PBP(Paris-Brest-Paris)

【2023PBP】PBPへ参加します。ホテルについて

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2023年のPBP(Paris-Brest-Paris)のエントリーに関する記事の2回目。今回はホテルなどの滞在中の拠点についてです。

■滞在中の拠点確保

宿泊施設確保の意味

PBPに参加するには、現地での拠点確保が必須です。1,200kmを走る制限時間は、最大で90時間。約4日間です。またスタートの時間は90時間部門の場合、夕方~夜となります。前日に受付があることから、スタートの2日前にはフランス入りしている必要があります。

ゴールは90時間部門の場合でも午前中です。ゴール後は、一般的には(DNFでも)打ち上げに参加する方が多いのではないでしょうか。その後に一晩寝て睡眠不足を補い、翌日の便で帰国というのが一般的です。中には明け方にゴールしてそのまま当日の夜の便で帰国する強者もいるとは思いますが、このスケジュールではドロップバッグの回収が非常に困難です。

そして我々のような海外からの参加者は、バイクの運搬に大きなバイクケースを使用しますし、衣類などの荷物もあります。PBPの走行中もそれらの荷物を置いておく拠点が必要になります。

そのためPBPの期間中は、7泊8日のようなスケジュールで自身の宿泊と荷物を置く拠点を確保する必要があります。

宿泊施設のタイプについて

これはPBPに限らないことですが、宿泊施設にはいくつかのタイプがあります。一般的な利用を想定していますので、中にはパリの中心部の3つ星ホテルのスイートを予約する方もいるかもしれません。

  • ホテル:日本でイメージするビジネスホテル。ベッドのサイズはダブルが多いですが、ベッドを除く広さや設備は日本と変わらない印象です。私が見た限り、ランドリーが無いホテルが多いため(ランドヌール目線では)設備は日本より劣ると言える。
  • レジデンス:1週間程度の滞在を想定したアパートメント的な施設。部屋の広さは広くは無いが、テラスがあったりランドリーが用意されていることがある。食事の提供は無い。
  • airbnb:多種多様な施設があり設備も条件も様々。一軒家もあるので複数人でシェアすれば安い。

施設の数が多く、予約がしやすいのはホテルです。しかし長期滞在となるとレジデンスが設備(特にランドリー)が良く自由度も高く、食事も当然ながら一切出ないため安価でお勧めですが、数が圧倒的に少ないです。

■場所と日程の選択

場所の選択

2023年PBPのスタート地点は前回と同様にランブイエ(Rambouillet)です。そのため、拠点とする場所は利便性を考慮するとパリ~ランブイエ間のどこかになります(ランブイエの更に先の町を拠点とする選択肢もあります)。

最も便利なのはスタートのランブイエ周辺になるわけですが、当然ながら予約の倍率は高く、現実的には予約が困難です(RUSA:Randonneurs USAなど各国の組織が、早期にまとめて予約しているという話をしばしば耳にする)。

パリとランブイエの間は、『トランシリアン(Transilien)』というフランス国鉄の『N線』により鉄道で結ばれています。N線の終点がランブイエです。そのためこの路線の沿線で拠点を確保すれば、ランブイエとの移動はかなり楽になります。鉄道には、自転車をそのまま載せることが可能です。

とはいえ、パリ~ランブイエ間の距離は約50kmなので、中間地点のどこかであれば自走でランブイエに向かうことは十分可能です。拠点が駅から遠くなると到着時や帰国時にバイクケースを携えての移動が大変になりますが、タクシーを使って空港-拠点間をドアtoドアで移動すれば費用はかかりますが解決出来ます。

日程の選択

滞在期間中の拠点確保の日数については、以下の2つの選択肢があります。

  1. 通しで拠点を確保する
  2. 走行中以外の日程のみ拠点を確保する

2については複数人でホテルなどを利用し、走行中は1つの部屋に荷物を集約して他の部屋はチェックアウトすることで費用を抑えるというものです。

いずれにしても、走行中にバイクケースや衣類などを置いておく場所が必要になりますので、その場所を確保しなければいけません。

■予約方法

拠点の確保方法は以下が一般的です。

各種予約サイト

ワールドワイドにサービスを展開するbooking.comやexpediaなどのサイトを使い、自ら予約します。手間はかかりますが、旅行会社が介在しないため費用を抑えることが可能です。

サイトに掲載されている宿の中から更に安い宿を確保したいのであれば、前年の内に確保することをお勧めします。

この記事を書いているのは2023年の2月ですが、価格以前の話で、既に通しで予約出来る宿はほとんど残っていません。PBP参加者が予約しなさそうな…駅から遠くはなれた宿であればいくらでも残っているのですが。

ツアー

有名な『グッディー・スポーツ・ツァー(スワンインターナショナル株式会社)』やオダックス近畿などでPBPのツアーが組まれます。

それらのツアーに申し込めば、利便性の高い場所に通しで宿を確保することが可能です。2023年のグッディーのサイトを見ると、確保している宿はランブイエ(一ヶ所)とサンカンタン(二ヶ所)となっています。

当然ながらランブイエの方が圧倒的に便利なわけですが、ランブイエの宿はシングルのみとのこと。

■予約した宿

以上を勘案して、私は『トラップ(Trappes)』駅の近隣に宿を確保しました。期間は通しでの予約です。チェックアウト後やゴール後の荷物移動が面倒だったのと、通しで予約しても比較的安い宿を確保出来たからです。

トラップは、この地域では大きな駅である『サン=カンタン=アン=イヴリーヌ駅(Saint-Quentin en Yvelines)』の隣の駅で、交通の便は比較的良い場所です。

まずは拠点が確保出来たので、一安心です。次回のプレレジ編を含むPBP関連記事はこちらから。

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当サイトは自転車関連のパーツレビュー、ブルべの走行記録を中心としたブログです。
管理人は40代のロードバイク乗り。20年前にCannondaleのCAAD3を買って以来、Cannoncdaleばかり乗り継いでいます。 昔はメッセンジャーやレース、今はロングライドとブルベ中心。2022年エベレスティング達成、2023年PBP認定、2024年キャノボ達成。ブルべの主担当もやります。
年間走行距離は約10,000km。身長170cm、体重57kg。
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