ブルべレポート2012

BRM1027 埼玉300km スーパーアタッククリスタル レポートその3

morou2

その2からの続きです。その2はこちらから。

ちなみに未だに両手人差し指の感覚が戻らない…。温めるとマシになるので、軽いしもやけなのだろうが…。

■塩山へ向かう

焼山峠から下れば、およそ20kmでようやく久しぶりの商業施設、通過チェックのコンビニに辿り着くことが出来ます。

14kmほどはひたすらダウンヒルなので、明るければ楽なはずなのですが、今の私にはヒルクライムも辛ければダウンヒルも辛い。疲れのためか、度々あくびも出るようになってきます。道が良いのがせめてもの救いなのですが、疲れて集中力が落ちているのと、元々裸眼視力が0.4位なので次のコーナーが右か左か、よおおっく見ないと直前まで判りません。

大きく矢印で右か左かの標識が出ているものの、さすがに暗闇の中50km/h以上で下っていると目を凝らさないと良く見えず、なかなか全開で下ることが出来ません。そして右へ左へを何度繰り返したでしょうか、ぶどう畑の中を抜けると久々の信号が。ここを曲がってコンビニを目指すのですが、それまでのあまりの寒さに耐えかねて交差点にあった自販機で暖かいココアを買って小休止。寒さでぼーっとしたままでは事故になりかねません。ほんの2分程の休憩の間にも2名のブルベライダーが通過して行きましたが、私はマイペースでリフレッシュしてから先を目指します。

そしてしばらく行くとついに通過チェックの塩山のセブンイレブンに到着。時間は19:30で残り5時間半。距離はようやく200kmを超え、211km地点となります。仮にここがPCであれば、とっくにタイムアウトの時間帯です。それでもまだ90kmも残っている…。長すぎです、マジで。

ちなみに今回は『参加者は生かさず殺さず』という埼玉スタッフさんの生暖かいご配慮で、クローズタイムのあるPCではなく通過チェックになったそうです。

ここで暖かい味噌汁と、弁当を補給。食べ終わった後、柳沢峠からの夜中の数十キロの下りに備えて、サーモなんちゃらとかいうアンダーウェアも購入。今更気休めかもしれませんが、胴体だけでも守れば何とかなるだろ、と思い(本当は長指のグローブが欲しかったw)トイレに入って着替えタイム。ドリンクを補充して、9品目の大ボス・柳沢峠に向けて出陣です。コンビニが211km地点で、柳沢峠のピークがおよそ225km地点。14kmも登るわけですな…。

■そして柳沢峠へ

まずはコンビニから約6km位のところにある、『大菩薩の湯』を目指します。ここを過ぎると大きなヘアピンがあって、本格的に峠区間が開始になります。大菩薩の湯まではひたすら真っ直ぐ。アプローチ区間と思っていたので、7~8%位の斜度で勘弁してくれるかな?と思いきや、途中は余裕で10%を超えていますがな。。。

早くもHPは2/3位に。

ちなみに、ここの登りで一緒になった方とお話ししたのですが、コンビニを出たのがおよそ20時。登りでは既に時速7~8km/hも出れば良い方なので、15kmの峠に2h(!)かかる計算となります(実際はそれ以上かかった…)。

のこり約3hで75km。柳沢峠を越えればあとはほぼ下りだけ。

…なんとか行けるかな。計算通りにいけば。

ようやくゴールを計算出来るところまで帰ってまいりました。

その前にとにかく柳沢峠。この峠、判ってましたが長い。長いんですが、トンネルやループ橋の1つ1つが1km近くあったりとかするので、気分的にはそうでも無かった気がします。この峠も、かなり道が良くなりましたね。10年前はひたすら九十九折の峠道だったのを良く憶えています。それでもやっとの思いでピークに到着すると、コンビニ出発から実に2h以上経過しておりました。

一緒に登ってきた他の皆さんは峠にある自販機で少し休憩するようですが、私は時間が不安なので少しストレッチをしてすぐに下りへ突入。次の左折ポイントである60km先(笑)の青梅坂下交差点を目指します。

■ゴールへ

時間は既に22時過ぎ。気温は明らかに10度未満。そんな中をダウンヒルして先を急ぎます。しかし寒い。装備が足りない。

塩山の下りと同じく集中力が低下していますので、ちょっと気を抜くとすぐにブレーキが遅れて壁と仲良しになりそうです。寒さを我慢してひたすら降りていき、道の駅丹波山に到着。ブリーフィングで言っていた工事区間?は無かった気がするのですが…。

たまらず道の駅にピットイン。5分程ですが、コーンスープを飲んで奥多摩湖を目指すためのエネルギーチャージ。ここらあたりから下り一辺倒ではなく、登りも出てきてペースを乱されるようになります。ひたすら踏んで奥多摩湖畔に差し掛かる。車はほとんどいなかったので、トンネルなどは非常に快適に飛ばすことが出来ました。しかしこの辺から徐々に時間が気になるようになってきます。やはり計算通りにはいかないようで、やっと奥多摩湖畔まで辿り着いたにも関わらず時間ギリギリの計算です。

この辺りになると既に時刻は23時を回っており、自転車に乗っていても正直かなり眠かった。当然ペースも落ちてくるわけですが、時間は容赦なく過ぎて行きます。さすがに不安になってきて、奥多摩湖湖畔についてから中央線の奥多摩駅に着くまでの間、疲れているにも関わらず下ハン持って30km/hオーバーで飛ばします。

しかしこの奥多摩駅を過ぎてから、青梅までの遠いこと。車だと一瞬なのですが、自転車だとひと駅進むのにも一苦労。1人だと眠さで意識が飛ぶこともたびたび。もし仮にこのままのペースで進めたとしても認定を受けられるか微妙だったので、途中で止まって眠るかどうか悩むようになってきます(=認定を受けられなくなるということ)。

そうして眠気を我慢しながら、青梅駅の手前をダラダラ進んでいると、ここで救世主が!

後ろから他のブルベライダーさんが颯爽と登場。『ここでこの人と一緒に着いていくことが出来れば何とか間に合うかも…』と、何故かこういう計算は一瞬で完了します。最後の力を振り絞りペースを上げて、後ろに着いていきます。

287km地点の青梅坂下の手前で、時間は残り1hほど。

『…このペースで行けば、着きますかね??』

『ギリギリですね…。』

答えは1つ、ここまで来てギリギリなら行くしかない。

ちなみに今頃書きますが、実は丹波山村のダウンヒルの最中にコマ図ケースが風圧で吹っ飛んでしまい、道も判らない状態でした。

一応Edge500は簡易的に『方向』案内も出来て、そのためのファイルも仕込んであったのですが、頻繁にGPS衛星をロストしているせいで全くこの機能は使い物になりません(肝心の曲がるべき交差点に着いた時に『GPSサーチ中』とかになったりする)。ついでに言えば同じ理由でTotal距離もかなり狂っています(『完走しました』に貼ってあるサマリーの距離が290kmなのはこれが理由です)。

なので尚更この人にくっついていくしかありません。ですが決してお互い元気ということはあるはずもなく、残り少ないガソリンを振り絞っているような状況。道さえ判れば前を牽いたのですが、とにかくくっついていくしかありません。ここまで来ても地味に登りが出てくる中、何とか頑張ってほぼ巾着田の裏あたりにたどり着きます。しかしここで痛恨のコースロスト、10分程タイムロス。最後はスマホのGoogle MAPで巾着田にたどり着き、石畳を走って本当にギリギリの1時ちょうどに到着!

無事に完走&認定です(・∀・)

私の後にはしばらく誰も来ませんでしたので、認定を受けた中では本当に最後の走者だったと思います。

その後、恒例の豚汁をいただいて、お片づけ。眠くて仕方がないので車の中で仮眠をしてから帰宅しました。起きた時には完全にスタッフさんは撤収していて、キャンプの人しか居ませんでしたが。

こうして12年度最後のブルベも無事に認定を受けることができ、初参加の今年は6本中6本認定という非常に満足のいく結果となりました。

思い返すと無事に完走出来たのは、一緒に走っていただいた方々のおかげでした。1人では絶対完走出来ていません。

参加させていただいた主催者のみなさん、本当にありがとうございました!

12年度 Result

200km:3本(226埼玉・安中、526群馬、728青葉・新雛鶴)
300km:2本(324埼玉・日光東照宮、1027埼玉・スーパーアタッククリスタル)
400km:1本(616埼玉・奥利根)

認定距離1,600km

後日、メダルが到着しました。

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  1. sotoshi

    morouさん
    完走おめでとうございます。
    ブログ1から3まで読ませてもらいましたが、完走された方でも壮絶なブルベだったことが伺えますね。
    しかし、50名弱はしていたと思いますが、何人完走できたんでしょう?
    完走者は表彰ものですよ。
    因みに、最後に一緒に走られたブルベライダーが私のブログにたびたび登場するS師匠ですよ(笑)

  2. morou

    sotoshiさん
    おはようございます。コメントありがとうございます!
    今年度で一番大変なブルベでした。面白かったですが(^_^;) 時間に追われるということがこれほど大変なものかと…。
    完走した人は8割位いたんじゃないですかね~?何せ私は『最後尾スタート⇒最後尾ゴール』の人なので、私に抜かれた人=DNF ということがおおよそ言えると思います。コース上で抜いたことはあまりありませんでしたので、PC1とナナーズで私が出発する時に居た人、ということになるとそれ位なのではないかと。
    またあの時お世話になった方があのS師匠だとは、超ビックリです!人の縁というものは不思議ですねw ゴール後、埼玉スタッフさんが師匠さんに『○村さん、お友達がお待ちですよ』みたいなことを言っていたのを覚えていますが、そのお友達がsotoshiさんだったのでしょうか??
    ご挨拶も出来ず失礼しましたm(__)m
    また、師匠さんには背中を貸して頂き有難うございましたとお伝え頂けませんでしょうか?
    それではまた来年宜しくお願いします(^_^)

  3. ernest

    6本で1,600kmとはさすが変態w
    お約束どおり、その3で逝かせていただきました(^_^;) 今月からは普通のローディーに戻って、私と遊んでください。

  4. くまライダー

    すいませぬ。コメントするエントリーを微妙に間違えました(^_^;)

  5. morou

    ernestさん
    おはようございます。
    6本で1,600kmはまだまだ段持ちの変態とは言えない気がします(^_^;)
    来年はリーガルのOさんも参戦するようですので、一緒に頑張ろうと思いますw

ABOUT ME
@morou2
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当サイトは自転車関連のパーツレビュー、ブルべの走行記録を中心としたブログです。
管理人は40代のロードバイク乗り。20年前にCannondaleのCAAD3を買って以来、Cannoncdaleばかり乗り継いでいます。 昔はメッセンジャーやレース、今はロングライドとブルベ中心。2022年エベレスティング達成、2023年PBP認定、2024年キャノボ達成。ブルべの主担当もやります。
年間走行距離は約10,000km。身長170cm、体重57kg。

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