上出来です。

今回の北海道は最高気温35度という全国ニュースにもなるほどの暑さ。日本中で北海道が一番高い気温を記録するというとんでもない状況でしたが、天候は最高。一度も雨が降らず、雲もなく、追い風はあったけど向かい風もほぼ無く(これが信じられない)、これでもう少し涼しかったらこれ以上望むものは何も無いというブルベでした。主催のAJたまがわの皆さま、一緒に走っていただいた皆さん、どうもありがとうございました。それではレポートをどうぞ。

スタートは7/9の17時。16時から受付ですので、16時に受付を済ませてブリーフィングの行われる大部屋で待機。蘭留駅まで汽車で戻ってきたのが15時ですので、それから最終準備をして、宿の女将さんと言葉を交わし何とか間に合いました。こういうギリギリの発想ですので、たまに飛行機に乗り遅れるのだなー、と反省(笑)

大部屋では、一緒に参加のクロサワさんやウワンさん、ベイさん、みいさん、ヨシダさんとご挨拶。特にヨシダさんとは2泊の宿が同じ(弟子屈のホテル摩周と滝川のえべおつ温泉)でしたので、何とPC1からゴールまで、脚も合ったのでしょう、ご一緒させていただきました。本当にありがとうございました。おかげでとても楽しかったですし、一人ではとても走り切れなかったと思います。

■走行計画

さて今回の走行プランですが、昨年参加した1200の経験から、北海道は信号が無いため休憩も含めてグロスでAVE20km/hが維持できるということが分かっていました。そのため今回は、あくまでもプランとしては…ですが、もう単純に1時間で20km進むという前提でそれぞれのPCの到達時間を試算して、ホテルを取るべき場所を決めていきました。

30kmくらいだったら本当に信号が1つも無いというのは当たり前の土地ですので、時速30kmを1時間維持出来れば30km進めるのですが、そこは雨・風・休憩・補給・仮眠がありますので、実際に移動出来るのは20kmに設定するのが現実的だと思います。結果的には、前半はAVE23km、暑さにやられて休憩が増えた後半はAVE18kmという感じとなりました。初日は17時スタートですので夜中に眠くなると予想していたのですが、何故か一度も眠気を感じることもなく、そのおかげでAVEを稼ぐことが出来ました。

■宿泊

次に宿。今回は2か所の宿を取りました。道の駅やバス停での仮眠ではなく宿を取る目的は、

・布団の上で寝て少しでも疲労を回復させる
・洗濯
・ドロップバッグ
の3つです。

1つ目の弟子屈・ホテル摩周は450km地点ですので到着時間の予測が比較的立てやすいですが、2つ目の滝川・えべおつ温泉ともなると820km地点ですので予定通りに到着出来る確実性が低くなってきます。しかもプラン通りの到着予定時刻ですら19:30。

少し遅れただけで夜半になってしまい、宿の人に迷惑をかけることになってしまいます(22時までにチェックインして、と言われていた)。大きなビジネスホテルならその辺りの融通は利きますが、えべおつ温泉さんは小さな宿ですので予定通りに走る必要があります。

結果的には相当頑張ってかろうじて21:50頃にチェックイン出来ましたが、ここはかなり辛かった部分でした。着替え・乾電池・補給食・チェーンオイルなどを入れたドロップバッグは、1つ目のホテル摩周に送っています。なので今回は400+400+200のブルベをつないでいく、というイメージで走りました。どちらの宿でも、着替えのないウェア(バンダナやレッグカバーなど)関係は洗濯しています。

■ウェア

また装備(ウェア)ですが、今回は道東を走るので夜中は低温が予想されました。いつも使っている真珠のアンダーの上に、秋用の長袖ジャージが基本。これにモンベルの薄手のメリノウールアンダーをプラスします。これにダウンヒル時はウィンドブレーカーを着れば、少々の寒さなら対応出来ます。

それでも夜中の雨や寒波が来た時はダメそうですので、モンベルのレインウェアを防寒として使い、更に普通のTシャツも持っていきました。下は普通のレーパンにDefeetのレッグカバー。ダメならやはりモンベルのレインウェアを着ます。グローブもモンベルのネオプレン製のものを持っていきます。これなら低温と雨の両方対応可能です。

■その他

自転車を含むその他の装備はいつも通り。北海道は町にしかコンビニが無いので、カロリーメイト系の補給食を大量に持参して、走りながら定期的に食べました。後はモバイルバッテリーを持参して、Edge500とスマホの電源とします。

etrex30とライトの電池として、昨年1200用に大量に買った電池がありましたのでそれを電池チェッカーで残量を確認の上、使用したのですが、どの電池も弱っていたようでeTrexの電池などは数時間で完全に切れてしまいました。電池チェッカーの精度の問題なんですかねぇ?HL-EL540も電圧低下を示す赤インジケーターが最初から点いていたのですが、結果的にはスペック通り6~7時間は仕事をしてくれました。

前置きが長くなりましたが、予定通り16:30からブリーフィング開始。

ブリーフィングが終わると車検を受けて、三々五々スタートしていきます。

遥か遠くに見えるのは、大雪山でしょうか?

石狩川を渡ったところで、サドルバッグがずれたので直している内に、いつの間にかクロサワさんに抜かれたようです。一度抜かれたら2度と会えないだけに、挨拶くらいはしようと思っていたのですが、停車して作業している内に抜かれるとはorz

最初のPCである紋別までは、127kmもあります。そこまでは無補給でも行けそうですが、PC1で補給してもその後に力尽きるのが確実なのでどこかで補給をする必要がありますが、その間コンビニは2か所しかありません。30km地点の上川町と90km地点の滝上町です。実は宿での朝食を食べ過ぎてしまったので、食欲が無く昼食を摂っていません。ということでまずは30km地点の上川町のセブンにピットイン。みいさんと一緒です、私よりも後にスタートしたはずなのに速いですね。ここでは軽く補給をして先を急ぎます。この先には峠越え区間がありますので、明るい内にダウンヒルに入りたい。

峠越えは浮島トンネルという、幽霊が出るというウワサの場所を通るのですが、コンビニを出てからしばらくは石北本線という鉄道と並走する区間が続きます。山道に入るとすぐにケータイの電波が圏外になる北海道では、例え2時間に1本しか汽車が通らない鉄道であっても、人工物があるというだけで安心します。ところが線路がある割には全然駅がないなぁ、と思っていると、何とこの区間(石北本線・上川駅-上白滝駅)は駅の間が34kmもあるのです。日本で2番目に長い駅間距離(ちなみに1番目も北海道で、34.4kmなので同じようなもの)。所要時間なんと1時間8分。こちらは晴れて日本一です。道理で駅が無いわけだ。

ちなみに上川駅は先ほどのコンビニがある上川町にあります。隣の上白滝駅は、途中で石北本線とはお別れしてしまうため通りませんが、この駅のダイヤは驚愕の1日2本。朝の7時台に網走行き、17時台に旭川行きがあるだけです。以前朝日新聞の記事にもなっていたのですが、通学定期を持ってこの駅から乗車する高校生がいるために残っているような駅なんだそうです。かつては上川駅と上白滝駅の間に奥白滝駅という駅があったのですが、定期利用者がゼロになったために廃駅になり、信号場に格下げになったという事例があります。すごすぎ。

さて脱線はこれ位にしまして、途中で浮島トンネル越えのためにせっせとヒルクライム。

明るい内に、無事に峠を越えることが出来ました。こちらはダウンヒル中。

無事に浮島トンネルを越えると、90km地点の滝上のセイコマにピットイン。すっかり夜の帳が降りていますが、まだそれほど参加者がバラけておらず賑わっています。

ここではまこたさんと一緒に食事。まこたさんも初日の宿はホテル摩周とのこと。宿はホテル摩周という人ばかりで、宴会が出来てしまいそうな雰囲気です。 カップの天ぷらそばをすすって、紋別へ向かいます。そして22:10に無事に紋別のPC1に到着。127kmを約5時間ですので良いペース。

ここで一緒になったヨシダさんと、まさかゴールまでご一緒させていただくことになろうとは。ヨシダさん、ありがとうございました。入れ違いでbeyさんがやってきて写真撮影など。PCを出発すると、向こうから反射ベストを着た人が走ってきます。『PC通り過ぎたよ!』とすれ違いざまに言われたのですが、声の主はどうやらウワンさん。紋別市内は暗くて分かりませんよね…。その後、更に2人ほど反射ベストを着た人とすれ違ったのですが、そんなにミスコースした人多かったのか?

その2につづく。(BRM709 北海道1000(PBP))

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ABOUT ME
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当サイトは自転車関連のパーツレビュー、ブルべの走行記録を中心としたブログです。
管理人は40代のロードバイク乗り。20年前にCannondaleのCAAD3を買って以来、Cannoncdaleばかり乗り継いでいます。 昔はメッセンジャーやレース、今はロングライドとブルベ中心。ブルべの主担当もやります。
年間走行距離は約10,000km。身長170cm、体重57kg。
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