『例のポンプ』
少し前から特定の界隈で大人気の『例のポンプ』。
中華ポンプなのでいくつものブランドにOEMされており、製品名が定かでないことから、呼び方はもう『例のポンプ』でいいよ…ということになっています。一応、確認されているブランド名は『LANDCAST』『Oture』『BLACKBIRD』『PROSTAR』の4つみたいですが、現在も勝手にブランドが増えている状況です(笑)
ポンプを絶賛してTwitter上で拡大する原因になったbaruさんによると、発掘したのは例によってチャリモさんだそうです。それをbaruさんが名無しでレビューして広まったという流れですかね。
携帯ポンプであるにも関わらず、ダブルチャンバーという独自のメカニズムによって引き動作の際に空気を圧縮し、6~7barまで簡単に空気圧が上げられることが画期的です。人によっては『フロアポンプ不要』という人までいます。
従来は携帯ポンプではどんなに頑張っても精々4barくらいまで空気圧が上がれば上出来、後は全開スプリントやダウンヒルをしないように大人しく走って帰る…というのが定番でした。それが嫌ならCO2ボンベを使ったり、大型のフレームポンプを使ったり、『何かと何かがトレードオフになる』のが携帯ポンプでした。
フレームポンプってのは、トップチューブの下かシートチューブに挟んで運ぶものでこんなやつですね。以前はフレームがスチールでホリゾンタル・ラグ接合ばっかりでしたので、これが主流でした。全長は30cm以上ありますけど、大きい分ポンピングは非常に楽です。
ところが今や、全長20cm弱・110gのこの中華ポンプで6barくらいだったら楽勝で入ってしまう時代が到来。飛行機輪行すると空気を全部抜かないといけませんので、そういう場面でもベストですね。しかしいつもながら、真っ先に見つけてくるチャリモさんと、それを分かりやすくレビューして広めてくれるbaruさんには感謝しかありませんね…。
私も、当然買ってみました。カーボン版が出たりミニ版が出たりと進化が著しいので、今や4本も手元にあります。私が最初に買ったのはこれ。
私は今まで65gのトピーク Micro Rocket AL MasterBlaster を使っていましたが、
この手の『小さいだけ』の携帯ポンプには、もう戻れません。しかし携帯ポンプで110gオーバーは重い部類ですから、どの程度パンクするのか?と体重(私は56kgしかないので、パンクしても4barも入れば十分普通に走れるので)にもよります。誰でも彼でも買えば良い、とまではいかないと思います。私も6年くらいパンクしていないですし…。軽さだけを追求した携帯ポンプなら、恐ろしく軽いものもいくつかありますし。
ちなみに、この例のポンプはバルブが米式なのでお助けチューブを接続することが可能です。これを接続すると更に盤石の体制になります。※お助けチューブには144mmと200mmの2種類がありますので、好みの長さを買いましょう。
そしてついに、同じデュアルチャンバー構造のままで小型化・軽量化された『例のポンプ・ミニ』と『例のポンプミニ カーボン』が登場しました。もちろん両方買ってあります。バリエーションが増えてきましたので、各タイプの比較をこちらの記事で紹介しています。ぜひ一緒に読んでみて下さい。
2019年9月現在で、例のポンプの中で一番安いブランドはこちらのLANDCASTですかね。中華グッズはAmazonで買うのが一番安いですがYahoo・楽天もポイントが付きますので、実際の価格差はそれ程でもありません。例のポンプはブランド名は違っていても、そもそもOEMされた製品なので元は同じ製品ですし…。