【パワーメーターその1】FTPってなーに?編

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さて皆様、いかがお過ごしでしょうか。パワーメーターを購入しましたので、パワーについて書いてみたいと思います。今回はパワーメーター編のその1、FTPってなに?です。

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■パワーメーターを買ったら、まずはFTPを把握しよう

パワーメーターについては、徐々に参入メーカーが増えてきていることもあり、価格もこなれてきて利用者が確実に増えています。ですが他のパーツの様に『軽量化によって確実に速くなる』ものではなく単なる計測機器ですから、計測した結果をどう活用するかによって、安くない投資金額をドブに捨てることになるかどうかが決まる訳です。

まず、パワーメーターを購入したら自分がペダルを踏んでいる力が無情にも出力として可視化されるわけですが、パワートレーニングをするにしても、ロングライドでのペーシングに活用するにしても、自分の中での基準が必要になってきます。

その基準が、良く耳にする『FTP』というものです。

FTPは『Functional Threshold Power』の略でして、直訳すると『機能的出力閾値』。何かと言いますと『その人が1時間維持できる限界の出力』です。この出力の数値が、かいつまんで言うとその人の『全体的な速さ』と大体結びついているので、基本的にはFTPの数値を上げていきましょうというのが、当面の目標になってきます。

■FTPはあくまで目安

でも単にFTPだけが高い人だと1時間のヒルクライムのレースでは最強ですが、それだけですとクリテリウムなどではアタックについていけなかったりします(ヒルクライムでも地形によってはアタックがかかりますし)。

FTPは『1時間維持出来る出力』という切り口からその人の能力を見ている訳ですが、ご存知のように自転車には色々な場面があり、

  • ゴール前の集団スプリントで瞬間的に(5秒間とか)パワーを出す
  • 向かい風の中、『オラオラもっと牽けや!』と後ろから無言のプレッシャーを受けながら1分づつローテーションする
  • 集団から飛び出して逃げ集団を作るために、3~4分逃げ続ける

というように、それぞれの場面で異なる脚質が必要になってくるのは、皆さん経験で知っていると思います。

ということは、FTPを伸ばす練習もやりつつ、30秒のインターバルとか1分のもがきとか、自分にとって必要な(FTP以外の)能力を伸ばす練習も並行して行っていく必要がある、ということですね。

■FTPの使い方

また自分のFTPを把握していると、『無駄足を使わない』ことが出来るようになってきます。

まずFTPを超えた出力を出し続けると何が起こるかというと、いわゆる『脚が削られる』状態となります。FTPは1時間持続出来る出力の目安な訳ですが、例えばFTPを15%程度でも超えた状態で走っていると、維持出来る時間が一気に短くなっていきますよね(15%という数値はともかく、『ある一定の負荷を超えると一気に脚に来る』という経験は、皆さんあると思います)。

例えばある人のFTPが200Wという数値だったとすると、練習で230Wくらいで引きずり回されると、15分もすると一気に脚に来て、トレインから千切れた上にその後しばらく回復しないので追いつくことも出来ない…ということが起こります(皆さん経験ありますよね)。

しかしチームの練習で『FTPを超えないように走らない』というペーシングをすることは難しいですが、例えばヒルクライムでタイムアタックをする時ならそれが可能です。

私もパワーメーターを付けて初めて分かったのですが、(仮に)自分のFTPを200Wとすると、ちょっと斜度がきつくなったりすると無駄に頑張ってしまっていて、いつの間にか320W(!)とか出しているんです。自分でもびっくりです。しかも実際に出ている速度は出力の増大する比率と全く見合っておらず、大して速くなっている訳ではありません。

これが3分程度で終わる坂なら良いですが、1時間続く坂で前半からこんなことをしていたら、すぐに脚が終わります。これが前半頑張りすぎると脚が終わる原因です。要は200Wに抑え続ければ、一定ペースではあるけれども最後まで脚が残るので、トータルでは確実にそっちの方が速いわけですが、その200Wに抑えるというのが、パワーメーターを付けていても難しい。前半で元気だと、どうしても調子に乗って気持ちよく踏んでしまうんですね。

パワーメーターを付けていても一定のペーシングが難しいのに、メーターなしだったらさもありなん。

ちなみに心拍は『頑張ってしまった後』にその結果として心拍が上昇しますので、『その時頑張ってしまっているかどうか』はリアルタイムで分かりません。こればかりは、パワーメーターを実際に付けてみないと分からない事です。

ということで、今回は

・FTPとは何ぞや?
・パワーメーターを付けるメリット

をメインにお話しました。次回は『FTPを測ってみよう』です。

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当サイトは自転車関連のパーツレビュー、ブルべの走行記録を中心としたブログです。
管理人は40代のロードバイク乗り。20年前にCannondaleのCAAD3を買って以来、Cannoncdaleばかり乗り継いでいます。 昔はメッセンジャーやレース、今はロングライドとブルベ中心。2022年エベレスティング達成、2023年PBP認定、2024年キャノボ達成。ブルべの主担当もやります。
年間走行距離は約10,000km。身長170cm、体重57kg。
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