【レビュー】APIDURA(アピデュラ)BACKCOUNTRY FRAME PACK (1L)(バックカントリーフレームパック1L)
APIDURA(アピデュラ)のBACKCOUNTRY FRAME PACK (1L)を購入しましたので、レビューします。
■購入動機
スローピングなど前三角が小さいフレームを使っている人がフレームバッグを使う際に直面する『ボトルがダウンチューブに付けられない問題』を解決するためです。
現在は、同じくアピデュラの『レーシングシリーズ フレームパック2.4L』を使っています。割と小さめのバッグですが、これでもダウンチューブのボトルが取り出せなくなります。そのためフレームバッグ使用時は、以下のようにツールボトルとドリンクのボトルを入れ替えて使っています。
これを1Lのバッグに変更することで、ダウンチューブにボトルが付けられるようにすることを期待して購入しました。正直なところ、容量が半分以下になっても大きさは半分になるわけではありませんから、ダウンチューブにボトルが収まるか分かりません。とりあえず買ってみたという面が大きいです。
私の場合、フレームバッグを使うのは600km以上の宿泊を伴う長距離のみです。5月に走った1,000kmも上記の画像の状態で走っているので『もうそのままでも良いだろ』と思いますが、やはりボトルを取り出し辛いことには変わらないためこの状態は解消したい。
ちなみにフレームバッグに入れている物は充電器、モバイルバッテリー、ケーブルなど電子機器類が多いです(長距離では電子機器類の充電が必要になるため)。これらはサドルバッグに入れると、重さのため重要バランスが悪くなり走り辛くなるためです。
また収納物は上記のもの程度なので、2.4Lでも容量の半分も使っていません。1Lの容量でも十分に収まりそうだったことも、購入した一因です。
■製品概要
まずはスペックをみていきます。
スペック
- 重量:100g
- サイズ:全長22cm、幅6cm、最も高さのある部分は10.5cm
- 容量:1L
- 生地:420D ナイロン
- 価格:7,950円(Alternative Bicyclesでの価格)
実測重量は以下の通り102gです。
2.4Lの方は149gです。約50g弱の軽量化となります。
大きさ
寸法は先ほどの通りですが、2.4Lとの比較画像を載せておきます。容量は半分以下になるのですが、大きさは一回り小さい程度です。色々な使い勝手も考慮すると、この形状になるということなのでしょう。
ボトルの出し入れに影響を及ぼす下側の長い辺は、実測すると約16~17cmといったところでした。
前後の入れ替えについて
形状を見ると分かりますが、このバッグは前後と言うものが明確にありません。フレームの形状に合わせてどちらでも使えるようになっています。そのため、ケーブルポートやジッパー、ストラップは前後を入れ替えても違和感なく使えるように設計されています。
例えばジッパーはどちらを前にしても(右利きの人からすると)前方に来るようになっています。
左右のジッパーをどちらもオープンにすると、向こう側が見えます。2.4Lのように荷室が2つあるわけではなく、1つのみとなっています。
ストラップについて
この商品はフレームバッグなので、トップチューブおよびダウンチューブに固定するためのストラップが備わっています。それに加えてバッグの前後を入れ替えることが可能な造りとなっているので、ストラップもそれに対応する仕様になっています。デフォルトの位置の他、反対側にもストラップホールがあります。
小さ目のバッグにも関わらず、トップチューブ側には4か所ものストラップホールがあります。
ケーブルポートについて
同様の理由で、反対側にもケーブルポートが装備されています。ユーザーがどちらを前にするかは出荷時には分からないため、外装部には開口部が設けられていますが、内側のフィルムには穴が開いていません。
固定用ストラップについて
バッグ内部には固定用のゴムストラップがあります。モバイルバッテリーや補給食などを固定しておく用途が想定されているようです。
■レビュー
ボトルとの干渉について
それでは実際に装着してみます。前後を入れ替えて試しました。
見た目の収まりが良いのは1枚目のパターンですが、ボトルの取り出しに余裕があるのは2枚目のパターンですね。実際に脱着してみましたが、2枚目のパターンであればほぼストレス無く脱着が可能でした。
ちなみにこれまでの2.4Lでは、同じ『ELITE FLY』のボトルでここまで干渉していました。バッグが少しひしゃげていますね。これを考えると、いずれにしてもボトルとの干渉は完全に解消されたと言えます。
使用感について
実際に走行したところ、特に気になる点はありません。ジッパーのスライダー(持ち手)が外側に張り出し気味な点、左側のスライダーが下記画像のように手前側にくるので膝に当たりそうな点が事前に気になっていましたが、どちらもペダリング中の膝と接触することはありませんでした。
荷室は1つしかないことを考えると、左側のジッパーは使う必要が無いと思います。バッグを使用する向きが決まったら、ストラップをテープなどで固定してしまっても良いかもしれません。膝が極端に内側に入るペダリングの方は、接触するかもしれません。
ジッパーは止水ジッパーなので動きは固めです。走行中の開閉は難しいので、ジッパーの開閉は停車中に行いましょう。
■まとめ
アピデュラのフレームバッグの中で最小の1Lサイズです。このサイズになると、長距離用ではなくトレイルライドなどでちょっとした補給食などを入れる用途が前提になると思います。今回はその小ささを利用して、小さいフレームでもボトルと干渉せずにフレームバッグを装着することを目指しました。
結果としては私のフレームではかなりのクリアランスが生み出せたので、同様にお悩みの方は検討する価値はあると思います。
フレームバッグは色々なメーカーから色々な商品が出ていますが、雨でも走るブルべには完全防水のアピデュラが便利なのです。