【レビュー】完成された冬のグローブ カステリ ESPRESSO2 GLOVE(エスプレッソ2 グローブ)
カステリの冬用グローブ『ESPRESSO2 GLOVE』を買いましたのでレビューします。2024秋冬シーズンの新製品です。
購入はカステリ公式オンラインストアがお勧めです。本国の倉庫から出荷されるため、各サイズの在庫が豊富です。
※記事の最後に当ブログ専用クーポンコードの記載があります。ぜひ利用ください。
■総合評価
防風機能と断熱機能を兼ね備えた、新たな厳冬期用のグローブです。
- Polartec NeoShell(防風)とPrimaLoft(断熱)で万全の性能
- 軽さと耐寒性能がベストバランス
- スペック上は3~10度対応だが、実使用では-2度でもOK
- 早朝の河川敷などマイナス気温の中を走る場合
- マイナス気温から10度前後まで、広いカバー範囲を求める人
- 耐寒性能は欲しいが、分厚いグローブは嫌な人
■購入動機
新たな厳冬期用グローブとして購入しました。
これまでマイナス気温に対応するグローブは『ESPRESSO GT(-4~10)』を使っていました(『ESTREMO(-5~5)』もラインナップされていますが、これはちと対応温度帯が狭い)。
ESPRESSO GTはやや古参の製品で、性能はしっかりしているものの、ややゴツい。GORE-TEX + PrimaLoft Goldというスペックで、スペック的には何の不満も無いのですが。
その次の温度帯の製品としては以下の通りで、これらを使い分けていたのですが、SPETTACOLOにGOREなどの防風フィルムを追加した製品を出して欲しいと思っていたのでした。
- PERFETTO MAX(0~10):ネオプレンなので生地が薄く、走り出しは寒い。汗をかくと一気に暖かくなる
- SPETTACOLO(3~12):PrimaLoft(断熱材)は高性能だが防風フィルムを使っておらず風を通すので、たまに寒い。しなやかさは高い。
そのような理想の製品が実際に出てきたので、早速購入したのでした。
■製品概要
製品スペック
まずはカステリのサイトに掲載されているスペックを以下にまとめます。
- 価格:15,400円
- サイズ展開:XS~XXL(6サイズ)
- カラー展開:ブラックのみ
- 対応温度帯:3~10度
- 重量:155g
- 機能:Polartec NeoShell + PrimaLoft
SPETTACOLOよりも対応温度帯が狭いですが、防風フィルム(Polartec NeoShell)と断熱材(PrimaLoft)の両方を備えています。これで対応温度帯の下限が3度なわけはなかろう…と思いましたが、その予想は当たりでした。詳細は後述します。
製品ポジショニング
カステリのグローブは、大きく分けて2つあります。1つは本製品のように大きく開くフルジッパーを備えているもの。もう1つはネオプレンを使ったPERFETTO系です。
名称 | 断熱 | 防水 | 防風 | 通気 | 軽量 | 温度帯 | 重量 | 価格 |
ESPRESSO 2 | 4 | 4 | 4 | 3 | 3 | 3-10 | 147 | 15,400 |
PERFETTO MAX | 4 | 4 | 5 | 4 | 3 | 0-10 | 65 | 12,870 |
PERFETTO ROS | 3 | 4 | 5 | 4 | 3 | 4-14 | 41 | 10,890 |
ESPRESSO GT | 5 | 5 | 5 | 3 | 2 | -4-10 | 206 | 18,700 |
SPETTACOLO | 4 | 4 | 4 | 3 | 4 | 3-12 | 138 | 15,400 |
スペックを見ると、フルジッパーで1桁気温前半に対応する『SPETTACOLO』の後継という印象ですが、前述の通りSPETTACOLOは防風フィルムが無く、ESPRESSO2はPolartec NeoShellを採用している点が大きな進化点です。
ESPRESSO2とSPETTACOLOの防風性能は同じ『4』となっていますが、ESPRESSO2の防風は『5』でも良いのではないかと感じています。
細部の紹介
全景です。ガバっと大きく開くフルジッパータイプです。CASTELLIロゴを始めとした白い部分は反射素材になっています。
POLARTEC NEOSHELL(防風透湿フィルム)のロゴ。
裏側です。全体的にシリコングリップが配されており、ダンシングしても安心。
指先部分。親指と人差し指はタッチスクリーン対応です。
根元部分には補強入り。
■実走レビュー
サイズ感について
今回はSサイズを購入しました。グローブに関してはこれまでもSサイズを使っていますので、特に違和感なく使用できました。
※カステリは『返品送料無料制度』があります(適用には条件があります)。室内での簡易な試着のみとすることで、2サイズをオーダーしてMサイズを返品しました。
私の体格は身長170cm/体重58kgですが、手の大きさは個人差があると思いますので試着をお勧めします。グローブはブレーキやシフト操作の正確性/快適性に関わる重要なウェアですから、妥協せずにサイズ選択を行いましょう。
暖かさ
肝心の暖かさです。
ESPRESSO2 GLOVEの初使用は、12/30のブルべ。Rさくらの『BRM1230 北千住筑波200』です。集合場所は荒川の河川敷(北千住)、集合時間は午前5時、スタートが午前6時という中々の極寒シチュエーションです。
当日は5時に近隣のコインパーキングに車を停めたのですが、予報によると最低気温は氷点下。そのためグローブはESPRESSO2の他にESPRESSO GTも持参して、当日の寒さでどちらを使うか決めるつもりでした。
スタートの駐車場周辺の気温は2度。河川敷の気温は更に低いでしょう。また日の出後もしばらくは気温の低下は続きますから、予報通り氷点下になりそうです。
気温2度の中で改めて両グローブを装着してみると、対応温度帯の下限が3度であるはずのESPRESSO2が意外と暖かい。POLARTEC NEOSHELLとPrimaLoftを使っていますから予想通りではあります。ESPRESSO GTと違いがあまりありません。
ということで、氷点下でも十分いけそうなこと、日が昇れば気温は上がり、寒い時間帯は長くないことから、ESPRESSO2を選択。夜間走行が長い300kmや400kmであればESPRESSO GTを選んでいたと思います。
車から自転車を下してスタート地点へ。受付を済ませて出発です。気温は1度ですが、グローブも含めて特に寒さは感じません。
その後、東京から郊外に埼玉から千葉に入るあたりで気温は0.4度。心拍が上がってきたこともあり、手は非常に快適。
千葉に入ると更に気温が下がり、サイコンはマイナス2度を表示。『日が昇るほど寒くなっていくのは何故?』と思いつつ進みますが、唯一露出している顔以外は全く問題ありません。
正直、スペック上は3度まで対応となっているESPRESSO2がここまで高性能だとは思っていませんでした。
断熱性能においてはPrimaloft GOLDを使っているESPRESSO GTの方が高性能ですが、その分だけしなやかさが犠牲になっています(それでも、高い断熱性の割にしなやかだと思います)。ESPRESSO2はしなやかさに不満を感じることは全く無く、高いしなやかさを実現していることもポイントの1つです。
午後になると気温は10度弱まで上昇しましたが、さすがに暑くなってきたので素手にチェンジ(暑いとすぐ素手になる人)。夕方になり日が陰り始めると再びグローブを着用しました。
またタッチスクリーン対応となっていますが、意外と…と言っては失礼ですが反応は良かったです。さすがに文字入力は難しいですが、ロック解除程度であれば普通に使えます。
■まとめ
久々のフルジッパータイプの新製品です。『ESPRESSO』シリーズの名称を冠しているだけあり、非常にしなやか。それでいて防風・断熱性もしっかりと備えており、-2度くらいでも問題なし。日中に走る人であればこのグローブ1つで十分でしょう。
ネオプレンを使ったPerfettoシリーズも薄さと軽さで人気ですが、あちらは断熱材が無いので汗をかき始めるまで寒いのがデメリット。ESPRESSO2であれば走り始めからある程度暖かいので、どちらを重視するかで選ぶと良いと思います。
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カステリ社から当ブログ用のクーポンコードを発行いただきましたので、ぜひ利用ください。コードは2つあります。既に割引になっている商品に対しては使用することが出来ません。
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※商品の購入やクーポンの使用により、私に収益が発生することはありません