【カンパニョーロ】ディスク用ホイールのまとめ。2023年度版
2023年モデルのディスクブレーキ用ロードホイールをまとめています。2022年の値上げラッシュもひと段落して、今回はあの名作ホイール『ハイペロン』が復活したので更新します。
【最近の更新履歴】
※2020/07/24 シャマルカーボンDBを追加
※2021/05/23 BORA ULTRA WTOシリーズを追加
※2021/07/31 価格改定を反映
※2022/08/11 価格改定を反映、BORA ONEのディスコンを反映
※2023/05/07 HYPERON ULTRAを追加
さてカンパは2016年からZONDAでディスクブレーキ対応のホイールを出していました。ZONDAは定番なのでディスクになっても扱いやすく、割と売れたのではないかと思います。それから徐々にラインナップが増えていき、今では下記の5シリーズがあります。
- HYPERON ULTRA
- BORA WTO(ULTRA含む)
- SHAMAL CARBONE
- ZONDA
- SCIROCCO
中でもBORA WTOシリーズは空力を追求したワイドなリムでありながら軽量で、カンパの力の入れようが伺えるモデルとなっています。また2021年4月にWTOのULTRAシリーズが追加されたほか、2023年4月にはあのハイペロンがウルトラの名を冠してディスクブレーキモデルとして復活しました。
■カンパニョーロのディスクブレーキ用ホイール(BORA WTO、HYPERON)
まずはカーボンリムのBORA WTOシリーズとHYPERONからです。BORA ONEシリーズは2021年に販売終了となり、WTOのみとなりました。WTOにはSRAMの12速に対応したXDRボディ対応、カンパボディ対応のものもありますが、スペックは一緒なのでシマノボディのみ紹介します。ちなみにHYPERONにはXDRボディ対応はありません(2023年5月現在)。
価格は2022年8月の価格改定を反映した価格となっています。世の流れとはいえ、WTOシリーズが約40万円とは簡単に買える価格ではなくなってしまいました。旧価格を知りたい方は、過去記事を参照ください(後ほどリンクを貼っておきます)。
リム高 | 内幅 | 外幅 | 重量 | 価格(税込) | |
---|---|---|---|---|---|
HYPERON ULTRA | 37 | 21 | 26.7 | 1,240 | 591,800 |
HYPERON ULTRA TU | 37 | - | - | 1,160 | 625,900 |
BORA ULTRA WTO 33 | 33 | 21 | 27.4 | 1,385 | 532,400 |
BORA ULTRA WTO 45 | 45 | 19 | 26.1 | 1,425 | 532,400 |
BORA ULTRA WTO 60 | 60 | 19 | 26.1 | 1,530 | 532,400 |
BORA WTO 33 DB 2WAY | 33 | 19 | 26.1 | 1,485 | 387,200 |
BORA WTO 45 DB 2WAY | 45 | 19 | 26.1 | 1,520 | 387,200 |
BORA WTO 60 DB 2WAY | 60 | 19 | 26.1 | 1,590 | 387,200 |
まず今回のトピックはHYPERON ULTRAです。リムブレーキ時代に軽量ホイールの代名詞であったHYPERONですが、ディスクブレーキモデルとして復活しました。スペックは上記の通りですが、相当に軽量なホイールとなっています。
BORA ULTRA 33よりもハイトが高いにも関わらず軽量な要因は、スポーク数を21本まで減らしたこと、表面処理の進化、フリーボディの改良とされています。
またBORA ULTRAについては、シャマルに続き内幅21mmのモデルが登場しました(ただしWTO60は19mm)。それでいて、WTO ULTRA33は重量は1,385gと相当な軽さです。ノーマルWTO33と比較すると内幅が2mm拡大したのに100gの軽量化。お値段も14万円アップですが。
またカンパのリムは、始めからバルブの重量を計算してバランスが取れるようになっています(リム ダイナミックバランスと呼んでいます)。カーボンリムの場合は、バルブの反対側のカーボン積層を厚くするという手法で行っており、カウンターウェイトが不要になっています。リムホールも無いので、リムテープも不要です。この点でもスペックに現れない重量の優位性があります。
WTO33からはASTMカテゴリーが表記されるようになっています。これはホイールがどの用途で使えるのか、というのを表記しているものです。カテゴリーによって舗装路のみとか、グラベルはOKとかに分かれます。WTO33の場合はカテゴリー2なので、綺麗なダートまたはグラベルまでOKとなっています。
■カンパニョーロのディスクブレーキ用ホイール(SHAMAL以降)
リム高 | 内幅 | 外幅 | 重量 | 価格(税込) | |
---|---|---|---|---|---|
SHAMAL CARBONE DB 2WAY | 35/40 | 21 | 28.1 | 1,585 | 192,500 |
ZONDA DB | 27/30 | 17 | 22 | 1,675 | 89,100 |
ZONDA DB | 27/30 | 17 | 22 | 1,675 | 95,700 |
SCIROCCO DB(センターロック) | 33 | 19 | 23.5 | 1,739 | 74,800 |
SCIROCCO DB(センターロック、QR) | 33 | 19 | 23.5 | 1,739 | 77,000 |
次は主にアルミリム系のモデルです。シャマルカーボンが2020年7月に追加され、ゾンダ、シロッコと合計3つになりました。3年ほど前まではシャマルウルトラというアルミリムバージョンがあったのですが、無くなってしまいました。
目立つのはシャマルカーボンです。『カンパニョーロ初のエンデュランスホイール』という位置づけのシャマルカーボンですが、これまでのホイールとは全く異なるキャラクターを持っています。まず、リム内幅が21mmまで拡大されました。推奨のタイヤ幅は最低で25mm。『28mmと30mmにも完璧にマッチ』と書かれているだけあり、ワイドリム化&ワイドタイヤ化の流れが止まりません。
私がDTswsissのERC1400(リム内幅が19mmです)を2019年に買った時は、『ロードホイールで19mm??広すぎて重そう。もっさりしそう。28mmのタイヤなんてロードじゃ使わない』という風潮でした。
ところが今ではカンパからもリム内幅21mmのモデルが『シャマル』の名前で出てくるように(BORA ULTRA WTO33やHEPERONも内幅21mmに)。タイヤ幅28Cは当然、というか基本になりつつあります。技術の進化はすごいですね。シャマルカーボンのリム幅は28mmもありますけど、その幅のリムがわずか1,585gに収まる様に作れてしまうのです。しかも価格は日本での定価で175,000円です。
他ブランドのディスクホイールについてはこちらから。