【カンパニョーロ】ディスクブレーキ用ホイールのまとめ。2024年版

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2024年モデルのディスクブレーキ用ロードホイールのまとめです。カンパについては2023年12月に更新したばかりだったのですが、BORA WTOが大幅にリニューアルしたので2024年版として改めてまとめます。カンパは2023年に名作『ハイペロン』が復活するなど、ラインナップの魅力的な更新が続いています。

【更新履歴】
※2020/07 シャマルカーボンDBを追加
※2021/05 BORA ULTRA WTOシリーズを追加
※2021/07 価格改定を反映
※2022/08 価格改定を反映、BORA ONEのディスコンを反映
※2023/05 HYPERON ULTRAを追加
※2023/10 HYPERONを追加
※2023/12 価格改定を反映
※2023/02 BORA WTOシリーズのリニューアルを反映

カンパは他ブランドに先駆けて、2016年からZONDAでディスクブレーキ対応のホイールを出していました。ZONDAは定番なのでディスクになっても扱いやすく、割と売れたのではないかと思います。それから徐々にラインナップが増えていき、今ではグラベル用を含め下記の6シリーズがあります。

  • HYPERON(ULTRAを含む)
  • BORA WTO(ULTRAを含む)
  • SHAMAL CARBONE
  • ZONDA
  • SCIROCCO
  • LEVANTE

中でもBORA WTOシリーズは空力を重視したワイドなリムでありながら軽量で、カンパの力の入れようが伺えるモデルとなっています。

2021年4月にWTOのULTRAシリーズが追加。2023年4月にはあのハイペロンがウルトラの名を冠してディスクブレーキモデルとして復活、10月にはノーマルのハイペロンがリリースされました。そして2024年2月には全面的にリニューアルし、リム幅の大幅な拡大と軽量化を同時に実現しています。

■カンパニョーロのディスクブレーキ用ホイール(HYPERON、BORA)

カーボンリムのBORA WTOシリーズとHYPERONです。リムブレーキの流れを受け継ぐBORA ONEシリーズは2021年に販売終了となり、WTOのみとなりました。WTOにはXDRボディ対応、カンパボディ対応のものもありますが、スペックは一緒なのでシマノボディのみ紹介します。ちなみにHYPERONにはXDRボディ対応はありません(2023年5月現在)。

名称リム高内幅外幅重量価格(税込)
HYPERON372126.71,340469,700
HYPERON ULTRA372126.71,240667,700
HYPERON ULTRA TU371,160702,900
BORA ULTRA WTO 35352328.41,285667,700
BORA ULTRA WTO 45452328.41,325667,700
BORA ULTRA WTO 60602328.41,395667,700
BORA WTO 35352328.41,370469,700
BORA WTO 45452328.41,405469,700
BORA WTO 60602328.41,460469,700

主力であるBORAシリーズが2024年2月に完全リニューアル。リムの内幅が19mmから一気に23mmに拡大(ULTRAの33と45は以前から21mmでした)。内幅を拡大しつつも100~135gという軽量化を達成。またローハイトのWTO33だけはWTO35となりリムハイトが2mmアップ。価格も変わり、ULTRAは57,200円、ノーマルは23,100円のアップとなりました。

ちなみに2023年12月にも価格改定があり、ULTRAは532,400円から610,500円に上がったばかり。スペックが全く別物なので一概に比較は出来ませんが、3ヶ月の間に13万円の値上がりとなります。

今回のリニューアル内容は、内幅(もちろん外幅も)が拡大してワイドタイヤにより適応するとともに、ULTRAではリムブレーキ時代と同じくG3パターンが3本×7となったことです。

昨年リリースされたHYPERONでは先行してスポーク数が21本に減少していましたが、G3パターンではありませんでした。これでようやくG3パターンでスポーク数21本を実現したことになります。また大幅な軽量化の要因として、他に使用するカーボン素材と表面処理の変更を挙げています。

ちなみにカンパのリムは、始めからバルブの重量を計算してバランスが取れるようになっています(リム ダイナミックバランスと呼んでいます)。カーボンリムの場合は、バルブの反対側のカーボン積層を厚くするという手法で行っており、カウンターウェイトが不要になっています。リムホールも無いので、リムテープも不要です。この点でもスペックに現れない重量の優位性があります。

■カンパニョーロのディスクブレーキ用ホイール(SHAMAL、ZONDA、SCIROCCO)

次は主にアルミリム系のモデルです。価格もかなり控えめになっています。

名称リム高内幅外幅重量価格(税込)
SHAMAL CARBONE DB35/402128.11,585287,100
ZONDA DB26/2817221,675121,000
SCIROCCO DB331924.21,739108,900

シャマルカーボンが2020年7月に追加され、ゾンダ、シロッコと合計3つになりました。4年ほど前まではシャマルウルトラというアルミリムバージョンがあったのですが、無くなってしまいました。

『カンパニョーロ初のエンデュランスホイール』という位置づけのシャマルカーボンですが、このホイールからリム内幅が21mmまで拡大されました。推奨のタイヤ幅は最低で25mm。『28mmと30mmにも完璧にマッチ』と書かれているだけあり、カンパにおいてもワイドリム化&ワイドタイヤ化の流れが止まりません。

またシャマルとゾンダは前後でハイトが異なる点が特徴です。以前はQRタイプも販売されていたのですが、いつの間にか無くなってしまいました。

■カンパニョーロのディスクブレーキ用ホイール(LEVANTE)

最後にグラベルモデルのLEVANTEです。

名称リム高内幅外幅重量価格(税込)
LEVANTE302530.81,485308,000

リム内幅は25mmと完全にワイドタイヤ向けのモデルです。しかしながら、価格は約30万円に抑えつつも1,500gを下回る重量を実現しており、競争力のあるモデルです。ちなみにフルクラムのRAPID RED CARBONEとほぼ同じスペックなので、どちらを選ぶかは好みで構わないと思います。

フルクラムという兄弟ブランドが存在するカンパのホイールですが、スペックがほぼ同じモデルが存在する一方、主力モデルではより高価格、高スペックなモデルに特化して差別化を図っている印象を受けます。

昨年の記事についてはこちらから。

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当サイトは自転車関連のパーツレビュー、ブルべの走行記録を中心としたブログです。
管理人は40代のロードバイク乗り。20年前にCannondaleのCAAD3を買って以来、Cannoncdaleばかり乗り継いでいます。 昔はメッセンジャーやレース、今はロングライドとブルベ中心。2022年エベレスティング達成、2023年PBP認定、2024年キャノボ達成。ブルべの主担当もやります。
年間走行距離は約10,000km。身長170cm、体重57kg。
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