RIDEA楕円チェーンリングを使ってみて(その1)。まずはインプレ

morou2

さて皆様いかがお過ごしでしょうか。
かーださんからお借りした真円の52Tを堪能して、いよいよ楕円チェーンリングに交換してみました。

真円の52Tを借りてみて思ったのは、やはり52は私にはやや重いということ。ペダリングのスキルの問題なのか、上死点・下死点で特に重く感じます。スピードがのれば問題無いのですが、向かい風になると踏むのが更にキツイです。これではブルベの後半になると大変そう…。51Tがあったら使いたい感じです(^_^;)

という訳で、次はRIDEA楕円チェーンリングに交換してみました。 楕円については色々思うところがありましたので3回程度に分けてエントリを書こうと思っています。1回目はまずインプレです。

■交換作業

今回購入したRIDEAのチェーンリングは、50Tの±2Tというもの。ベースが50Tで、仮想的に48~52Tまで歯数が変化するというサイズです。交換作業自体は、真円のチェーンリングを交換する場合となんら変わりません。

52Tを装着する時に、既にFDの位置調整は済ませていましたし、ROTORのように位相調整の仕組みもありませんので単純に交換するだけでした。FDのセッティングについては、真円52Tの場合と同じでOKということです。上記の画像を見ると、ROTORほどでは無いですが左右方向が膨らんでいることが分かりますね。

■変速性能

気になる変速性能ですが、スパスパ変速出来ます。シマノ純正と全く変わりません(※105系との比較)。というよりむしろ、今までが適当なセッティングだったのか、50Tを付けていた時よりもスムーズに変速するので驚きました(50Tの時のセッティングは、北海道1000kmで変速しなくなったので道中のガソリンスタンドで直してそれきり調整してない…)。

CB名無しを見るとROTORは明らかに変速性能が落ちるという評価が多いので、覚悟していたのですが。ちなみにFDは105なので、FD-5700を使っています。装着する前は『楕円だから変速が悪くなったらどうしよう、仕方ないからデュラエースのFDを買うか!』とか間違った方向の心配をしていたのですが残念です。

変速が良い要因としては、

1、同じ48-52Tの仮想歯数でも、ROTORほど楕円形状がきつくない

⇒楕円を2つ重ねてつないだ形状をしているので、歯数の変化がゆるやかです。その分、変速可能なポイントも広いと思われます。下記のようにMAX power zone が広いというのがウリのRIDEAですが、副産物で変速ポイントも広くなったよ、ということでしょうか。

2、裏側もしっかり加工されている

シマノ純正のように、変速を補助するスパイクピンやチェーンの通り道となる切削もしっかりあります。これはROTORやFSA(楕円では無いですが)など社外品でも、今時は裏側の加工が無い製品なんて見かけませんが、その中でもRIDEAは設計が良いのだと思われます。

ということで、RIDEAに関しては変速の心配はしなくて良さそうです。私が105を使っていたということもありますが、デュラエースから変更すると少しはもっさりするのかも知れません。

■走ってみて

さていよいよ走ってみての感想です。
装着して走ってみると、おおっ、脚がスムーズに回る!楕円の違和感というものは全く感じません。なんかこう劇的な変化を期待していたのですが、普通にペダリング出来るので拍子抜けです。これから楕円に慣れてくると、1~3時の部分だけ効率よく入力が出来るようになるのかも知れませんが、想像していたようなグワングワンする感じは全くなし。

また今まで上死点・下死点では滑らかにトルクをかけ始めることをかなり意識していたのですが、ワンテンポ早く『スッ』と通過してしまい、その分ケイデンスが上がります。と言っても数値で言うと95rpm⇒100rpmくらいの変化です。

いままで52Tの真円を付けていた時、上死点を通過する時はかなり重さを感じていたのですが、これが相当軽減されて素早く美味しい部分を踏むことが出来ます。
でも何も努力しなくてもケイデンスが5も上がるのは凄いことです。1分あたり5回転多くクランクを回せるということは、同じ1分の間にその分多く進める(=時速がアップする)ということだからです。

その他、感じたことをまとめると

  • 50Tが48~52Tまで変化するというよりは、踏んでる感じだと真円52Tの上死点・下死点が48Tになった道具という印象。
  • 1~3時の部分で52Tになるので、元々52Tが踏めない人は無理やり52Tを踏まされることになる。そのため『いつもの距離』をいつもの様に走っていると(踏めない人は)後半がつらくなると思う。それでも真円52Tよりは、上死点を勝手に通過してくれるので遥かに楽です。私は50Tだと軽いので52Tにしたいなぁ、と感じていたのでちょうど良かったのかも。
  • ケイデンスもあげやすいですが、同じく95⇒100rpmになった時に100rpmで普通に回せるスキルが無いと意味が無い。

と言ったところ。

私自身も、もっと走り込まないと楕円に適応出来ているとは言えない状態です。今までの感覚で回していると、ペダリングの『美味しい部分』がワンテンポ早くやってくるため、そのタイミングを体に覚え込ませる必要があると思います。でもペダリングの基本というのは一緒だと思いますので、あえて変にペダリングを変える意識はあまり強く持たず、走り込む内に徐々に変わっていくと言うのが良いと感じています。

このチェーンリングを使うようになってから、ペダリングをより意識するようになりましたので、他の方も言っているようにペダリングの意識付けには適していると思います。特に上死点・下死点はあまりパワーを掛けすぎても推進力に変換されずにパワーを捨てる割合が増えます。先ほどケイデンスが上がりやすいと書きましたが、ケイデンスを上げなかったとしても上死点・下死点が楽に通過できる分、全体的な効率は上がるのではないでしょうか。

その2、3はこちらから。

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当サイトは自転車関連のパーツレビュー、ブルべの走行記録を中心としたブログです。
管理人は40代のロードバイク乗り。20年前にCannondaleのCAAD3を買って以来、Cannoncdaleばかり乗り継いでいます。 昔はメッセンジャーやレース、今はロングライドとブルベ中心。ブルべの主担当もやります。
年間走行距離は約10,000km。身長170cm、体重57kg。
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