シミー対策 バランスウェイトを貼ってホイールのバランス取りをする
シミー対策のために、ホイールのバランス取り用のウェイトを貼ってバランス取りを行いました。
■シミー対策
思い出しても恐ろしいシミー
昨年12月のたまがわ忘年会の帰路で発生したシミー。あの時は本当に焦りました。心拍数MAXでしたし、その後も下りで速度を出せず、ビクビクしながら走らざるを得ませんでした。
シミーの原因は色々あると思うのですが、ホイールが回転する時に発生する振動の周波数がフレームの振動とシンクロしてしまうことが原因と思っています。なのでホイール側の振動の周波数を変えてあげたら良いというのが対策になると考えました。
シミー対策
対策としてはホイールそのものを変えてしまうとか、チューブレスにしたら発生しましたのでチューブドに戻すとか、フレームやフォークを高剛性のものに変えるとか色々あります。実はこれを機会にフレームのカーボン素材をHi-MOD(ハイモジュラス:高剛性カーボン)にしようかと企みましたが、なかなかシナプスのHi-MODの出物がありません。私が乗っているシナプスはノーマルMODなんですよね。
国内ではシナプスのフレーム単体販売は無いので海外通販のサイトを漁りましたが、予想通り日本への発送はNG。ヤフオク等でシナプスの中古を見ていましたが、さすがにフレーム単体の出品は無い。完成車ごと買うか(フレーム以外のパーツは再度ヤフオク行き)?と思いましたが、Hi-MODはデュラエース完成車の設定なので中古でも高い…。
という事でフレームの入手は諦めて、現実的な対策から始めることに。
ホイールのバランスを取る
現実的な対策とは『ホイールのバランス取り』。実はホイールのバランス取りは、シミーがあっても無くても実施した方が良いチューンナップの1つ。バルブという重くて長い物体が1か所にだけ付いているというアンバランスさに加え、ホイールそのもののバランスも均等では無いですし、そこにタイヤ・チューブも加わってきます。
実際に自動車では当たり前に行われていることで、車のホイールには最初からバルブの反対側にカウンターバランスが付けられていることも多いです。
自転車は自動車よりもホイールの回転数は低いですが、直径は大きいのでそれなりに影響はあるでしょう。私の場合ですが、ステムを持ってフロントホイールを持ち上げて、その状態でホイールを回転させると上下に脈動するように徐々に振動し始めます。
ホイールだけ良くても、タイヤ(&チューブ)とセットになるパーツですからね。今更言うなと言われてしまいそうですが、回転性能が云々を論じる前にバランス取りは必ず行った方が良いと思います。
■ウェイトを買う
ということで、早速ウェイトを買ってきました。タクリーノの『バランスウェイト』。
こういった薄型の鉛のバランスウェイト(バランサー)は、釣具屋とかゴルフショップなどでも置いてありますので、その辺で買っても良いと思います。
本来は専用のバランスを取るタクリーノの機材がありますので、ショップに依頼すると完璧にバランスを取ってくれます(タクリーノの販売店に行きましょう)。かなり滑らかに回転するようになると思うのですが、残念ながらチューブレスの場合はシーラントを入れてしまうとバランス取りが出来なくなってしまいます。
今回はとりあえずの処置としてバルブの反対の位相にバルブの重量分のバランサーを貼り付けて、様子を見てみる事にします。
ちなみにバルブの重量は約10gあります。わざわざウェイトを貼ってホイールの重量を10g重くするのであれば、完璧にバランスと取りたいところですが…シーラントを入れてしまったら、どうにもなりません。
■ウェイトの取り付け
さてタクリーノのバランスウェイトを開けるとこのようになっています。鉛の板ですね。
パッケージ裏側です。鉛なので直接触れないよう、コーティングをしてあることが記載されています。
鉛シートの裏側はこのようにラインが引いてあり、1マスが1gです。白いシートは両面テープなので、これを鉛ごとはさみで切ってホイールに貼ります。今回は約10gを貼ることになりますが、貼りやすさを考えると2g単位で切断するのが良さそうです。
貼りました
シーラントを入れてしまったのでお店に作業も依頼できないし、さてどうやってバランスを取れば良いのか…。
しっかりやろうとすると、せっかく装着したチューブレスタイヤをいったん外し、シーラントを清掃して再度タイヤを装着。シーラントを入れる前にバランスを取る必要があります。
しかし…それはあまりにも面倒です。そもそも、いったんシーラントを入れたチューブレスタイヤ&ホイールを完全に清掃することは難しく(特にタイヤ側のビード部分)、impactdiscさんによるとチューブレスタイヤの再利用は推奨されないとのこと。理由はビードに付着したシーラントの完全な清掃は難しいため、どうしてもビード部分の気密性が低下するとのこと。
もちろん再利用が絶対に出来ない訳では無く、完全にシーラントの清掃が出来なくとも『トラブルの可能性が少し増える』くらいのことだと思います。
そのあたりの状況を総合的に勘案して、今回はバルブの反対側の位相にバルブの重量相当のウェイトを貼って様子を見ることにしました。
ということで、リムに貼ってみます。バランスを考えて、スポークの間に2g大の大きさに切ったシートを2枚づつ、合計6枚・12gを貼ってしまいました。かなり雑なやり方ですが、これだけでもかなり改善されるはず。
リムも真っ黒なので、少し離れるとウェイトが貼ってあることは全く分かりません。
■効果のほどは
さて早速何度か荒川CRを走ってみたり、物見山へ行ってみたりしました。効果は正直なところ、はっきりと体感出来ません!分かる訳ないか。
しかしながら、フロントを浮かせた状態でホイールを回転させると、以前とは明らかに違います。上下の脈動が非常に少なくなっています。以前はそりゃもうグワングワン上下に揺れていたのですが、今は以前の1割くらいの動き。これで効果が無いはずが無い。
一応、物見山の下りで少しだけ40km/h超を出してみましたが、特に不安定にもならず大丈夫そうです。しばらくはこの状態で走ってみたいと思います。次はリアもやらないといけないですね。