クランクキャップが外れない!⇒パークツールの工具を購入した件
シマノクランクの脱着時に一緒に脱着をする『クランクキャップ』が外れない!という事になったため、パークツールの『アジャスティングキャップツール』なるクランクキャップ脱着工具を買いました。高級品です(笑)
■クランクを外して掃除したい
キャップが外れない
先週の雨ブルベの後、チェーンやらスプロケやらを外して大掃除を行っていました。RDのプーリーも外したりして一通り掃除したのち、最後に残ったのがチェーンリングの裏側、BB付近です。ちょうとチェーンも外していたのでクランクも外して掃除をしよう、と思いクランクを外そうとしたのですが…。このキャップが外れません。
クランクを外す作業手順を確認
そもそもクランクを外す手順はこうです。まず左クランクを固定している2本のクランクボルトを外します。外しやすそうなので最初にキャップの方を外したくなりがちですが、キャップは後です。
次に樹脂製のクランクキャップを外します。
使うのはこの『TL-FC16』ですね。200円くらいで売っているものです。
クランクキャップが外れたら、抜け止めのプレートを外して、左クランクを抜くだけです。
何故キャップが外れないのか?
今回は上記の手順に従ってキャップを外そうとしましたが、キャップが固く締まっており微動だにしません。このTL-FC16は手で回す工具なので、大した力をかける事も出来ず。
TL-FC16は手でクランクキャップを固定する工具ですから、そもそもそんなに固く固定されていないはずです。ところが、お店で作業をしてもらうとこのTL-FC16ではなく他の工具で固定されることがあるのです。例えば、同じシマノなら『TL-FC18』。
これなら更に高いトルクでキャップを締め付けることが可能なわけです。こういったもので作業がされていると、しょぼいTL-FC16では回す事が出来なくなってしまう事がある、という訳です。他にも長年外していないと固着してしまっていたり、などあると思います。
■クランクキャップが外れない時の解決策
工具を買うしかない(笑)
困ったときは、まずはちゃんとした工具を買うしかありません。あのTL-FC16なら200円程度で済むのですが…仕方ないです。
パークツール『BBT-10.2』
今回買ってみたのはパークツールの『アジャスティングキャップツール』。型番は『BBT-10.2』。型番に小数点が付いているのは、『BBT-10』という型番から地味なアップデートがなされているからです。
先程のシマノ純正『TL-FC18』は3,000円もしますが、こちらなら2,000円程度です。
トルク管理が可能
この工具の特徴は、中央に六角レンチを挿し込む穴が空いているという点。
前述の通りそもそも手で締めるものなので大したトルクは必要ありませんが、TL-FC16の表面を見るとトルクの指定があり、それは『0.7~1.5Nm』です。トルクレンチを挿し込んで、指定トルクでの締め付けが出来るということですね。
裏側も金属製なので、TL-FC16と異なりしっかり締める事が出来ます。そもそも手で締める(ry
アップデートの内容
型番がBBT-10⇒10.2 に変更された内容としては、くちばしのような突起が持ち手に付いたからです。ここを使って、クランク抜け止めプレートを引っかけて持ち上げる事が可能になっています。
■キャップ外しに再チャレンジ
ということで、これを使って早速クランクキャップを回してみます。TL-FC16と比較するとはるかに効率良くトルクをかける事が可能です。想定通りにあっさりキャップを外す事が出来ました。
ということで、クランクキャップが外れない場合は
- 作業手順を確認。先にボルトを緩める
- しっかりした工具を入手する
ことで対処可能です。ここに限らず他の場所でも同様なのですが、お店側で今回の様なしっかりした工具を使って指定トルクの上限近くで取り付けがなされていると、我々一般人のちゃちな工具だと外れない場合があります。ペダルなどでありがちと思いますが、トルクのかけづらい工具で無理に力をかけるとネジを舐めてしまったり、自分が怪我をしたりする場合があります。
『パーツが外れない』場面に遭遇した場合は、しっかりした工具を調達するか、素直にお店にいって外してもらいましょう。
2,000円程度で買えますので、パークツールの『BBT-10.2』は工具箱に1つお勧めです。キャップが外れなくなる前に、転ばぬ先の杖ですね。