雑記

シマノ 新型デュラース(R9200)、新型アルテグラ(R8100)がついに発表

morou2

全世界のシマノファンの皆様お待たせしました。シマノの公式サイトが更新され、新型デュラエース(R9200)が発表されました。新型アルテグラ(R8100)も同時に発表になっています。

以下に概要をまとめました。

※シマノコンポの組み合わせを試せるシミュレーションツールを作りました。3世代前までのコンポがリストになっていますので、組み合わせを自由に試して重量や価格を比較できます。単にデータベースとして眺めても楽しいです。

■概要

新型デュラエース(R9270/R9250)

変速方式(Di2のみ)

12速化して、変速はDi2のみとなりました。STIから無線でリアディレイラーに情報を飛ばして前後の変速を行います。ただし油圧ディスクではなくリムブレーキを使いたい場合は、残念ながら従来のような有線Di2となります。充電ポートはリアディレイラーに設けられており、そのためリアディレイラーがマスターユニットとなります。従来はバッテリーがマスターユニットでした。

エレクトリックワイヤーは11速Di2とは互換性の無い新規格となり細くなりました。コネクタ部が小さく(5.0mm⇒3.4mm)なり、ワイヤー径も細くなる(2.6mm⇒2.3mm)ので組付けがしやすくなりました。

リア変速について

スプロケットについては、MTBコンポで採用されているトップの10T化(マイクロスプライン)は見送り。トップは11Tを維持しますが、12速化しても従来のフリーボディとの互換性は維持しており、これまでのホイールも使う事が出来ます。歯数構成は現在のところ以下の2つ。今のところ、デュラエースもアルテグラもこの2パターンのみ。そのうち11-28が出るといわれています。

【11-30T】11-12-13-14-15-16-17-19-21-24-27-30
【11-34T】11-12-13-14-15-17-19-21-24-27-30-34

ついにデュラエースにもロー34Tが搭載されました。これに伴い、リアディレイラーのケージもロングケージ化しました。従来のアルテグラのようなショートケージ/ロングケージの区別はありません。変速速度については、58%向上しています。

フロント変速について

次にフロント変速関係です。

フロントチェーンリングの歯数構成は次の通り。『54-40T』、『52-36T』、『50-34T』。50-34Tでは、リアに11-34Tを使うと1:1のギア比がついに実現。クランクセットには、両脚パワーメーター付きモデルもラインナップされています(発売時期は遅れます)。

オプションとして、サテライトシフタードロップ(スプリンタースイッチ)とサテライトシフタートップ(クライミングスイッチ/サテライトスイッチ…毎回名前を変えないでくれ)も健在。ただしこれらは無線化出来ないため、有線(エレクトリックワイヤー)でSTIに接続する仕様となります。STIに有線用ポートが残っているということですね。

また同様にTT用のリモートトライアスロンシフターも無線化されず、11速用の型番でそのまま継続します。そのためTTバイクを組む時には従来と同じく完全有線となります。STIは使いませんからね。エレクトリックワイヤーが新しくなるのでそのままではワイヤーが接続できないのですが、ケーブルを変換するアダプタが出るので(どんな形状なのかは不明)、ダウンチューブの中やBBの中あたりにアダプターをかまして、接続することになります。

変速速度について、フロントディレイラーの速度が向上し従来のリア並みの速度での変速が可能に。従来よりも45%も速度が向上したとのこと。動画を見ましたが、本当に今までのリア並みの速度で変速しています(リアはもっと速くなっている)。

ちなみにエレクトリックワイヤーはコネクタ部が小さく(5.0mm⇒3.4mm)なり、ワイヤー径も細くなる(2.6mm⇒2.3mm)ので組付けがしやすくなります。まぁ無線化してしまったので、ハンドルにワイヤーを内蔵するする作業自体が無くなってしまったのですが。12速でリムブレーキを使う場合は無線ではなく有線になるので、12速リムブレーキを選択する人(のバイクを組むショップの人)にはありがたいと思います。

ブレーキについて

ブレーキについては油圧ディスクブレーキとリムブレーキの2つとなります。リムブレーキはほぼイネオスのために残ったようなものですね。リムブレーキ自体は新たに開発されたわけではなく、従来のBR-R9100の見た目が少し変わる程度の変更です(シューホルダーはマグネシウムになった)。

先ほども書きましたが、リムブレーキを選択した場合には無線ではなく有線接続となります。STIの型番はST-R9250。ここは無線にしてあげて欲しかったですね。。。画像を見る限り、ブレーキキャリパーと同じく従来の11速STIを流用していると思われます。要はリムブレーキ関係は、新たに開発しないということですね。せめて新エレクトリックワイヤーを変換アダプターなしで使えるようにポート形状は新しくして欲しいところですが、ST-R9250の詳細ページを見ると『SD300ポート:2個』との記載がありますので、この点は問題無く新エレクトリックワイヤーを使えそうです。

油圧ディスクについては、キャリパーに見直しが行われています。内部のクリアランスが拡大することで、ローターが過熱により反った時にパッドと接触しづらくなりました。例の『シュッシュッ』音が発生しづらくなったということです。またローターはSM-RT900が廃止され、XTR用であったRT-MT900がデュラエース用としても設定されます。

STIレバーはキャリパーの内部クリアランス拡大に伴い、ブレーキレバーの引き代も変更され、手の小さい人でもブレーキをかけやすくなっています。

販売および価格について

価格はグループセットで約40万円(税別)。パワメを付けるとプラス10万円です。この品薄の状況の中なので、生産とデリバリーが優先され、当面は入手するにはグループセットで発注するしかありません。セットの場合、クランク長は170mm。フロントチェーンリングの歯数は52Tまたは50Tから選べますが、スプロケは11-30Tとなります。油圧ディスクとリムブレーキは選択可能です。納期ですが、シマノセールスが販売店から予約を集めているそうです。しかし納期がアルテだと1年もかかる?など情報が不確かな状況です。デュラエースのグループセットなら最優先で生産されるため10月には入手可能らしい。

新型アルテグラ(R8170/R8150)

デュラエースとの違い

アルテグラも機械式変速が廃止。無線化されたDi2のみとなります。デュラエースとの違いは、クランク長のバリエーションがアルテグラの方が少なくなります。具体的にはデュラエースは160mmと165mm~177.5mmまで2.5mm刻みでラインナップされていますが、アルテグラは160、165、170、172.5、175の5種のみ。フロントチェーンリングの歯数も、54-40Tはアルテにはありません。スプロケの構成は今のところは同じラインナップです。

販売および価格について

価格はグループセットで約24万円(税別)。パワメを付けるとプラス10万円です。デュラエースと同様に、当面は入手するにはグループセットでの販売となります。セットの場合、クランク長は170mm。フロントチェーンリングの歯数は52Tまたは50Tから選べますが、スプロケは11-30Tとなります。油圧ディスクとリムブレーキは選択可能です。

ホイールについて

ホイールもリニューアルされました。リムハイトは36、50、60の3つ。価格はどのリムハイトを選択しても同じです。前後セットで約21万円と、競合と同レベルの価格帯となりました。デュラとアルテが出ているのが嬉しいところ!今まではアルテグレード(相当)があっても1つしか無かったですからね。ホイールも油圧ディスクとリムブレーキの2つが販売されます。ディスクブレーキ用はチューブレスレディ対応です。

12速の新しいスプロケは、既存の11速フリーを持つホイールに装着が出来ると書きました。しかし新しいデュラのホイールのフリーボディは新たな形状になっているため、12速のスプロケしか装着出来ません。新しいデュラエースホイールを使いたければ、コンポも12速にする必要があります。新しいアルテグラホイールは従来の11速スプロケが装着可能です。

重量は、ディスク用の36mmハイトで1,350gと軽量に。チューブラーなら1,150gとかなりの軽さです。しかもリム内寸21mmなのです。私の使っているENVE45と同じ内寸。ワイドリムもここまできました。

■予約しました

気が早いですが、グループセットでの販売もあるのでアルテグラを予約しました。いまのキャノンデール シナプスも丸3年乗っていますからね。デリバリーが楽しみです。納期については10月くらいと聞いていたのですが、1年待つなどの情報があるので果たしてどうなることか、、、デュラにしてしまうかも。。。

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ABOUT ME
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当サイトは自転車関連のパーツレビュー、ブルべの走行記録を中心としたブログです。
管理人は40代のロードバイク乗り。20年前にCannondaleのCAAD3を買って以来、Cannoncdaleばかり乗り継いでいます。 昔はメッセンジャーやレース、今はロングライドとブルベ中心。ブルべの主担当もやります。
年間走行距離は約10,000km。身長170cm、体重57kg。
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