【iGS630】ファームウェアアップデート v1.43
iGS630に久しぶりのアップデートが来ましたので紹介します。久しぶりと言っても、数か月の間隔が空いただけなのですが…。
■ファームウェアアップデート v1.43
2022/12/27という年末に実施されたiGS630のアップデートの内容は以下の通り。年末に新バージョンをリリースするなど中々チャレンジングと思いますが、ユーザーとしては助かります。
- ant+ の速度/ケイデンス/パワー センサー、および GPS と高度センサーのジャンプ値の問題を最適化します。
- 各種データの有効性優先度の最適化
- フロントエンドのUI表示を最適化し、デイモードのコントラストを改善
- コンピューターのスリープを最適化し、長時間のスリープ中のバッテリー寿命を改善します
- ナビゲーションの開始点と終了点の認識とターン認識の精度を最適化する
- 気圧高度計の表示と記録ロジックを修正
- ナビゲーションページのズーム スケールが敏感でないという問題を修正します。
- フランス語の翻訳を更新
気圧高度計の問題
今回のアップデートで気になったのは、No.1と6です。『GPSと高度センサーのジャンプ値の問題を最適化』『気圧高度計の表示と記録ロジックを修正』という文章が並びます。
私は昨年(2022年10月)の記事で、iClimbの残り標高表示が異常であるため修正して欲しいと記載しています。
iClimbの発動時に、残り標高が『9668m』などあり得ない数値が表示される問題です。Twitterを見ていても『標高の数値がおかしい』という指摘をするユーザーは珍しくない状況でした。
先ほどのアップデート内容からは、『センサーの取得した値がジャンプしてしまうことがある』『そもそもの表示ロジックに不具合があった』という2点の要因があり、それらを修正したことが推察されます。
iGS630の標高表示は常にありえない値が表示されているわけではなく、それなりに妥当な値が表示されている方が多いです。私は新コース開拓が面倒なのでいつも同じ峠(埼玉県の白石峠)に通っていますが、あり得ない標高が表示されることはあまりありません。
ただし斜度の表示については、あり得ない値が表示されるほどではないですがあまり信用ならないというのが感想です。10%の斜度を一本調子にひたすら登っている最中に斜度表示が下がったりします。
これで何かの拍子にセンサーがあり得ない値を吐いてしまうことと、そもそもの計算ロジックがちょっと怪しかった、というユーザーが感じていたことが可視化されたということですね。
早速峠に行って検証を行いたいところではありますが、年末に罹患したコロナの後遺症の影響(咳と倦怠感が続く)でしばらくは峠に行く気分ではありませんでした。しかし1月も後半になってようやく元気になってきましたので、準備をして検証を行いたいと思います。
ナビゲーションの問題
次はナビに関してです。
同じく先ほどの記事で、ナビをさせている最中に、突如これまでのルートを逆走せよという指示を出すという不具合を指摘していました。下の画像では北東に進めとナビしていますが、これは今まで通ってきたルート。残り距離も557.5kmとなっていますが、これは今まで走ってきた距離なのです。本当は残り43kmなのですが、600ブルべの終盤でこんなことを言われると本当に疲れる(笑)
これは要するに、コースの始点と終点が入れ替わってしまっているという現象です。しかも唐突に。600km走っている最中に。
今回のアップデートに『ナビゲーションの開始点と終了点の認識とターン認識の精度を最適化する』という項目がありましたので、この現象が修正されたことを期待したいところです。ちなみにこの現象の発現度は、私の経験の中では600km走って3回ほど。しかも修正されてしまうと発現しませんから、もう一度600kmを走って一度も発現しなければ…修正されている可能性が高いと言えるのではないでしょうか。
ちょうどPBPのためにSRを取得する必要がありますので、2023年の6月までに400kmの認定を取得する予定です。その時に発現するかどうかを確認してみたいと思います。
またNo.5の後半の記載『ターン認識の精度を最適化する』は、曲がり角に差し掛かった場合のガイド表示の精度のことと想定しています。
その他、スリープ時のバッテリー寿命の改善など細かなアップデートが行われています。私がiGS630を入手したのは発売直後の2022/04ですので、1年未満の間にも順調にアップデートが行われています。徐々に開発リソースは薄くなっていくと思われますが、今後も不具合の改善や操作性の向上を続けてもらいたいところです。