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Garmin Edge530/830 インプレ/レビュー『ClimbPro(クライムプロ)』で峠を楽しく登る(後編)

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Garmin Edge530/830(ガーミン)話題の新機能『ClimbPro』のインプレ後編です。今回は実際の画面を使って紹介します。前編はこちらです。

■実走します

コース概要

埼玉県民にはおなじみの物見山~白石峠に至るコースがサンプル。後半にかけて分かりやすく右肩上がりの標高グラフを描きます。特に最後の白石峠区間は、約6kmで600mを登ります…。

コースをセット

事前にEdge530/830に転送しておいたコースをセットします。

開始を押すとナビゲーションスタートです。寺社仏閣にはアイコンが出るみたいですね。

クライム区間に到着

さてこのコースでは全部で3つのクライム区間が検出されました。クライム区間に差し掛かると200m程手前からカウントダウンが開始されます。同時にクライム区間の全容も表示されます。この区間は3番目の区間で、全長10.4km・獲得標高939m・平均斜度9%ということですね。

クライム区間の検出について

ちなみにこの区間は、西平交差点から白石峠のピークまでで1つの区間となっています。この区間では、一般的には白石峠の入り口からピークまでの6.3kmがストラバのセグメントとして設定されており、世間的にもその区間が『白石峠』と呼ばれます。しかしそこに至る手前の約4kmの区間もそこそこ斜度のある区間が続いているために、連続した1つの峠区間として検出されてしまっています。

このように検出されるクライム区間には色々なパターンがあるので、こちらの都合の良い様に切り取ってくれない事があるのが辛いところです。私は当初この事を認識していなかったために、てっきり白石峠の入り口からも改めてクライム区間が開始されると思っていました(それにしては10kmは長すぎるのですが)。『クライム3/3』って表示されているからこれで最後なのですが、気温が38度位あった事による知能低下でそんなことは分かりませんでした…。

ちなみにこんなパターンもあります。区間の全長は1.5kmしかありませんが、前半は平坦で後半が激坂。恐らく後半だけでは距離が不足していたのでしょう。

またこんなパターン?も。これは先日ツーリングした、SR600Fujiのコースの一部分を走った時。長野県上田市の『ローソン丸子腰越店』の交差点から美ヶ原までのヒルクライム区間です。自分でコースを引いてますから分かっているのですが、それでもこんなの見せてくれたら走る前から心が折れますね。ちなみにこの『残り総上昇』の数値は少しおかしくて、実際は1,300m程のはずです。

斜度表示

クライムプロの画面では、斜度が色分けされて表示されます。白石峠は真っ赤ですね。

  • 緑:0-3%
  • 黄色:3-6%
  • オレンジ:6-9%
  • 赤:9-12%
  • 紫:12%超

ちなみに前述の美ヶ原に登った後に続く『ビーナスライン』を見てみると、このようにカラフルな斜度表示になったりします。如何にも尾根伝いを走るコース!といった斜度の変化度合いです。

■走行中

さて登り始めると、残りの距離などをリアルタイムで表示してくれます。表示されるコース断面図が割とサクサク進んでいくので、楽しいヒルクライム中の励みになります。残りの距離がまだ4km近くあるのに、残り平均斜度11%と言われると心が折れますね。

走行中の区間について

ちなみにこの走行中の画面は、このコースでは全長10.4kmのうちの(恐らく)600m程度の範囲が表示されています。下記画像の黄色で囲んだ『凹』状の記号が『全体の中でのあなたの現在地ですよ』という事です。その『凹』を拡大表示したのが、メインで表示されている断面図という事です。

この『凹』が何mの範囲を表示するのか?というのは区間の全長によって変わります。短い区間だとこうなります。もはや『凹』には見えませんね。

現在地ピンの表示

またメインの断面図に、現在地を示すピンが表示されています。このピンは通常『平均勾配』という文字の『均』と『勾』の間に固定されていますが、『凹』が最後まで到達すると、

ようやくピンが移動を始めます。この画像はピンが最後まで移動してしまった後なので、既に見えなくなってしまっていますが…。

クライム区間を制覇すると、最後に『クライム完了!』という表示が出ます。ということで、ようやく白石峠のピークに到着。

画面表示が割とサクサク進むので飽きずに登ることが出来ます。斜度については、教えてくれても行くしか無いので…。『ここからは10%超ですよ』と言われても『そうですか。。。』という感じですよね(笑) でも初見の峠ではある程度のペース配分に役立ちます。

現在地と表示のズレについて

自分がペダルを踏んで進むにつれて断面図も一緒に移動する訳ですが、実はこの表示に多少のズレがあります。

例えばこの区間。私はちょうどある峠のピークにいまして、このトンネルから下りが始まります。よくあるパターンですね。

これがクライムプロの表示では、どのようになっているのか?と言うと…こうです。ピンは微妙に手前にいます。実際の自分はピンよりも少し進んでいるということです。

ちなみにこのピンの表示ですが、他のフィールド画面と比較するとどうなのかと言うと…。まずはクライムプロの画面。先ほどの位置よりも少し手前で撮影しています。

コース高低図の画面。クライムプロとほぼ同じ位置です。

マップ画面の高低図。こちらもほぼ同じ位置。クライムプロほどの情報量が不要であれば、他の画面でもある程度は代替出来るということですね。

■まとめ

ということで、クライムプロの実際の動作を紹介させて頂きました。何度も走っている峠であれば不要と思いますが、初見の道では非常に役立つと思います。実際に私も前述の通り長野県のビーナスラインを走りましたが、クライムプロが表示されると『ここからある程度のまとまった登りがあるのだな』という事が分かります。

何も分からずに走っていて、気が付くと数キロに亘るちょっとした登り区間に突入していた…という経験は誰しもあると思います。この登りが2~3kmは続くものなのか、または数百mで終わってくれるものなのか。その違いを直前に把握出来る事は、ペース配分においての影響は大きいと思います。数キロ続く登りであれば、必ずクライムプロが教えてくれますので。

クライムプロのメリット

改めてクライムプロのメリットをまとめます。

  • 峠の進捗状況がビジュアル化されるので、峠が楽しくなる。
  • 初挑戦の峠でもペース配分が出来る。
  • 残り距離が分かるので、心が折れない。
  • 峠のプロファイルを調べなくて良い。
  • 登り区間に差し掛かると、登り区間の存在を教えてくれる。

特に残り距離を教えてくれるところ、それと登り区間がくると教えてくれる点がポイントです。明確に『xx峠』という場所は事前にチェックするから大丈夫なのですが、そうでも無い市町村境の丘越えのような場合はノーチェックの場合がほとんどです。

そういった場合でも登りの直前に、アラートと共に登り区間の登場を教えてくれる点は非常に助かります。先日のツーリングでも非常に役立ちました。

ということで2回に亘ってクライムプロの機能を紹介しました。迷っている方は買いです。結局買う事になると思います(笑)

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長い付き合いになると思いますので、シリコンケースも買いましょう。

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当サイトは自転車関連のパーツレビュー、ブルべの走行記録を中心としたブログです。
管理人は40代のロードバイク乗り。20年前にCannondaleのCAAD3を買って以来、Cannoncdaleばかり乗り継いでいます。 昔はメッセンジャーやレース、今はロングライドとブルベ中心。ブルべの主担当もやります。
年間走行距離は約10,000km。身長170cm、体重57kg。
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