パーツのインプレ・カスタマイズ

DTswissのフロントハブのローターがTR-LR15で外せない問題

いま使っているDTswissのホイールですが、ローター(SM-RT900/SM-RT800)の脱着に必要なロックリングが内スプライン方式です。この内スプラインのロックリング脱着にはスプロケットの脱着と同じ『TL-LR15』という工具を使用します。

ところがフロントだけは工具とハブ軸が干渉してしまい、奥まで挿入されず非常に外しにくいという問題が発生しています。人によっては外せないこともあるでしょう。

内スプライン。外スプラインよりも工具がしっかりかかるので、作業しやすい…はずなのですが。

発生時期は、このホイールに変えた最初からです(笑) これはおかしいのでは?と思いつつもギリギリ工具がかかって何とかなっていたので、特に記事にすることはありませんでした。ところが先日ロックリングをナメてしまうというトラブルが発生したので、同様の事象が発生している方に向けて記事にしようと思った次第です。

■問題の内容

まず何が起こっているのかと言いますと、フロントハブのディスクローターの脱着を行う際、ロックリングはこの『TL-LR15』という工具を用いて外します。

ところがDTswissのフロントハブは、良く見るとこのようにテーパー状に根元が太くなっておりまして…。

無理やり押し込んだ際に付いた傷が目立ちます。ローターを付けると見えなくなるのが不幸中の幸い

TL-LR15を掛けようとしても、0.5mm位しか掛かってくれないのです。

入れる前の状態。
これでも限界まで入れた状態。

画像を見ると分かる通り、『入れた』というよりは『乗っかっているだけ』という表現が近いです。それでも0.5mm位は掛かっているので、慎重にモンキーレンチで回すと何とか脱着は可能です。

しかし先日、モンキーレンチで回している最中にちょっとよそ見をしたら、見事にナメてしまいました。こんな危なっかしい作業はいつまでも続けていられない、という事で『他の人はどうしているんだ?』という事例調査も兼ねてお店に相談に行きました。

ちなみにこのロックリングはロード用のローターを買うと付属してくるものですが、もしナメてしまっても、スモールパーツで別途調達が可能です。画像はありませんが、展開図で確認すると型番:Y8PV98010のロックリング間座が該当します。

ちなみにこの問題ですが、同じくDTswissのハブを使っているスペシャライズドのROVALなどでも同様らしいです。

■解決策を探る

さてお店に行って一体どのように作業しているのかを聞いてきました。

TL-HG15を使う

解決策のその1は『TL-HG15』というセンターシャフトの無いタイプの工具を使う事です。お店ではこの工具を使って問題無く回していました。ただしこの工具、既に販売が終わっており新品では入手不可能。シマノからすると『TL-LR15』で問題無いでしょう、ということのようです。私はツイッターで自分のフォロワーさんに呼び掛けて『もう使わないから譲ってくれる人いませんか?』と探して、入手しました。

これは一体何が異なるのかと言うと、このスプラインの外周部が薄いのです。写真はTL-LR15ですが、ノギスで挟んでいる部分の厚みのことです。ここの厚み=内径が異なります。ここが薄い(内径が大きい)と、テーパーで太くなっても問題無く奥まで挿し込める訳です。

SM-HB20を使う

次の解決策は、この『SM-HB20』というロックリングを使う事です。

どうやらこれは元々MTBの15/20mmスルー用なのですが、ロードの12mmスルーでも使えます。

こちらも早速調達してみた

ハブのスプラインの径が合えば使える訳ですから、スルーアクスルの径とは直接関係ないです。

このロックリングを使えば、内スプラインのハブでも『TL-LR15』を使わずに、外スプラインの時と同じくBB回し工具『TL-FC36』で回せるようになるという寸法です。

実際に取り付けてみましたが何の問題もありません。先日のいわき600では、この状態で300km走っています。

これは割とファイナルアンサーだと思いますが、恐らく見た目で好みが分かれる事、TL-FC36は回しづらいこと、フロントとリアで工具が異なるのでそれぞれ用意するのが面倒なこと、別途SM-HB20を買うのでお金がかかること、後は2gだけ重くなるのがネックでしょうか。

パークツール FR-5.2GTを使う

パークツールからFR-5.2GTというスルーアクスル用ロックリング外しが出ています(FR-5.2Gでも可。Tが付くとスルーアクスル用)。

これもTL-HG15のように外周部の厚みが薄い製品ですが、TL-HG15ほどは薄くありません。本当にコンマ数ミリの違いなのですが…奥までは入らないものの、それでも1mmは掛かってくれます。0.5mmしか掛からないTL-LR15と比べるとかなりマシです。

モンキーレンチで回したい場合、新しく購入出来る工具となるとこれになります。

純正品の付属品バッグに入っている純正ロックリングを使う

コメントをいただいて気が付いたのですが、ホイールを買った時についてくる付属品の袋。この中に、アダプターなどと一緒に実はロックリングが入っています。これが先ほどのSM-HB20と同じ方式のロックリング。

※左側は、センターロックを6穴に変換するアダプターです。

今まで気が付かなかったですよ…。早速装着してみました。当たり前ですが、普通に装着出来ます。SM-HB20と何も変わらない。

気になる重量は9gでした。SM-HB20は10gでしたので、1g軽量化が可能です。どうでも良いか(笑)

ロックリングって、ローターに付いてくるものだとばかり思っていました。違うんですね。DTswissはロックリングが付いていることが分かりましたが、DTswissハブを使う他のホイールはどうなんでしょう?悔しいので、私はSM-HB20を使うことにします。せっかく買ったんだし…。。。

■まとめ

DTswiss、もしくはDTswissハブを使ったROVALなどのホイールを使っている方は、フロントハブの工具のかかりをチェックした方が良いでしょう。ハブに装着するアダプターの違いで、人によってはこの問題が出ない可能性もあります。

ですが舐めてしまうと本当にロックリングが外れなくなりますから、転ばぬ先の杖で対策しておくことをお勧めします。TL-HG15を使えば外せますけど、もう売っていないですからね…。こんな安い工具はヤフオクにも出品履歴がありませんでしたし(メルカリには1個だけ出品履歴があった)。

POSTED COMMENT

  1. あるふぁ より:

    海外通販で買ったものがなんで前後で違うんだよ?って思っていましたが、こういうことだったんですね

    • morou2 より:

      国内で買っても同じです(笑) DTswissの人はシマノのローターを使わないのでしょうかね…。謎です。

  2. 匿名 より:

    まさにこの症状に遭遇しました。何とかしてみます。ありがとうございました。

  3. 田中 より:

    はじめまして。

    PR1400を買いテーパー状ハブにびっくりして途方に暮れ、
    ここに辿り着きました。(笑)
    まずは、この記事を見て同じことに悩んでいる方がおられホッとしました。
    工具がなかったので、当日の作業完了は無理かと思っていましたが、
    翌日の未明、ふと、この記事のSM-HB20から、
    もしかして、付属品のセンター→6穴変換アダプターのロックリングナット
    が使えないか思い付き、
    難無く取り付けることが出来ました。
    たぶん、これが一番無難な方法じゃないかと思うんですが、
    日本語説明書にも全く書いてないんで海外製品というのは、
    つくづく不親切だと思いました。
    貴重な情報ありがとうございました。

    https://blog-imgs-132.fc2.com/d/t/s/dts3800/PA267874.jpg
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