【2023PBP】完走しました
■完走しました
今年度最大のイベントであったPBP(Paris-Brest-Paris)に参加してきました。結果は86h50mで3時間残して無事に完走。ブルべカードの証跡も揃っており認定も出ると思われます。
PBPのために準備も含めて多大な費用と時間を費やしてきましたが、無事に完走できて本当に良かったです。86時間台というタイムでしたが本人は完走に必死で、結果的にこうなった…という感が強いです。もう少しゆっくり走れば良かったかな、と思わなくもないですが、何かトラブルがあったら消える程度のマージンです。
何しろ異国の地ですから、実際にゴールにたどり着くまでは全く安心できません。完走できて本当に安堵しました。
■2023PBPまとめ
さていつもの如く、まずはサマリーです。
各コントロール通過時刻
以下が各コントロールの通過時刻です。
到着時刻 | 貯金 | 所要時間 | 区間距離 | 総距離 | |
スタート(ランブイエ) | 20:00 | 0:00 | - | - | - |
WP(モルターニュ-オ-ペルシュ) | 0:53 | 3:05 | 4:13 | 119 | 119 |
PC1(ヴィレンヌ-ラ-ジュエル) | 4:04 | 5:25 | 3:11 | 84 | 203 |
PC2(フジェール) | 9:58 | 5:28 | 5:53 | 90 | 293 |
PC3(タンテニアック) | 13:20 | 6:11 | 3:22 | 61 | 354 |
PC4(ルデアック) | 18:30 | 6:34 | 5:11 | 82 | 435 |
SC(カニユエル) | 21:21 | - | 2:51 | - | - |
WP(サンニコラ) | 21:50 | - | 0:29 | 47 | 482 |
PC5(カレー-プルゲール) | 4:27 | 1:51 | 6:37 | 33 | 515 |
PC6(ブレスト) | 10:05 | 2:14 | 5:38 | 89 | 604 |
SC(プレバン) | 15:08 | - | 5:03 | - | - |
PC7(カレー-プルゲール) | 17:08 | 2:56 | 2:00 | 93 | 697 |
WP(グアレック) | 20:35 | - | 3:27 | 35 | 732 |
PC8(ルデアック) | 23:57 | 3:13 | 3:22 | 50 | 782 |
WP(ケディヤック) | 5:57 | 1:52 | 6:00 | 60 | 842 |
PC9(タンテニアック) | 7:24 | 2:21 | 1:28 | 25 | 867 |
PC10(フジェール) | 11:28 | 2:57 | 4:04 | 61 | 928 |
PC11(ヴィレンヌ-ラ-ジュエル) | 18:17 | 3:04 | 6:49 | 90 | 1,018 |
PC12(モルターニュ-オ-ペルシュ) | 1:13 | 2:54 | 6:55 | 81 | 1,099 |
PC13(ドルー) | 7:54 | 2:38 | 6:41 | 78 | 1,177 |
ゴール(ランブイエ) | 10:54 | 3:06 | 3:00 | 42 | 1,219 |
これから記憶を整理していきますが、主に貯金が減っているポイントが仮眠をしたところです。まずPC1⇒PC2の90kmに5時間もかかっていますが、これはPC1で90分の仮眠をしたため。その後、PC4までは順調に貯金が増えていますがPC5で大幅に減っています。これはサンニコラで3時間の仮眠を取ったためです。
その他、PC8で2時間、PC11、PC12でそれぞれ1時間づつ。合計で8時間程度仮眠したと記憶しています。
WPというのはPCではないのですが、PCと同様に補給や仮眠のポイントとして用意されている拠点です。そのためRFIDによるPBPの公式トラッキングが無く記録が無いのですが、私が写真やツイート等で記録していた範囲で記載しています。
その他に純粋なシークレットが、往路/復路とも別途存在しています。往路では前回同様にサンニコラ等のWPがシークレットを兼ねると予想されていましたが、サンニコラは単なる補給ポイントになり、純粋にシークレットの機能のみを持ったポイント(補給機能は一切ない)がサンニコラの隣町であるカニユエルに設置されていました。
サンニコラとカニユエルは隣り合っており、この近距離でコントロールの機能がカニユエルに移管された理由は分かりません。考えられるとすれば、コントロールの負荷分散というところでしょうか。
一方、復路でも新たなシークレットがありました。こちらはプレバンという街でしたが、前後のコントロールと離れていたこともあり、パブにより軽食が提供されていました。
コースについて
コースについては、聞いていた通り平坦が一切ありません。関東平野に生まれ育った民としては信じられないのですが、街中でも本当に平坦がなく、主に6%程度までの勾配の組み合わせのみで地形ができています。
そのため、ある程度のヒルクライム能力が要求されます。日本のように斜度10%の峠などは登場しませんが、それなりのパワーを出し続けることが必要とされます。
天候について
5日間を通じて天候には非常に恵まれました。むしろ恵まれすぎて大変でした。
これまでの開催では、最低5度、最高で30度程度。今回は初日の夜に10度まで下がりましたが、それが今回の最低気温でした。その後は夜間でも20度までしか下がらない日があったりして、当てが外れて苦労した人も多かったのではないでしょうか。
逆に暑さに鍛えられているアジアからの参加者には、これまでよりも望ましい展開だったと思います。最高気温は30度を超えておりかなり過酷な状況でしたが『埼玉よりマシ』と感じていましたので、耐えることが出来ました。
ボトルの水も減りが早かったですが、私設エイドが一定間隔であるために水の補給に不自由することはありませんでした。
PBPの雰囲気について
PBPに参加した者を虜にするのが、PBP特有の雰囲気です。コース上の街では地元の方が昼夜問わず(深夜でも)応援をしてくれ、テーブルを出して水や軽食をふるまってくれます。
どの街でもPBPのライダーは大歓迎で、特に子供たちの笑顔には癒されることも多かったです。
まずは簡単なまとめでした。装備など詳細なまとめは次回以降の記事で順次まとめていきます。