BRM709 北海道PBP1000 走行記録その4(3日目_1)

morou2

さて無事に出発予定時刻の23時に間に合うように起床出来ましたので、ヨシダさんと落ち合って宿を出発です。弟子屈のセブンでまずは補給、撮影時刻は23:10。せめて日付が変わるまで寝ていたかった。

今日のStage3ですが、まずはいきなり大ボスの阿寒湖への登り。そして足寄、狩勝峠を突破して富良野、美瑛を通り820km地点の滝川に21時までに行かねばなりません。ここ弟子屈が約450km地点ですので、370kmを23時間で走ればOK。距離としては400ブルベ未満ということで、昨日よりは気が楽。AVEも20km/h未満だし。と思うことにする。

さて阿寒湖はカルデラ湖ですので、湖の周りを外輪山がぐるっと取り囲んでいます。その縁が峠になる訳ですが、そのピークまで約20km。標高は750mですが弟子屈が既に標高100mですので650m登れば良い計算です。ちなみに阿寒湖の周辺は、合併によって釧路市になっているんですね。釧路の中心部からは相当離れていると思うのですが、今回初めて知りました。

ということで、どこを走っているのかもよく判らない真っ暗な中をライトを頼りに進んでいきます。途中まこたさんと会いますが、起きたばかりの元気な我々とはちょっと脚が合わずお別れ。一路阿寒湖を目指します。途中で自衛隊の輸送部隊と遭遇。緑色の回転灯を付けた車を前後に従え、トレーラーに『砲塔の無い状態の戦車』が載せられて峠を下っていきます。全部で15台くらいはすれ違ったと思います。夜中までご苦労様です。そして苦労して峠のピークに到達すると、釧路市の標識。

これでやっとダウンヒルだ…と思ったのも束の間、釧路市に入った途端、一気に気温が5度は下がったでしょうか?まるで冷蔵庫の中を走っているかのような冷気の中に突入。カルデラの中はこんなにも寒いのか…いったんストップして、着られるものを全部着ます。

それでも40km/hを超えると寒くて震えが止まりません。標高が下がれば気温も上がると思っていたのですが、むしろ湖に近づくほど寒くなります!結局ダウンヒルなのに、ブレーキをかけながら25km/h位で下らざるを得ませんでした。

やっとの思いで通過チェックのセブン・阿寒湖温泉店に到着。492km地点、時刻は1:57です。ここで巡回しているチコリンさんと遭遇。楽しく会話が出来て、精神的にも復活しました。

7月なのに何で気温が一桁なんだよ…と思いながらも、重い腰を上げて出発です。ここからは足寄の町に下る訳ですが、カルデラから出るのにまた外輪山のフチを越える必要があります。漆黒の足寄峠を越えたのが3:00ちょうど、ここが折り返しの500km地点です。

ここからは45kmほど足寄の町を目指して下るだけ…のはずなのですが、明け方になると激しく眠い。半分以上下ったのですが、全く速度が出せないので諦めてヨシダさんとお別れし、途中にあった休憩所で仮眠します。4:04の出来事。ここでまこたさんと会いました。

そしてリスタートしてばっちり…のはずなのですが、全然眠気が取れず蛇行して落車寸前。寝る場所も無いので、諦めてついに歩道に寝転がって仮眠です。実はこの先2kmで足寄の道の駅だったのですが、そんなことを調べる気力も起きないほど眠かったのです。先行するヨシダさんは、道の駅で待っていてくれていたと思うのですが(どうもありがとうございました)、『先に行きますよ』と tweet をもらって、その返信。

足寄峠を越えたのが3時なのに、3時間近くかかっても45kmの下りを走れていないという大ブレーキ。まぁ眠いのですから仕方ないです。足寄の町には道の駅の他にも朝からやっているセイコマがあり、他の皆もコンビニで休憩していたようです。

すっきりして足寄の町へ。ここからは、昨年の1200でも通った道ですので安心感があります。足寄の道の駅で、けーこさんと豚丼を食べましたね。足寄湖への登りをこなし、足寄湖に注ぐ川を渡るところで1枚。ダム湖なのですが、大きな湖です。足寄湖への登りの手前のローソンで、イートインで食事中のまこたさんと会いましたね。

実は昨日からフロント変速の調子が悪く、じっくり調整する時間も無い中、適当にいじっていたらますます悪くなってしまいました。阿寒湖からの下りでは完全にインナーしか使えない状態で、下りに異様に時間がかかったのはこのせいでもあります。『これはもうワイヤーを張り直すしなかいなー』と思いながらも、ちゃんとテンションをかけて張り直すにはペンチが必要です。ガソリンスタンドなら貸してくれるかも、と思いながら走っていると、ありましたよ、士幌にホクレンのスタンドが。ちょうどウロウロしていたスタンドのお兄さんに声をかけると、快く貸していただけました。

これまでは25km/h位しか出なかったのが、やはりアウターだと30km/hで走れるように。早めに修理出来て良かった。そして士幌のセイコーマートで遅い朝ご飯。イートインがあって、少し寛げました。時刻は7:57、まだ朝ですが既に暑い。ここでウワンさんとばったり会いました。

その後も士幌を鹿追の通過チェック目指して進んでいきます。鹿追の通過チェックは617km地点、7:30到着予定なのですが、このセイコーマートは582km地点なのでかなり遅れています。

そして例の直線道路。まっすぐな道が17km続きます。暑い。ここでもまこたさんと会いました。お互い抜きつ抜かれつのようです。

そしてようやく到着、鹿追の通過チェック。時刻は9:55とえらい時間がかかっています。ここでもウワンさんとまこたさんに遭遇。

さてここからは新得を経由して、いよいよ狩勝峠越え。とにかく熱中症に注意です…。峠のピークまでは、この通過チェックから30kmほどありますが、本格的な峠になるのは残りの8kmのみ。それでも斜度は5%ほどですので、頑張りましょう。新得駅を過ぎて、ダラダラ登りを通過。途中2度ほど休憩しながら、やっとの思いで狩勝峠のピーク到着が11:50。30kmに2時間かかりました。倒れるかと思いましたよ…。ちなみに写真は撮り忘れました。。。

峠を下っていくと、数少ない私の中での観光スポット『幾寅駅』に到着。ここは高倉健主演の映画『鉄道員』(1999年公開)の舞台となった駅です。ルートからほとんど外れずに行くことが出来ます。JR北海道完全協力のもと、いまだに劇中での名称『幌舞駅』のまま保存されている幾寅駅。

セットが駅舎の中に残っています。展示コーナーもありました。駅前にも、当時の食堂のセットが残っていたりします。

古い映画ですが、観光バスが来たりして観光客が途切れることはありませんでした。冷房はあまり効いている訳では無いのですが、外よりははるかにマシ…ということで、少し休憩して出発。ここからは灼熱の富良野-美瑛往復区間です。次の通過チェックは、736km地点のセブンイレブン上川美瑛店に13:30到着予定としています。

が、幾寅駅を出たのが既に13:15。ここは668km地点ですので、あと70kmもあります。もう無理です、だんだん予定が崩壊してきましたね(笑) 富良野や美瑛は平らな部分が無いイメージなので、えべおつ温泉(827km地点)にチェックイン出来るか怪しくなってきました…。22時までに入れば大丈夫なようですので、あと9時間で160km。これも無理っぽい…。

その5に続く。(BRM709 北海道1000(PBP))

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  1. NOM

    寒暖差はやはり厳しそうですね。ここまでの寒暖差は経験ないです。寝ゴケしなくて何よりでしたね。

  2. morou

    阿寒湖は寒いとは聞いていましたが、かなりの寒さでした。合羽を送り返していたので着るものが無く、後悔しました。
    やはり眠いのは我慢したらいけませんね、かと言って歩道に寝転がるのもなかなか勇気が要るのですが(^_^;)
    でもこの区間は比較的平らで眺めが良くて、平原を走ってる感を味わえますので結構好きです。

  3. まこた

    おつかれさまでした~^^

    足寄までの下りの休憩所のトイレでお会いしたのはmorouさんでしたか(^^ゞ
    私もこの区間は意識朦朧で蛇行してました(^^ゞ トイレで寝ようと思って立ち寄った次第です。でもトイレに入ると音楽が流れてきてとても寝れそうにないと思って諦めました。もしかしたらmorouさんの睡眠を邪魔してしまったかもしれません。。。
    やっぱりちゃんと走ってちゃんと寝ないと長距離はもちませんね。。。

  4. morou

    お疲れ様でした!お互い完走出来て良かったです。
    そうです、あのトイレの壁によりかかって寝ていたのは私です。私もあそこでは2~3分しか眠れず(まこたさんのせいではないですよ)、何の意味もありませんでした…。結局そのあと、何もない歩道で開き直って寝転がって寝るのが有効でした(笑)
    落車しなくてホント良かったです、眠くなったら寝ないとダメだ、といつも思うのですがなかなかタイミングが難しいですよね。。。

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当サイトは自転車関連のパーツレビュー、ブルべの走行記録を中心としたブログです。
管理人は40代のロードバイク乗り。20年前にCannondaleのCAAD3を買って以来、Cannoncdaleばかり乗り継いでいます。 昔はメッセンジャーやレース、今はロングライドとブルベ中心。2022年エベレスティング達成、2023年PBP認定、2024年キャノボ達成。ブルべの主担当もやります。
年間走行距離は約10,000km。身長170cm、体重57kg。
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