シマノ プーリーの種類・型番について
現行のR9100系以下及び1つ前の9000系以下のプーリー型番と種類をまとめました。プーリーに関する記事へのアクセスが多いため別記事として、この記事で改めてまとめます。
■プーリーの種類について
プーリーは各グレード用に専用品が用意されています。シマノに聞くと『(同じ世代でも)グレード間の互換性は無い』という教科書通りの返事が返ってきますが、ご存知の通り普通に使えます。5800系の105なら、6800系アルテや9000系デュラが使用可能。R7000系105なら、R8000系アルテやR9100系デュラということですね。雑誌などでも、例えばR7000のRDを使っているところにR9100のプーリーに交換することを『お手軽なカスタムです』と紹介していたりします。
しかし例えば6800系アルテのRDを使っていて、最新だからと言ってR9100系デュラのプーリーを使用するのはさすがに性能が悪くなってしまうと思います。
また1世代前のDi2用である『RD-9070』と『RD-6870』には、Di2用のプーリーが用意されています。Di2のプーリーには左右に動くセンタロン機構がありません。ちなみに現行世代の『RD-R9150』と『RD-R8050』では何故かDi2用が無くなっており、機械式とDi2でプーリーは共通です。
⇒マイナーチェンジがあり、9000/6800でも機械式とDi2でプーリーは共通化されました(シマノに確認済)。
シマノの型番を表にまとめましたので、注文の際に参考にして下さい。9000系世代は全部で6つも型番があります(上記の通り、今は統合されて4つになりました)。5800の105に至っては、ショートケージとロングケージで型番が異なるという手の込みようです。6800ではショートもロングも共通なのに、良く判りませんね…。
モデル | プーリー型番 |
RD-R9100-SS | Y5ZR98010 |
RD-R9150 | |
RD-R8000-SS | Y3E998010 |
RD-R8000-GS | |
RD-R8050-SS | |
RD-R8050-GS | |
RD-RX800-GS | |
RD-RX805-GS | |
RD-R7000-SS | Y3F398010 |
RD-R7000-GS | |
RD-R9000-SS | ZY5XX98090 |
RD-R9070 | |
RD-R6800-SS | Y5YC98140 |
RD-R6800-GS | |
RD-R6870-SS | |
RD-R6870-GS | |
RD-R5800-SS | Y5XE98030 |
RD-R5800-GS | Y5YE98090 |
※以前はDi2用としてRD-9070には『Y5Y898060』、RD-6870には『Y5YC98110』という別の製品がありましたが、今では共通化されました。
各種プーリーがありますので、気軽に交換しましょう。R9100系デュラエースはこちら。
R8000系アルテグラならこれですね。
9000系デュラならこちら。
6800系アルテはこれ。
>5800の105に至っては、ショートケージとロングケージで型番が異なるという手の込みようです
「
通常はSSとGSでパンタグラフも違うところ、RD-5800はパンタグラフは同じでケージの長さだけで対応しています。
その皺寄せで変速性能が下がるところをガイドプーリーの歯の高さで多少なりとも補いました。
」
という説をまた聞きで読んだ事があります。シマノの部品図表と照らし合わせて矛盾の無い説だと思いました。
今RD-5800-SSから、RD-R7000-GS+R8000のプーリーへ変更する作業中です。
匿名さん
貴重な情報ありがとうございます。
コスト削減のため?に、ショートとロングで部品を共通化すると変速性能が下がると。その穴埋めのために、プーリーを作り分けることで対応しているのですね。納得です。