バルブコアがシーラントで固着して外れない…高い工具に頼って解決する話
チューブレスタイヤのバルブコアがシーラントで固着して外れなくなったので、仕方なくバイクハンドの金属製バルブコア回しを買いました。結果としては、金属製のバルブコア回しを使うとあっさり外れました。樹脂製はゴミ箱行きです。
■バルブコアとシーラントは仲が良い
チューブレスタイヤを使っていると、シーラントを継ぎ足す必要が出てきます。その場合はバルブのバルブコアを外し、この様な状態にしてシーラントを注ぎます。
シーラントを注いだ後は、微量のシーラントがどうしても内側に付着して残ってしまいます。このままバルブコアを装着すると、シーラントが乾燥してバルブコアが固着してしまうのです。
こうなってしまうと、元から付いているしょぼいバルブコア回しでは歯が立ちません。下記の画像が私の手元にあるバルブコア回しですが、右がDTswissのチューブレスバルブに付属していたもの、左がパナレーサーのバルブエクステンダーに付属していたもの。それぞれ樹脂製です。
パナレーサーのものはアルミ製もありますが、形状が同じなので同じくバルブコアは回らず。びくともしません。
■しっかりした工具に頼る
金属製バルブコア回し
そこで、トルクを掛けられる金属製かつしっかりとした形状の工具に頼ることになります。似たような事が以前もありましたね。シマノクランクの左側に付いている『クランクキャップ』が外れなくなった時のことです。
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この時はパークツールの工具を買いました。今回のバルブコア回しについても、パークツールから立派な製品が出ています。こんな細かい工具はパークツールが強いですね。我が家はニップルレンチもパークツールです。サイズ違いで3つもあります。
Amazonを見ていると、バイクハンドから同様の製品が出ています。製品の質については、パークツールを買えば間違いありません。しかし今回は価格が約半額のバイクハンドの製品の品質がどの程度の物なのか興味があったので、バイクハンドを購入することにします。
■バイクハンド バルブコア回し(バルブコアレンチ)
バイクハンド バルブコア回し
商品が到着しました。商品の概要と、使い勝手をレビューしていきます。
商品概要
商品は非常にシンプルです。バルブコアを外すための工具ですからね。パークツールと形状は一緒です。中央の穴はバルブエクステンダーの脱着用、左の大きなレンチは仏式バルブ、右は米式バルブの脱着用となっています。
バルブエクステンダーを装着する時は、この様に使います。エクステンダーの左右には平らになっている部分がありますので、そこにピッタリはまります。
このブログを読んでいる方がメインで使うであろう仏式バルブ用のレンチです。奥まで穴が開いており、垂直に挿して使用することが可能です。詳細はのちほど説明します。
ちなみにパークツールとの違いとして、バイクハンド製は本体に彫られた溝にOリングが付いています。しかし何の目的で付いているのかはイマイチ不明なので、ご存じの方がいましたら教えて下さい。滑り止め?
実際に使ってみます
それでは実際に使用してみます。まずはバルブを開き、空気を抜きます。
樹脂のバルブコアレンチを使っても固くて回せなかったので、まずは横にセットしてバルブコアを少し緩めます。横向きの方がトルクがかかるからです。
あっさり回せました。あの苦労はなんだったんだ…。こんな感じで、どうせ金属製バルブコアレンチを買うのなら、最初から買っておけば良かったですね。最初から買っておけば、1週間前に一気にメンテを終わらせることが出来たわけですよ。
しかし横状態だとスポークに引っ掛かるので、120度くらいしか回すことが出来ません。
今度は縦にして、残りを回していきます。このようにセットすることが可能です。縦だと大きなトルクをかけることは出来ませんが、一度緩んでしまえば割と楽に回ります。六角レンチと同じですね。
無事にバルブコアが取れました。見事にシーラントのカスが付着しており、非常に汚いです…。固着しているというよりは、ゴムのカスなので粘度が高く、必要トルクが非常に大きい状態と言った方が適切そうです。
シーラントを注入します。
シーラントにまみれたバルブコアは、再利用することは厳しいと思います。新しいバルブコアを調達してありますので、こちらと交換します。非常に綺麗ですね。
バルブコアは消耗品ということがお判り頂けたと思いますので、予備を持っておくようにしましょう。
無事にシーラントの補充&バルブコアの交換が完了です。
■まとめ
バルブコアの脱着という簡単なメンテナンスでも、樹脂製のチープな工具では対応不可能な場面が出てきました。外れなくなってから慌てて工具を買いに行くと、その日はメンテが出来なくなってしまうこともあります。安い工具ですので、予め用意しておいた方が良いと思いました…。
今回は安価なバイクハンド製を使いましたが、特に問題はありませんでした。
パークツールで統一したい方は、こちらですね。こちらの方がより精度が高そうです。
トピークからも出ています。