ディスクブレーキ

ディスクロードでブルベを300km走ってみた 2018キャノンデール シナプスディスクの感想・インプレ

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さて早速油圧ディスクブレーキ搭載のキャノンデール シナプスで400のブルベを300kmだけ走ってきました(途中でDNF…)ので、感想を。

油圧ディスクブレーキの高い制動力

まずはとにかくこれですね。油圧ディスクブレーキ自体は今さら私がどうこう言うものでも無いですが…。。。

・ブレーキの引きが軽い
・引きが軽いにも関わらず、高い制動力

とにかく楽!楽すぎる!新品のリムブレーキのホイールを使った時や、リムを掃除した後なども高い制動力が楽に発揮出来ると思うのですが、その状態がずっと続きます。軽く握ったらリニアにすぐ効く。その割にコントロール性も非常に高い。油圧ってすごいですね。

よく『制動力が高すぎてロックする』とか『前転しそう』とか心配する人がいますが、そういう人はキャリパーブレーキでも何も考えずにいきなり握力MAXでブレーキングしているのでしょうか?そんな訳ないですよね。

油圧ディスクブレーキでも同じで、5分も乗れば慣れます。むしろ力が不要なので『止まりたいときに確実に止まれる』という意味では、ディスクブレーキの方がコントロール性が高いと言えます。女性は手が小さくて苦労している方が多いですよね。迷ってるならぜひ買うべき。

ここではあえて制動力という単語を使っていますけれど、制動力はタイヤのグリップ以上に高くなりません。リムブレーキでもタイヤをロックさせる事は出来ますけれども、そこに至るまでの力が遥かに少なくて済みます。タイヤをロックさせる心配よりも、逆に『今までいかにタイヤのグリップを使っていなかったか』ということが分かります。

この特徴のおかげで、ディスクブレーキ化が進むにつれて各メーカーとも初期装備のタイヤのワイド化が進んでいますね。23Cはもはやマイナーで、25~28Cが標準です。ディスクブレーキのストッピングパワーの恩恵を十分に受けるため、太めのタイヤと組み合わせるようになってきています。

あと、楽というのは精神的な余裕につながります。疲れませんし、周囲により注意を払うことが出来るようになります。『ブレーキングでこんなに消耗していたのか』ということが、良く判ります。

・アルミフレーム ⇒ カーボンフレーム
・機械式変速 ⇒ 電動変速

に進化したら戻れないのと同じです。105の油圧ディスクも出ましたし、あと3~4年もしたら完成車はみんなこれになって、警戒している人もどうせ乗るようになります。

走りについて

油圧ディスクブレーキにすると、一般的にはホイールの固定方式がスルーアクスルになります。ディスクブレーキの制動力に耐えられるようにエンドの剛性ががちがちになるので、トレックとかスペシャライズドのハイエンドモデルを乗ると、素人でも分かるほどの剛性感です。

レースならそれでOKなのでしょうが、レースに出ない一般人にはそんなに不要です。その点、このシナプスはフォークも細くて頼りない感じですし、リアのステーも平べったいです。フォークの先端などエンド部は剛性が上がっているはずなのですが、この頼りないフォークとリアのおかげで『剛性が高すぎる』とか『乗り心地が悪い』という違和感はゼロで、非常に乗りやすかったです。荒れた路面に突っ込んでも後輪からガツガツ突き上げる感触も無く、非常にスムーズに走れます。

かと言って踏むとその分はしっかり進みますので、スーパーシックスから乗り換えても非常に気持ち良かったです。

ただし、あくまで『ロードバイク』という感じで『ロードレーサー』では無いかな、と感じます。レースを走るのだったら、やっぱり今までのスーパーシックスで出ます。もちろんシナプスも一定以上の水準はクリアしていますが、ヘッドチューブが長くアップライト気味になっているなどジオメトリが異なりますので、レース前提のバイクと比較すると性格が異なるのは確かです。ポジションですが、この後も乗り込んでステム位置を下げました。最終的にはお店が入れてくれていた2.5cmあったスペーサーは全て除去、コラムもカット。トップキャップだけにしてみたら非常に力が入るようになり、良い感じです。

下りの安定感

やはり油圧ディスクになるとフォークの剛性が上がりますので、下りではとても安定していました。ヘアピンに突っ込んでも、非常に安定してコーナリング出来ます。今回のブルベでは、雨が降っていて完全ウェットの真っ暗の峠の下りを延々走りましたが、ディスクブレーキなのでブレーキングは全く問題無し。雨が降っても制動力の低下は1~2割程度と言ったところでしょうか。特に制動力が立ち上がるのが非常に早いので、結果としてキャリパーブレーキの晴れの日と同等レベルの制動距離です。

まずはタイヤを交換したい

デフォルトで付属するタイヤがシュワルベのルガノ(28C)だったので、まずはこれを交換したいです。シュワルベは詳しくないので『ルガノってどの辺のグレード?』と思っていたのですが、エントリーモデルでお値段2400円…。重量も何と340gありましたので、これはまず交換ですね…。家に在庫してあるコンチネンタルのGP4000SⅡの25Cは今も使っているモデルですが、これなら25Cでも230gくらいです。全然違うw

マッドガード

何度もしつこいですけど、各社から出ている油圧ディスクブレーキのエンデュランスモデルの中からシナプスを選んだのは、このマッドガード装着に対応している点。

BB裏などにも、固定用のダボ穴があります。『だったらランドナーとかスポルティーフをオーダーすれば…』という声が聞こえてきそうですが。今回のブルベは雨の予報でしたので、事前にマッドガードをつけて走りました。

私が雨を嫌いだったのは、

・止まれないこと
・フレームが汚れて洗車が面倒

な2点だったのですが、どちらも完全に解消されました。専用のマッドガードがある訳では無いのですが、ディズナの既製品が非常に綺麗に装着出来たので不満はありません。専用ダボ穴と十分なクリアランスのおかげでがっちり固定されており、走りもスポイルされません。スマートじゃない中途半端なマッドガードをつけるかどうか悩んで、付けない時に限ってゲリラ豪雨に遭遇…というのを何度も経験していますが、これからはその心配もありません。

ということで、想像していた通りの性能で、キャノンデール シナプスディスクは非常に満足でした。私の願望がたいだい実現されてしまったので、後はDi2とパワーメーターを移植したら上がり!という感じです。後は走るだけですね、これと一緒に色々行きたいと思います。

キャットアイが地味に製品のリニューアルを行っていて、VOLT1700が中々の完成度です。ローモードなら15h持続するのは魅力的です。欲しい。

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  1. NOM

    シナプスよいですねぇ~。はじめて乗ったロードがシナプスでした。(2007年モデルだったかな?)私も(スペースが確保できたらですが)もう1台検討しています。検討中が一番楽しいかも。

  2. morou2

    初がシナプスだったんですね。今のも良いです。どうせ買うのであれば、早く買ったほうがその分楽しめますよ(笑)
    もう少し『走れない』バイクかと思っていたのですが、ちゃんとポジションだしたら非常に走れるようになりました。検討中もワクワクしますが、買ってからも楽しいです。

ABOUT ME
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当サイトは自転車関連のパーツレビュー、ブルべの走行記録を中心としたブログです。
管理人は40代のロードバイク乗り。20年前にCannondaleのCAAD3を買って以来、Cannoncdaleばかり乗り継いでいます。 昔はメッセンジャーやレース、今はロングライドとブルベ中心。2022年エベレスティング達成、2023年PBP認定、2024年キャノボ達成。ブルべの主担当もやります。
年間走行距離は約10,000km。身長170cm、体重57kg。
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