【レビュー】日常生活も超快適 ミレー ドライナミックスルー Vネック
駅まで自転車で行くとどうしても汗をかくのですが、その不快感を少しでも解消するためミレーの『ドライナミックスルーVネック』を買いましたのでレビューします。
この製品、webでも売っているところがあまりありません…。ノースリーブならL-Breath(ヴィクトリア)でも販売を確認。
■総合評価
- ドライ感(速乾性)は優れている
- サイズが海外基準なので大きめ
- 価格が少々高い
■購入動機
今年も暑くなってきました。私は通勤の際、自宅から駅までは自転車で移動しています。距離は4kmほどなので移動時間は10分くらい。駅に着くのは6時半前後なのですが、その時間でもそれなりに汗だくになります。その状態を少しでも快適にしたい…という思いで購入。
今までは、毎日着るものだし…ってことで価格重視のユニクロなんかを着ていたのですが、やはり性能もそれなり。買う時は期待して買ったけど、それほどでも無いですよね。自転車用のインナーとは比較になりません(発汗量も比較にならないですが)。
我慢が出来なくなってくると手持ちのパールイズミのアンダーを着て会社に行くこともあったのですが、これがノースリーブでUネックなのです。ワイシャツの首元からアンダーが見えてしまいカッコ悪い。会社に着ていくならやはり半袖+Vネックが良いと思い物色ことにしたのですが、ミレーからデイリーユース用の半袖+Vネックというずばりの製品が出ていたので、折角なら購入してみようとなりました。
ミレーのノーマルドライナミックもちろん持っていますが、さすがにあの鎖かたびらは会社には着ていけない(笑)
■製品概要
さて製品概要です。
サイズ
この製品ですが、サイズ表記が海外サイズになっています。展開はS、M、Lなのですが、それぞれ日本でのM、L、LLに該当します。購入時は留意する必要があります。
サイズチャートはこちら。
生地について
ミレー独特の鎖かたびらではありませんが、メッシュ構造は健在です。これにより、熱は効率よく発散され
水分を外側に移動させる効果があります。
ここまでやると結構なコストがかかると思われます。この製品、実際に4,000円以上しますので、ブランド力が無かったら売れなそうです。ミレーの場合は、登山や自転車で獲得した顧客がデイリーユースのドライナミックスルーに流れてくれば良いという戦略だと思います。この価格ではミレーの性能を知っている人でないと買わないでしょう。
■レビュー
それではレビューです。
サイズ感
まずサイズ感です。私の体形は身長170cm、体重58kgのやせ型。
先ほども書いたように、この製品はサイズ表記が海外サイズとなっています。日本では『S、M、L』が流通しています。今回は一番小さいサイズのSサイズを購入して着用してみましたが、こちらはMサイズに相当します。
Tシャツとして着るにはジャストサイズだったのですが、この製品に関してはもう少しタイト目が望ましいと思います。
ミレーのドライナミック製品は、メッシュ構造により汗を内側から外側に効率よく移動させることで内側に
ドライな環境を作り出します。しかしその機能を最大限発揮するためは、体に密着していることがベストなはずです。
今回のドライナミックスルーはデイリーユースの製品であるにしても、もう少し密着感が欲しかったところ。
ノーマルのドライナミックは非常に伸縮性のある造りになっており、ぱっと見は非常にタイトです。ぜひSSサイズを展開して欲しい。
ちなみにカステリの『クライマーズ3.0ジャージ』はレースフィットのためタイトなつくりになっていますが、重ねると全然違います。カステリはこれがSサイズ、Sサイズの基準は胸囲92cmです。ちなみにミレーのSサイズ(日本Mサイズ)も、先ほどの画像の通り胸囲は92cm。同じサイズ基準とは思えません。カステリまでタイトにしなくて良いですが、もう少し絞って欲しいですね。
ただ、ノーマルなアンダーシャツと同じゆったり感はありますので、タイト目な着用感を求めない人は困ることは無いと思います。また体形がガッチリしていてMサイズでも密着する人も、問題無く『買い』だと思います。
生地について
生地はしっかりしたメッシュ構造になっています。表はなめらかで、上に着るシャツとの摩擦を減らしています。
肌側となる裏ははっきり分かるメッシュになっており、汗で密着して不快になることがありません。
この複雑な構造になっていながら非常に薄いのもポイントです。わずか100gと軽量で、肌離れの良さに貢献していると思います。
ドライ感(速乾性)について
今まで使用していたユニクロのエアリズムとの比較です。通勤のため駅まで自転車で10分ほど移動すると、朝の6時でも背中には汗が流れます。駅に到着後、5分ほどで冷房の効いた電車に乗ります。
そこからユニクロではシャツがサラッとなるまでに15~20分ほどかかります。ミレーのドライナミックでは10分ほどでサラッとした感触になりますので、速乾性能は良いと思います。
速乾性は高いのですが、やはりもっと密着してくれた方が乾くまでの時間は早くなると思われます。そのような人はノーマルのドライナミックを買ってくれということなのか、一般の人には密着するタイプのアンダーは受け入れられない(売れない)からなのか。いずれにしても、個人的にはSSサイズが欲しい。
■まとめ
アクティビティ中だけでなく、デイリーユースでもミレーを使って欲しいというポジショニングの製品です。
そのため一般のアンダーシャツと同様のシルエットでゆったりとしたサイズ感になっています。
速乾性は非常に高いですが、ノーマルドライナミックの8掛けといったところです。
パールイズミなどのスポーツ用アンダーと変わりませんので、既にそれらを持っている人には不要かもしれません。
ただしデイリーユースするならゆったり目のフィットが良い、そこまで密着しないアンダーを求めていた、という
人にはハマると思います。
唯一の弱点は価格が高いところでしょうか。4,000円しますので、もし買ったら徹底的に着倒したいところです。