BRM406たまがわ300いわき DNF その1
今年初となる600km、『いわき600』を走ってきました。残念ながら折り返しの300km地点のいわきでDNFとなってしまいました。それでは顛末を。
■体調不良の週
2019年初の600にして、SRにリーチがかかっているので何としても完走したい『いわき600』。コースもPBPイヤーらしい平坦なコース。天候も事前の晴れ予報がそのまま継続して好天となり、風向きも追い風という絶好の条件。出走された皆さんの完走率も高く、楽しまれたようで良かったです。
しかし私はと言うと、この週は水曜あたりから体調を崩してしまい、下痢で体力消耗からの発熱。会社も休まざるを得なかったので回復に努め、何とかすっきりした体調で土曜の朝を迎える事が出来ました。しかしダウンしている時は食事もあまり取れなかったこともあり、果たして600kmの負荷に耐えられるのか…という一抹の不安を抱えながらも自分の体を信じてスタート地点に向かいます。
■集合します
スタートはいつもの船橋親水公園。6:30スタートなのですが、私はスタッフなので最低でも5時半には到着したい。ところが電車の時間を調べると、始発でも間に合わないので前泊かな?と思っていたところ、ゼットさんがレンタカーを調達するというので、同乗させてもらうことに。
お陰様で一気に南船橋まで到着。外環が首都高湾岸線と繋がったおかげで非常に短時間で到着出来ました。しかし外環が三郷-和光間で開通したのが1992年で私が高校生の時。26年もかかってようやく東側が湾岸までつながりました。西側も、東名と接続すべくトンネルを掘ってますからね。ゼットさんどうもありがとうございました。
スタートに着くとスタッフ業務開始。今回はakkoさんとbeyさんが見送りに来てました。参加者も割と豪華で北海道のNさん(2名該当します)やレジェント・マヤさん、その他いつものメンバー多数(笑) Nさんが来るので、PBP記念のAJ反射ベストの試着会も行われていました。
たまがわでは既に正月に600が実施されていますが、やはり正月は気温の面で難易度も高く、そもそも日程的に参加が難しい人も多いです。そのため私の様に今回が初600という人も多かった印象。朝焼けの中、ブリーフィング開始。
■スタートします
今回は現場に到着したらすぐに受付を済ませたので、ウェーブは1回目のスタートであるウェーブ0になりました。他のウェーブ0の参加者の車検を済ませ、同じく実走スタッフのhideさんに車検をしてもらい、ウェーブの最後尾でスタート。程なくして1人の参加者が視界に入りますが、大きな交差点で右折レーンから右折信号に従って華麗に右折していきます。距離が離れていたので指摘することも出来ず。未だに右折レーンを使って自動車と一緒に右折する人がいるのですが、基本的に自転車は『一番左の車線』しか走れませんので、注意しましょう。
パワーメーターのトラブル
しばらくするとパワーの値が表示されていないことに気付く…。電池は2週間前に交換したはずなのですが、とにかく表示されていないのは事実。トラブルシュート的にはまず電池交換ということで、コンビニに入って電池購入&交換。このコンビニで何故かmomさんとばったり。
そこから2つ位後のウェーブに混じって走りますが、パワーは表示されるようになったものの、表示される値が安定しません。一定ペースでペダリングしているのに、260Wを表示した次の瞬間に43Wになったりします。そしてしばらくすると値そのものを表示しなくなってしまいました。
仕方がないのでサイコン(Edge1030J)からパワメの登録を削除。再度ペアリングを試みます。ペアリングは出来たものの、表示されるセンサーの番号が見たことの無い番号になっています。『番号は機器のIDなんだから固定じゃないのか…?』と思いつつ、パワー値は先ほどと同様に不安定ながらも表示はされるようになっています。
『これでしばらく様子を見るか』と走っていると、またも表示が消えてしまいます。そして再度ペアリング削除&登録。これをノロノロ走りながら(前後の状況を見て、操作出来るタイミングで)やっていたので、全く進みません。別にパワー値は無くとも走れますが、600kmも走るのであればやはりあった方が良い。まだ序盤ですから今のうちに対処しておこうと考え、何度か登録&削除を繰り返しますが、状況は改善せず。
他にもログが途切れるのを覚悟でサイコンを再起動したり、パワメの電池を脱着してみたり、走りながら試行錯誤しますが改善せず。そうこうしている内に、いつの間にか56km地点のPC1に到着してしまいました。何というか、途中は桜も結構咲いていたりしたのですがそんなものは目に入らず、走ったというよりは単に移動しただけという感じです…。時刻は9:15。それでも56kmを約3時間なので、遅くはないか。
ようやく原因が特定される
PCについてもやることはパワメのトラブルシュート。おにぎりを食べながら『再起動とかリセットとかあるのかな?』と思いパイオニアのマニュアルをスマホで見ていると『ペダリングモニターモード』の文字が。ペダリングモニターモードというのは、パイオニアのサイコンを使う場合に例のベクトルを表示させるモードのことです。パワメからパワー値とベクトルの情報が送信されるようになります。
パイオニア以外のサイコンを使う場合には、ベクトルの情報が送信されてもサイコン側で受信が出来ませんから、パワメのモードを『シングルパワーモード』というモードに切り替えておく必要があります。
ここでふと1つの出来事が頭をよぎる。
『SGX-CA600を買った時に、ベクトルを表示させたくてペダリングモニターモードに変更した気がする…!』
特にブログには書いていませんでしたが、実はSGX-CA600を持っています。それをいじった際にモードを切り替えてそのままになっている可能性が大。ペダリングモニターモードのままでパイオニア以外のサイコンでデータ受信した場合、どのような挙動を示すのか実験したことが無いので分かりません。しかし、もはやこれ以外に原因は思い浮かばない。ところが現在のモードの確認や、モード変更はパイオニアのサイコンが無いと不可能なのです。
『これは詰んだか…』
と消沈しかけたところ、颯爽とみいさんが到着。そうです、みいさんは私に唆されてSGX-CA600を使っているのです!パイオニア仲間を増やしておいて良かった。みいさんのサイコンに私のパワメを新たに登録すれば、サイコンからモード変更が可能なはず。しかしロギング中に新たなセンサーのペアリングなど出来るのだろうか…?と思いつつもちょっと話を振ってみると、『PCごとにログ分割してるから大丈夫』との神の様なお言葉。
早速サイコンを借りて、新たにペアリング開始。無事に私のパワメが登録されたのでモード変更実施。変更処理が完了すると登録は削除して、みいさんに返却です。改めてEdge1030とパワメをペアリングさせると、本来のセンサーIDが表示される!どうやらちゃんと認識されたようです。そのままコンビニの駐車場を1周すると、ようやく正しいと思われるパワーが表示された。感動…。
みいさんにお礼を伝えると、みいさんから『サイコンとスマホが上手くペアリング出来ないので、何とかして欲しい』との相談が。喜んで解決させて頂きます!5分くらい試行錯誤の末に何とかペアリング成功。役に立てて良かったです。
このPC1で20分以上滞在した気がしますが、気を取り直してリスタート。向かい風の中を進んでいきます。ここからは九十九里浜を通過して、60km先の犬吠埼にある次のPC(いつものセブンイレブン)に向かいます。パワーメーターが最も役に立つのは、向かい風の時だと思っています。
途中からみいさんと合流して、ゼットさん・momさん・れいちゃんの列車に吸収され、
ドーバーライン手前のミニストップでコンビニ飯ランチ。やはり体調がよろしくない?のか軽い食事しか食べたくない。ゼットさんを見ると揚げ物山盛りの弁当を自作していて羨ましい…。
この日はとにかく暑くて死にそうでした(雨よりはマシですが)。しかし折り返して深夜に福島を通過する時の気温は5度位しか無いはずなので、我慢して走るしかありません。私は荷物が増えるのが嫌だったので真冬装備のまま昼間も走るという選択をしたのですが、完全に着替えている人も多かったですね。
そして犬吠埼のPC2セブンに到着。119km地点、時刻は13時ちょうど。5.5hで120kmなのでまずまずか。
PC3に向かいます
次はPC3に向かいます。70km以上先の鉾田にあるイートインのあるファミマです。ここは3年前の那須600でPC外休憩で立ち寄ったコンビニですね。懐かしい。ちなみに鉾田市はメロンの生産量が日本一だそうです。
ここは追い風モードでみいさんと一緒に進みます。私はカミさんから『早く帰ってこい』という指令が下ったため、神栖でみいさんとお別れ。やはりこの日は体調が万全では無かったようで、いつもの出力の2割減でちょうど良い負荷といったところ。『早く帰るので先に行きますね!』と言ったは良いが、大して速くなるわけでもなく。。。2人だと休憩が増えたりしがちですから、その分が節約出来ると言ったところでしょうか。
この区間はおなじみの正に『ザ・平坦』という区間なので特に書く事も無く。淡々とペダルを踏んでPC3に到着。193km地点、時刻は16時ちょうど。9.5hで190kmを進みました。
ここには北海道のNさん一行とのみおんちゃんも既に到着しており、他の参加者も多くて賑わっていました。日も傾いてきたので少しのんびりして、リスタート。次は大洗と日立を越えて福島との県境、60km先にある北茨城市のセブンを目指します。
つづく。