自宅のネット回線をIPv6化してみた
テレワークが続いているため、自宅のネット回線をIPv6化しました。3人の子供たちの学校(高校生×2、小学生×1)もネットでの授業がスタートしており、同時接続する端末が増えてきたこともあります。家族が全員家にいる時間も長いので、誰かに帯域を使われると遅くなることもありました…。
まず結論から書きますと、IPv6化はルーターを買い替えるだけで完了してしまいました。安定して高速になったので大変満足です。
⇒その2か月後、『イーサネットバックホール』を使った構成に切り替えました。更に大変満足です(笑)
■我が家のネット環境
まず我が家は一戸建てです。数年前に光回線を引きました。プロバイダはOCN。
このブログは当初『注文住宅の建築過程を公開するブログ』でした(笑)
我が家は注文住宅なのですが、構造が特殊なのです。2.5階建ての様な構造になっており、1Fの下が全て倉庫になっています。そのため1Fと同じ面積の倉庫がありかなりの収容力です。ロードバイクを置きたいがために作ったような家ですからね。ちなみによく勘違いされるのですが地下室ではありません。1Fリビングの床の高さが、1.8mくらいの位置にあるのです。
天井高が1.4m以下の場合は床面積に算入されないため、このような構造になっています。登記上は2階建てですが、実質3階建てのようなものです。1Fの下にある倉庫は天井高が1.4mしかありませんのでローラーなどは出来ないのですが、十分な広さがあります。私のデスクもここにあります。
この倉庫にルーターが置いてあるので、無線LANの電波環境としては3階建てと同じようなものです。障害物が多いため2Fまでいくと電波はかなり弱いです。中継器を使っていますが、それでも電波の強さは倉庫から1F、2Fに行くごとに弱くなっていきます。この問題を何とかしたかったのが1つ。
それと時間帯により速度が大きく異なる状況が続いていました。早朝は下りで150Mとか出るのですが、昼間になると20M程度に低下します。
色々対策はしましたが、大きな効果が出たものはありませんでした。根本的に改善することは出来ないのかと思っていたところ、IPv6に対応させたという話をちらほら聞くようになってきました。調べてみるとプロバイダ側でもIPv6は割と普及してきた様子ですし、エレコムやバッファローなどメーカーのサイトを見ると普通にIPv6対応のルーターばかりです。2~3年くらい前に現在使っているルーターを買った時は全く対応していませんでしたからね。
■とりあえずルーターを買う
IPv6化をするにはプロバイダに申し込みをしたりする必要があったりしますが、まずはルーターが対応していないと話になりません。ということで、現在使っているルーターと同じエレコムの製品の中で適当なものを物色することにしました。
そんなに高性能でなくとも良いのですが、一応3階建て対応と謳われている製品を選択。今回はこちらの『WRC-2533GS2-B』にしました。
定価は12,000円近くするのですが、実売価格は8,000円弱くらい。3階建てと謳われているので2Fまで届くか期待しましょう。
本体は横置きタイプ。壁掛けも可能です。
早速置き換えてみます。ただ繋ぎかえるだけ。
昨日確認したときはIPv6に移行する場合はプロバイダへの申し込みが必要だった気がするのですが、念のためプロパティを見てみると。既にIPv6で通信していました…。申し込みとか要らなかったのね…。
■プロバイダの変更
もうすぐ2年縛りが切れるので、ついでにプロバイダも変更しようと思っていたのですが肩透かしをくらってしまいました。
我が家のスマホの契約はIIJで統一しているので、光もIIJに乗り換える予定でした。囲い込まれると少し安くなるのですよね。支払先も一緒になって管理しやすいし。
IIJはeSIMに対応しているので、非常に魅力的です。このためだけにIIJにする価値があります。こないだまではeSIMを使おうとすると対応端末がiPhone11など高額な機種だけでしたが、SEが出たので買いやすくなりました。
eSIMというのは、物理的なSIMカード不要(予め端末に組み込まれている)で、SIMカードのプロファイル情報だけをダウンロードして書き込むことで即座に回線の利用が出来るようになるというものです。SIMカードの到着を待たなくて良いので便利ですよねえ。
ちょっと話が逸れましたが、IIJはIPv6の利用にあたり申し込みなどは不要とはっきり書いてあったため、乗り換えたらIPv6になると思っていました。期せずしてIPv6になりましたので、おとなしく切り替えの時期を待ちたいと思います。
環境によって異なると思いますが、申し込みが不要なプロバイダであれば機器の買い替えだけで移行が完了します。非常に簡単なのでお勧めです。