タイヤキーなど3製品を比べてみる タイヤインストール(タイヤペンチ)比較

morou2

タイヤインストール系の3製品がようやく揃いましたので、使用感の比較をしてみたいと思います。このTacxの『T4620』がしばらく欠品していたんですよね。
※2022年1月現在、こちらの商品は販売終了のようです。Garminに買収されたことに伴い、Tacxはスマートトレーナー事業に特化するもよう。

■タイヤレバー(タイヤペンチ)3製品

以前はこんな便利な製品はありませんでした。『タイヤをはめる時は、手でやってなんぼだ!』という風潮もあったと思います。確かに手で完結出来る事に越したことはありません。しかし私の様に握力が低いと無理。女性はもっと無理でしょう。

なのでタイヤレバーを使ってタイヤを嵌めていましたが、最近は便利な製品が出てきたので乗り換えました。ミシュランの黄色いタイヤレバーが販売終了になる時に『一生分を確保』と6本ほど買ったのですが、使い切る前に出番が無くなってしまいました。

ミシュランタイヤレバー
愛しのミシュランタイヤレバー

さて3製品とは何かといいますと、

グランジ タイヤインストール

Tacx タイヤレバーセットT4620

タイヤキー の3つです。

グランジ タイヤインストール

それでは早速見ていきます。そもそもこれらの製品の通称も確立されていませんね。タイヤペンチだったりタイヤインストーラーだったりタイヤレバーだったり。この製品は『タイヤインストール』です。他のブランドにもOEM製品が出ています。

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大きさからして、明らかに自宅でのメンテ用です。背中のポケットに入るとは思いますが…。パンク修理の時にバックポケットからこれが出てきたら少し焦ります。

これらの製品の基本的な使い方は一緒です。『くの字』になっている方を最後に残ったビードに引っかけて、

もう片方を支点にして反対側のリムに当てます。そしてテコの力でぐいっと強引にビードを引っ張ると、手では嵌らなかったビードが嵌ってくれるという寸法です。この時に一発で全てのビードを嵌めるのではなく、1/4くらいづつ嵌めていくのがポイントです。最後は『くの字』の部分をビードに引っかけることが出来なくなってきますので、そうなったら手で嵌められます。

このタイヤインストールは大きいだけあって、非常に扱いやすいです。握る部分が大きいので安定して作業が出来るし『くの字』のツメ部分もしっかりしているので外れにくいです。本体の素材も強度があり頑丈なので、力を入れても大丈夫。

ビットリアのタイヤは相変わらず個体差があるので、嵌らないタイヤは本当に嵌らないです。これらの製品を使ってもかなりの力が必要になるのですが、ペンチ自体に強度が無いとタイヤペンチの方が負けてビードが上がらなかったりします。その点、このタイヤインストールなら強度的には全く問題ありません。

Tacx タイヤレバーセット T4620

次はTacxのT4620というタイヤレバーとセットになった製品です。これとタイヤキーはツールボトルやサドルバッグに入れて携行する製品です。

このように、タイヤレバーとタイヤペンチが一体になって収納が出来る省スペース性が魅力。

重量ですが40gです。タイヤレバー2本もセットになっていますので、こんなものでしょう。

まずタイヤレバーですが、デザインが優先されていて先端が細く、やや使いづらいです。しかし同じくTacxのタイヤレバー『T4615』も同じようなデザインなので、Tacxとしてはこれが標準の形状です。

それでは実際にインストーラー(Tacxでは『タイヤセッター』という呼称)を使ってタイヤを装着します。今回のタイヤはヴィットリアのコルサ28C。途中まで手で嵌めていきますが、タイヤが微妙に小さめなのか?盛大に1/5周ほど残したところで手ではビクともしなくなりました。ここからインストーラーを使っていきます。

まずはフック状になっている側をビードに引っかけます。

支点になる側をリムに引っかける。

ここからビードを持ち上げていきます。ところが…ここまでは上がるのですが、インストーラーの強度不足なのか?ビードの圧力に負けてフックが外れてしまいます。何度かトライしたのですが、ビードを嵌める事は出来ませんでした…。タイヤの手ごわさに比べて、本体の強度が不足しているようです。

しかしここまで固くないタイヤであれば、普通に嵌める事が出来ると思います。携帯性とデザインも良いですので、自分のタイヤで試してみて嵌める事が出来るのであれば、持ち歩いても良いと思います。

タイヤキー

次はタイヤキーです。

ジェネリック製品として、GORIXからも出ています。

こちらは以前インプレしていますが、改めて簡単に紹介します。

https://morou2.com/2019/04/03/tyrekey/

まず重量は20gと軽量です。これでタイヤを外す、嵌める、の両方が出来ます。タイヤレバーを携行する必要はありません。

このようなフックをビードにかけて、グイっとビードを上げる仕組みです。画像は以前コルサの25Cを嵌めた時の物です。タイヤキーを使いながら写真を撮るのは大変なので、使い回しで許して下さい。

今回はTacxで嵌められなかったヴィットリアのコルサ28Cにトライしてみます。画像が無く申し訳ないのですが…相当苦労をしましたが(汗だくでした)、タイヤキーを使ってタイヤを何とか嵌める事が出来ました。

ビードが嵌っていない部分がとにかく長かったので、3度ほどに分けてビードをリムに嵌めていきました。タイヤキーは厚さもあって本体の強度も高いので、パワーをかけてビードを持ち上げる事が出来ます。ただしこの製品、形状に制限があるので28Cのタイヤまでしか対応していません。30C以上の太さに対応する大きなバージョンも出して欲しいところです。

■まとめ

総合すると、それぞれこの様な感想です。

  • グランジ タイヤインストール:最も作業性は良いが、持ち歩く製品では無い。自宅で作業するなら1本あって損はしない。
  • Tacx T4620タイヤレバーセット:タイヤレバーとセットになっており、ツールボトルの中で場所を取らない。従来型のタイヤレバーを使いたい人はこちらがお勧め。
  • タイヤキー:形状が独特なので新たな使い方に慣れる必要があるが、大きさ・重量の割に作業性は良い。慣れたら最も使いやすい。28Cまでなので注意が必要。

グランジは1本あって損は無いですね。安いですし、置いてあるお店も多いと思います。Tacxとタイヤキーはお好みで…と言ったところ。タイヤキーの方が手ごわいタイヤでも嵌める事が出来ますが、事前に練習して全く新しい使い方に慣れる必要があります。そこを乗り越えられる人なら、タイヤキーの方が良いでしょう。ハズレも多いですけども、新しい道具が出てくるのは良い事ですね。長年生き残るだけの理由がある昔からのタイヤレバーか、携行性が魅力のTacxか、タイヤキーを使うか。悩みどころです。

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当サイトは自転車関連のパーツレビュー、ブルべの走行記録を中心としたブログです。
管理人は40代のロードバイク乗り。20年前にCannondaleのCAAD3を買って以来、Cannoncdaleばかり乗り継いでいます。 昔はメッセンジャーやレース、今はロングライドとブルベ中心。ブルべの主担当もやります。
年間走行距離は約10,000km。身長170cm、体重57kg。
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