ディスクブレーキ

レバーの引きがおかしいと思ったらパッドが無くなる寸前でした。擦り減ったブレーキパッドの交換をする

ディスクロードのすり減ったブレーキパッドを交換しました。レバーのタッチが正常に戻って快適になりました。

■ブレーキレバーの引きが多すぎる

調整にも限界がある

油圧ディスクのブレーキパッドは減り具合が確認しづらいです。もちろん確認しようとすれば目視で確認することが出来ます。しかしリムブレーキの様に日常的に目につく場所ではないため、どうしても減り具合の確認を怠りがちです。

しかも油圧ディスクにはパッドが減ってもレバーのストローク量を一定にしてくれる機構までついています。この大変ありがたい機能のおかげでパッドが減っていないと錯覚しがちです。

しかし最近、どうもレバーのストローク量がおかしい。何がおかしいのか?と言うと、左のレバー(リアブレーキ)だけハンドルに付くまで引かないとブレーキがかからない。最初はブレーキホースのエア抜きが不十分なのかと思っていました。その対策として、レバーのストローク量調整を行ってみたり。

【ディスクブレーキ】パッドの音鳴りを解消する(パッドの擦れ)この記事では、ローターとパッドが擦れて音がする場合の調整方法を紹介します。ディスクブレーキ全般の調整方法については下記の記事でまとめてい...

その後1週間程度は調整した通りのストローク量だったのですが、先週末にレバーを握ってみるとまた元の『ハンドルに付くまで握らないといけない』状態に戻っています。

これは何かがおかしい。原因は何だ?と考えてみると、もしやブレーキパッドが限界まで減ってしまったのでは…?と気づきます。

パッドの減りに伴ってストローク量を調整する機構が備わっていると言っても、どこかに限界はあるわけです。もしパッドがギリギリまで減った場合、さすがに調整の限界を超えているはずです。パッドが完全に無くなっても普通にブレーキ出来るように調整されてしまうと、それはそれで危険ですからね。

パッドを確認してみた

ということでトップカバーを交換したついでにパッドの量も確認してみます。

これが現物です。新品と並べてみましたが、薄い!(笑)

完全に無くなる寸前でした。面倒くさがらずにたまに確認しないとダメですね。パッドの厚さを確認するには、ホイールを外せばパッドが見えるようになります。それだけの事です。それだけの事なのですが、面倒なのでやりませんね(笑)

横から見てみます。新品でも2mmくらいの厚さしか無いのですが、0.5mm以下の薄さになっています。これじゃ、どれだけレバーを引いてもパッドがローターに当たらないのも当然です。危ない。。。

新品のパッド調達

これはもうさっさとパッドを交換するしかありません。今回はとりあえずストックしてあった『レジン・フィン無し』の『K02S』を使います。制動力はマイルドですが、今回交換するのはリアブレーキなので大丈夫でしょう。

ちなみに、今はモデルチェンジして『K03S』になっています。K02Sもまだ在庫が出回っていますが、いずれ入れ替わると思います。

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■パッド交換作業

さて交換作業です。ちゃんとした手順の解説は、こちらの記事で書いています。おさらいしたい方はこちらを見て下さい。

パッド表側
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パッド軸を抜きます

パッドを抜くために、まずはマイナスドライバーを使ってパッド軸を抜きます。軸は割ピン(スナップリテーナー)でも固定されているので、最初に割ピンをラジオペンチなどで外しておきましょう。割ピンは小さな部品なので、失くさないように。

パッドを抜く

さてパッドが抜けるようになりましたので、パッドを抜きます。抜いた後のキャリパーの中はこうなっていました。ピストン(中央の白い部分)がありえないほど飛び出しています。パッドを最後まで使うとここまで飛び出るものなんですね。

別角度から見てみます。白い部分がピストンなんですけれども、2mmくらい飛び出しています。通常は完全に引っ込んでいます。パッドが2mm減った分、ピストンが2mm飛び出たということです。

本当にギリギリまで使ってしまったということですね。このまま新品の分厚いパッドに交換してしまうと、どう考えてもローターが入る隙間がありません。

このような時は、ブレーキピストンレバー(ピストン戻し工具)の登場です。

ピストンを押し戻す

この飛び出たピストンを押し戻すには、専用工具が必要です。シマノではブレーキピストンレバーと言います。他社ではピストンプレスという名称です。下記のギザプロダクツあたりが値段も手ごろですね。

輪行時にホイールを外した時にブレーキを握ってしまうと、ピストンが飛び出て戻らなくなります。その様な時にはマイナスドライバーでこじって戻せ、というのを見かけますが止めた方が良いです。ピストンは中身がセラミックで出来ており、変な力をかけるとピストンの中のセラミックが割れます。割れた場合、『ピストンのみ』というスモールパーツ設定が無いので、もしピストンが破損するとキャリパーごと交換になります。

このようにパッドを限界まで使った時にもこのピストンレバーが必要になります。1人に1本は必要になる必須アイテムということですね。ちゃんとこのレバーを使えば失敗のしようが無い上に簡単にピストンが戻って時短になりますので、すぐに元が取れます。このブログでは繰り返し伝えていますが、工具はなるべく良いものを買いましょう(経験者は語る)。

ということで、レバーを使ってピストンを押し戻します。純正品だけあって、幅もキャリパーにぴったりです。何も考えずに挿しこんで、テコの原理でぐいっと押し当てます。するとこれだけ戻りました。しっかり引っ込んでいます。

別角度から。

これでようやくパッドを入れる事が出来るように。

この状態でホイールを装着しましたが、ローターとパッドのクリアランスが本当にギリギリです。目視ではクリアランスがゼロ。しかしローターはパッドと接触すること無く絶妙なクリアランスが保たれているようで、回転が渋いということもありません。

クリアランスがこれだけしか無いと、何かの拍子にローターとパッドが接触しかねません。一応左右のクリアランス調整を行っておきましたが、グランジのセンタリングツールを入れようとしても入らなかった程の狭さでしたので、キャリパーのネジを緩めた後に再度固定しておきました。

■レバーのフリーストローク調節

この『クリアランスがほぼ無い状態』でブレーキレバーを引くと、レバーのフリーストローク量(レバーをどれだけ引いたらブレーキがかかるか)もやや狭めです。想定の7割くらいの引き量でブレーキがかかる様な状態です。

この辺のストローク量は正解というものがありませんから、好みになります。私はもう少しレバーが動いた方が良いですし、下ハンの時に指が届かなくなるので、フリーストローク量を大きくします。

ストローク量の調整方法は、以前のエントリで書きました(パッドとローターのクリアランス調整方法もこのエントリに書いてあります)。

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ネジが2本写っていますが、根元側にある小さなネジを2mmのアーレンキーで回して調節します。ちなみにこのメカニズムは105以下にはありません。

少しストローク量を大きくして、調整完了。7割くらい減っていたフロントのパッドもついでに交換して、左右のストローク量を合わせておきました。左右の動きが同じでないと気持ちが悪いですよね。

これにてパッド交換の一連の作業は終了です。リムブレーキの時も同じですが、パッドを交換するだけでもクリアランスの調整があったりします。個人的には、リムブレーキの時の『ホルダー(舟)にシューを挿す』という作業が最高に面倒くさくて嫌いでした。何度カッターで削ったことか。その点、ディスクブレーキはパッドの交換自体は非常に簡単なので気軽に交換することが出来ます。

以上、限界まで使い込んだパッドの交換作業でした。

ピストンレバーは早めに買っておきましょう。一家に一台。

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