BRM709 北海道1000(PBP) 走行記録その2(2日目_1)

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さてその1、BRM709 北海道1000(PBP) からの続きです。その1の記事が消滅していた間に書き進めたその2。意外と写真を沢山撮りましたので、その分長いです。心してお読みください。

さて22:30頃に紋別のPC1を出発して、私の中では二日目のスタート。この日の目標はとにかく450km地点の弟子屈のホテルまで到着すること。PC1からですと、320kmくらいですね。300ブルベ1本をこなせば良いと思うことにします。それならまぁ何とか…

まずは110km先のPC2・網走を目指します。6時間後の5:00の到着予定です。途中の補給ポイントは飲み物なら数か所の道の駅がありますが、それ以外は70km先の198km地点にある常呂のセブンしかありません。まずは常呂のセブンを目指すことでヨシダさんと意見が一致。

紋別の街を出て真っ暗な中を20kmほど進むと、いよいよサロマ湖越えの開始。湖畔なので霞ヶ浦のような真っ平らな地形を想像していたのですが、実際はひたすらアップダウンが続き、地味に脚が削られていきます。車もほとんど通りません。

サロマ湖は朝日や夕日が綺麗なことで有名ですが、私たちが通過した時はちょうど0時。真っ暗闇の中、水平線のすぐ上に三日月が上ったばかりでとても幻想的な光景です。まず水平線のすぐ上に月があるなんて光景を見たことがあまりありません。また、水平線のすぐ上にあるおかげで湖面に月明かりが反射して、とても美しい時間帯でした。それから30分もすると、月はかなり高くに移動していましたので、この光景が見られたのは恐らくこの時間に通過した私たちだけだったのでは無いかと思います。ヨシダさんと二人でカメラに収めようとしましたが、スマホはもちろんコンデジでも上手く写すことが出来ず断念。ともあれほんの15分ほどの、忘れえぬ景色でした。

サロマ湖畔だけで区間距離が30km以上ありますので、さすがに途中で眠気が来て休憩。道の駅サロマ湖で顔を洗って気付けします。サロマ湖、とにかくデカい。

無数のアップダウンを越えて、サロマ湖を通過するとようやく数時間ぶりの町。常呂のセブンに到着です。時刻は2:16。走行中は全く仲間に合わないのですが、コンビニにピットインするとすぐに集まってきますねw みいさんや前田さんも2~3分後に続々到着、車で巡回中のpikaさんもいました。さすがにみなさんここでは休憩する模様。そりゃそうですよ、文明の気配が一切無い中、営業している店があったら安心しますもん…。

ドリンクを補給して軽くおにぎりを食べ、ストレッチをして再びヨシダさんと共に出発。次は能取湖・網走湖を越えていよいよ網走の街です。残り約35km。ここまでサロマ湖畔が恐ろしく向かい風だったり、激寒だったり眠くなったりということを覚悟していましたが、そのいずれも来ること無く至って順調に来ています。サイクリング楽しい!

と思っていたのですが、夜明け前の能取湖畔に入るとこれが寒い!慌てて無印で買ったTシャツを中に重ね着して、長指グローブも着用。能取湖は半周することになるのですが、それだけでも15kmの距離があります。北海道の夜明けは2:30くらいなので、能取湖に入る直前に東の空が明るみ始め、能取湖を通過する頃にはだいぶ明るくなってきます。あまりの寒さに『早く太陽昇ってくれ~』と思いながらペダルを回す。能取湖では長指グローブをしていたせいで写真が取れなかったので、写真は次の網走湖での夜明け。3:30頃の画像ですね。このあたりは湖が多いですが、全て汽水湖と言いまして、水は海水です。要するに海と繋がっています。

網走川に架かる大曲橋を渡る。レリーフが素敵です。

網走駅を通過。↑の写真から10分でここまで明るくなっています。

そしてPC2に到着。時刻は3:37。110kmを5時間ちょっとで進み、良いペース。到着した時は誰もおらず本当にこのお店で合っているのか不安になりましたが、3分もすると続々到着して一安心。

まだ眠気は無いのでサクッと補給。次はトウフツ湖、斜里の町を通過して知床峠の麓、PC3のウトロを目指します。距離は約70km。網走の港で朝日が昇ってきました。

対岸に知床半島の山々を望む。あそこに行くだけなのに70kmもあるのか…とこの時はかなり萎えました。

港に昇る朝日。

PC3まではアップダウンも無く、快調に進んでいきます。

あまりにも平坦なので、背中に入れておいたすじこおにぎりで朝ご飯。時刻は4:30、車も全く通りませんので安心して走れます。

ここが有名な、トウフツ湖と海の間に広がる小清水原生花園。トウフツ湖はラムサール条約に登録されており、見事な湿地帯が広がる場所です。昼間になったら多くの観光客で賑わうのでしょう。

右手には斜里岳が見えてきました。雄大です。

馬も居ました。

トウフツ湖を過ぎると斜里の町に到着。町に入る手前で眠くてちんたら走っていると、ヨシダさんが後ろから追いついてきました。合流して一緒に走ります。どうやらヨシダさんも眠いらしく、斜里の道の駅に行って寝よう、ということになりましたが、2kmもルートから外れていることが分かり断念。それが分かったのは既にかなり町の外れの地点で、これ以上進むと休めそうな建物が無くなる寸前。仕方ないので開業前のGSにお邪魔して、建物に寄りかかって5分ほど仮眠をとります。多少すっきりしてリスタート。町を過ぎると知床半島に入る前に『天に続く道』なるものを『登らされます』。

本当は登る前に写真を撮るのがお決まりらしいですが、2人ともそれに気づかずに登ってから『この道の眺めすごいね!』となり(笑)、斜里市街をバックに記念撮影。

なかなかの絶景、暑い中に登った甲斐があるというものです。

登ったら今度は下る番。ここは『海へ続く道』と言うらしい。まっすぐな道を海へ向かって一直線にダウンヒル!

海へ出ると、一気に潮の香に包まれます。いよいよ知床半島に突入。海岸沿いにワインディングが続きます。非常に快適。

連なる知床の山々。

ようやっと309km地点のPC3・セブンイレブン斜里ウトロ店に到着。時刻は7:38。

どうやら我々2人は4・5番目を走っているらしいです(先頭はもちろんクロサワさん)。70km手前の網走では、2~3分もすれば10人ほど続々と到着したのに、ここでは20分位休憩したのに誰も着ません。どこで遅れているのでしょう?4・5番目だと速いと思われるかも知れませんが、私たち二人は宿に間に合うように、それぞれが組んだ予定表でオンタイムになるように頑張っているだけで(もちろん2人で擦りあわせなどしていませんが、PC通過予定時刻や宿の到着予定時刻などはほぼ同じでした)、あまり早いという自覚はありません。

とにかく、予定表通りに走れないと2泊目の滝川・えべおつ温泉にチェックイン出来ないんですよ…。他にもえべおつ温泉を予約しているという人がいましたが、大丈夫なのかしら?と思いながらも知床峠に向けて出発です。

その3(BRM709 北海道1000(PBP))につづく。

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  1. NOM

    morouさん!とても参考になります。1000km走ってよくいろんなこと覚えていますね。この後も楽しみです。

  2. morou

    NOMさん、幻のコメントがついに公開されましたね。
    記事の公開前に既にコメントをもらっているという(笑)

  3. NOM

    あははは!すごい。1へのコメントでしたが2を読んでも同じ気持ちです。寒暖差もすごいですね。北海道はあまりなじみがないのでコンビニが少ないとか感覚の違いを事前に仕入れておかないと大変そうです。ただ目標(コンビニやホテル)がハッキリしている分、走りがぶれないのでしょうけど・・・

  4. N&N

    昨年の北海道1200で中止後に富良野から札幌までご一緒させていただきました西川です。覚えているでしょうか?
    PBP1000に参加されていたのですね。いや~、羨ましい。
    気温が北海道らしくないほど上がりましたが、朝は寒かったのですね。続きも楽しみにしてます。

  5. morou

    NOMさん
    おはようございます。だいたい60~70kmごとにコンビニがありますので、大丈夫ですよ。信号もないので、早く到着出来ますし。寒暖の差が激しいのが困りものです。なかなか想像できませんよね。衣類を増やすと荷物も増えてしまうので、悩みどころです。

  6. morou

    N&Nさん
    お久しぶりです!もちろん覚えていますよ、お風呂にも一緒に入りましたし、動画にも一緒にゲスト出演しましたね(笑)
    前田さんがエントリーしていたので、西川さんもエントリーしているかな?と思ったのですが残念です。やはり道東の朝は寒かったです。寒暖の差が激しくて苦労しました。関東の人間は暑いのは慣れていますが、『夏に寒い』というのはなかなかイメージ出来ず、苦労しました。でも、とにかく雨が一度も降らず、本当に楽しめました。また来年も行きたいと思っていますので、宜しくお願いします。

ABOUT ME
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当サイトは自転車関連のパーツレビュー、ブルべの走行記録を中心としたブログです。
管理人は40代のロードバイク乗り。20年前にCannondaleのCAAD3を買って以来、Cannoncdaleばかり乗り継いでいます。 昔はメッセンジャーやレース、今はロングライドとブルベ中心。2022年エベレスティング達成、2023年PBP認定、2024年キャノボ達成。ブルべの主担当もやります。
年間走行距離は約10,000km。身長170cm、体重57kg。
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