【レビュー】Type-Cを備えて70時間以上稼働するiGPSPORTのサイコン『iGS320』(概要編)
iGS630に続き、iGPSPORTのサイコン『iGS320』のレビューです。廉価な機種でありながら接続端子にUSB Type-Cを備えており、70時間以上のランタイムを誇るという特徴を持っています。
ただしパワー表示には非対応。そのためパワメを使っていない人が対象ですが、パワメを付けていないサブバイク用やログのバックアップ機、ロードバイクを始めた人の1台目に向いていると思います。
■入手経緯
通常は『購入動機』とする項目ですが、今回はこの製品を購入していません。そのため『入手経緯』としました。
きっかけは、iGS630を購入して記事を書いてTwitterでつぶやいていたところ、iGPSPORTの中の方からリプライをもらったりして接点が出来ました。そして恐らく以下の記事を見ていただいたようで『iGS320も実際に使ってみませんか?』とのオファーをいただきました。
当ブログの趣旨は『世の中に伝わっていない価値を(良くも悪くも)伝える』ことですので、協力させていただくこととしました。iGS320も購入しようと思っていたところだったので、渡りに船というやつです。
それからしばらくして、代理店の日直商会さんから1つの箱が到着。
中はiGS320他、センサー類など一式(HRモニター、ケイデンスセンサー、スピードセンサー、アウトフロントマウント)を送っていただきました。これらのセンサー類は特に理由もなくGarminを使っていました。他のメーカーを使うのは初めてなので、ちょっと嬉しいですね。
販売する側からすると『特に理由もなく特定のブランドやメーカーを使い続ける人』を切り崩してスイッチさせるのは大変なのです。
『センサー類は持ってるから不要』と伝えたのですが(あまり色々と提供いただくのも悪いので)、『まぁ使ってみてくださいよ』と送られてきたのでスイッチしてしまいました。日直商会さんには色々と恩もありますし…。
これらの付属品も追ってレビューする予定です。この記事では、まずiGS320について紹介します。
■製品概要
まずiGS320の製品概要です。
スペック
iGS320の主な特徴
- バッテリーのランタイム:72時間(1,000mAh)
- 画面サイズ:2.4インチ
- 価格:8,855円(税込)
- 接続端子はUSB Type-C
- 防水性能:IPX7
- GNSS:GPS、GLONASS、BeiDou、GALILEO、QZSS
- 対応センサー:スピード、ケイデンス、心拍数 ※パワメには非対応
この製品の特長はランタイムの長さ。なんと72時間。そして端子にUSB Type-Cを備えているためmicroUSBと比べて充電時間も短縮されますし、iPhone以外の多くのスマホとケーブルが共用出来ます。
72時間もランタイムがあれば、そもそも途中で充電する必要性も無いと思いますが…。日直商会のサイトでは『PBP(パリ-ブレスト-パリ)でも安心して使えるランタイムの長さ』とPRしていますので、確かにPBPでは72時間+Type-Cというスペックが役に立ちそうです。更に使用中の充電も可能なので、ランタイムに関しては過剰なまでの性能となっています。
※PBPの距離は約1,200km、制限時間は最長90時間
その他、iGPSPORTSのアプリに対応していますのでアプリ経由でSTRAVAへログアップロードも可能。衛星も常時5つ補足しますのでログの精度も高いです。それでいて72時間持続するのは素晴らしい。
■開封の儀
それではパッケージを開封します。
同梱品
中身は以下の通り。マニュアル、マウント、USB Type-Cケーブルが同梱されています。
外観
続いて外観です。非常にすっきりした外観です。ボタンは2つのみ。ボタンの長押しなども使いながら、操作を行います。
重量
重量は71gです。大きなバッテリーを搭載しているので、同じような大きさの機種の中ではやや重め。
接続端子
ようやくスタンダードになりつつあるUSB Type-Cです。
■機能について
iGS320の機能はシンプルです。出来ることは多くありません。表示項目のカスタマイズはなく、以下の画像に表示されている項目がデフォルトの状態です。心拍計とケイデンスセンサーをペアリングさせた場合は、下から2段目の時刻の欄に心拍数とケイデンスが表示されるようになります。
表示される項目は以下の通りで、画面は全部で3画面となります。自分がどの画面にいるのかは、画面の左下にバーが表示されています。上記画像だと1枚目です。切り替えは右側のボタンで行います。
- 共通項目:時刻、気温、GPS受信状態、バッテリー残量、bluetooth接続状態、進行方向/ナビ
- 1画面目:速度、斜度、経過時間と距離、心拍数、ケイデンス
- 2画面目:平均速度、平均斜度、標高、上昇量合計、平均心拍数、平均ケイデンス
- 3画面目:最大速度、最大斜度、カロリーと積算距離、最大心拍数、最大ケイデンス
2画面目は主に平均値、3画面目は最大値を表示するページという位置づけです。
1枚の画面に集約されているため、基本的には1画面目でほぼ事足ります。画面を切り替える手間が無いというのは、意外と楽で良いです。
またiGS630同様にiGPSPORTSアプリを使うことが出来ますので、細かな設定はアプリから行います。他のiGPSPORTSサイコンとルートも共有出来るので便利です。garmin connectみたいなものですね。
今回は以上です。次回は設定の詳細を紹介します。