シマノがアプリまで作って模造品対策に本腰を入れ始めた件

■シマノの模造品がはびこっているらしい

自転車パーツの模造品が大きな問題になっているようです。有名どころのシマノ製品では、ペダルとクリートに模造品が出回っていることが知られています。

シマノ:[重要なお知らせ] 模倣品にご注意ください。

ネットで検索すると、実際に模造品をつかまされた人のツイートなどが引っ掛かってきます。またシマノのみならず、マヴィックなどはクリートどころかホイールの模造品が出回っているとのこと。

クリートなどは消耗品ですし、材質も樹脂なので、模造品が出回らないことが不思議でした。以前から存在はしていたのでしょうけども、ここにきて無視出来ない量が出回り始めたということでしょうか。

クリートも相当な力が加わるパーツですから、個人的にはどんなに安くても模造品を使うなどありえません(知っていて買う人はいないでしょうが)。某オークションサイトや、某密林などで安いクリートを見たら、絶対に買ってはいけないということですね。反社会的勢力の企業と分かっていながら取引をするようなものです。

クリートは高いですけれども、純正品を買ってシマノの売上になるようにしましょう。

タイムやルックも、恐らく同様にクリートの模造品が出回っているんでしょうね。

■シマノが模造品対策に本腰を入れ始めた

ところがシマノは『タレコミからの民事訴訟』とか『税関への情報提供』という従来のモグラ叩き的手法に加えて、模造品を追放する仕組みをひそかに作っていました。

アプリで追跡する仕組みまで作っていた

それがこの『SHIMANO AUTHENTIC?』アプリです。

このアプリに対応するQRコードを印刷したラベルが、パッケージに貼付されるようになります。このラベルは2層構造になっており、1枚目をめくるとQRコードが出てきます。買った人だけQRコードがスキャン出来る仕組みですね。このQRコードを専用アプリでスキャンすると、正規品かどうかが判定出来るそうです。詳細は後ほど紹介します。

シマノパッケージテクノロジー

またアプリに次ぐ対策として、パッケージを模造されにくい特殊な素材に変更されます。シマノが『シマノパッケージテクノロジー』と呼ぶこの対策は明らかにコストアップですが、コストをかけてでも模造品の対策をする必要があるということです。

今まではこのような透明なパッケージでしたが、

順次、中身の見えない(恐らく紙製の)特殊な箱に切り替わっていくそうです。

このパッケージは環境に配慮しているうえ、模倣しにくい特殊な素材とのことですので、パッケージメーカーが開発した特別なパッケージなのでしょう。パッケージは模倣される可能性もありますが、特殊な製法のパッケージの場合は製造メーカーが限られる、もしくは1社しか無いということもあり得ます。偽造品業者にとっては大幅なコストアップですから『シマノの偽物を作っても儲からない』となると、シマノ以外の偽物を作る方向に行くでしょう。

■『SHIMANO AUTHENTIC?』(正規品判定アプリ)の概要

アプリの概要は、以下の通り。

  • 新型の箱に貼付されるQRコードラベルを読み取り、正規品かどうかを判定する
  • 新型の箱は2021年5月以降に導入予定
  • 導入対象の商品は、クリートおよびペダル
  • アプリ、ラベルの導入予定国は、日本及び中国

先ほど紹介した偽造されにくい新型の箱である『シマノパッケージテクノロジー』の導入と共に、箱にはラベルが貼付されるようになります。このラベルは2層構造で、1枚目をめくるとQRコードが出てきます。このQRコードはこの世に1つのシリアル番号が埋め込まれており、これを『正規品判定アプリ』を使って読み取ります。

アプリはシマノ側のデータベースにシリアル番号を照会して『該当の番号の有無』と『何度目の照会か』がアプリに表示されます。該当の番号が無ければ『模造品の可能性がある』というアラートが表示されます。

また初めての照会のはずなのに『2回目』や『判定回数超過(最大3回まで照会可能)』などと表示された場合は番号が模造品に流用されている可能性がありますので、シマノに連絡した方が良いでしょう。番号が流用される可能性は、現実的には非常に低いと思いますが…。また番号には判定期限が設定されているので、期限が超過した場合も同様にアラートが表示されます(判定期限がどの程度なのかは不明)。

このアプリとラベルが導入される対象国はまず日本と中国だそうで、要はこの2か国で主に出回っているということなのでしょう。

2021年3月現在、まずはiPhone版のアプリのみがリリースされている状況です。アプリのAndriod版、それと新パッケージとQRコードはまだ利用出来ない状況です。新パッケージとQRコードは2021年の5月以降に導入とのことですので、新しいパッケージを楽しみに待ちたいと思います。クリートなんて、本物と並べても見分けがつきませんから、模造品は早く無くなると良いのですが。