【カンパニョーロ】ディスクブレーキ用ホイールのまとめ。2023年版

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2023年モデルのディスクブレーキ用ロードホイールをまとめています。2023年は名作ホイール『ハイペロン』が復活したほか、相変わらずの値上げが続いています。

【最近の更新履歴】
※2020/07 シャマルカーボンDBを追加
※2021/05 BORA ULTRA WTOシリーズを追加
※2021/07 価格改定を反映
※2022/08 価格改定を反映、BORA ONEのディスコンを反映
※2023/05 HYPERON ULTRAを追加
※2023/10 HYPERONを追加
※2023/12 価格改定を反映

カンパは他ブランドに先駆けて、2016年からZONDAでディスクブレーキ対応のホイールを出していました。ZONDAは定番なのでディスクになっても扱いやすく、割と売れたのではないかと思います。それから徐々にラインナップが増えていき、今ではグラベル用を含め下記の6シリーズがあります。

  • HYPERON(ULTRAを含む)
  • BORA WTO(ULTRAを含む)
  • SHAMAL CARBONE
  • ZONDA
  • SCIROCCO
  • LEVANTE

中でもBORA WTOシリーズは空力を重視したワイドなリムでありながら軽量で、カンパの力の入れようが伺えるモデルとなっています。また2021年4月にWTOのULTRAシリーズが追加されたほか、2023年4月にはあのハイペロンがウルトラの名を冠してディスクブレーキモデルとして復活、10月にはノーマルのハイペロンがリリースされました。

■カンパニョーロのディスクブレーキ用ホイール(HYPERON、BORA)

カーボンリムのBORA WTOシリーズとHYPERONです。BORA ONEシリーズは2021年に販売終了となり、WTOのみとなりました。WTOにはSRAMの12速に対応したXDRボディ対応、カンパボディ対応のものもありますが、スペックは一緒なのでシマノボディのみ紹介します。ちなみにHYPERONにはXDRボディ対応はありません(2023年5月現在)。

価格は2023年12月の価格改定を反映した価格となっています。世の流れとはいえ、ノーマルWTOシリーズが約38万円から約44万円と気軽に買える価格ではなくなってしまいました。旧価格を知りたい方は、過去記事を参照ください。

名称リム高内幅外幅重量価格(税込)
HYPERON372126.71,340469,700
HYPERON ULTRA372126.71,240667,700
HYPERON ULTRA TU371,160702,900
BORA ULTRA WTO 33332127.41,385610,500
BORA ULTRA WTO 45452127.41,425610,500
BORA ULTRA WTO 60601926.11,530610,500
BORA WTO 33 DB331926.11,485446,600
BORA WTO 45 DB451926.11,520446,600
BORA WTO 60 DB601926.11,590446,600

リムブレーキ時代には軽量ホイールの代名詞であったHYPERONですが、2023年にディスクブレーキモデルとして復活しました。スペックは上記の通りですが、相当に軽量なホイールとなっています。

BORA ULTRA 33よりもハイトが高いにも関わらず軽量な要因は、スポーク数を21本まで減らしたこと、表面処理の進化、フリーボディの改良とされています。

またBORA ULTRAについては、シャマルに続き内幅21mmのモデルが登場しました(ただしWTO60は19mm)。ノーマルWTO33と比較すると内幅が2mm拡大したのに100gの軽量化がなされています。

ちなみにフルクラムのSPEEDシリーズも内幅は21mmまで拡大したうえでノーマルWTOシリーズと同等の性能、価格を実現していますから、いずれノーマルのWTOもリニューアルするのではないでしょうか。

またカンパのリムは、始めからバルブの重量を計算してバランスが取れるようになっています(リム ダイナミックバランスと呼んでいます)。カーボンリムの場合は、バルブの反対側のカーボン積層を厚くするという手法で行っており、カウンターウェイトが不要になっています。リムホールも無いので、リムテープも不要です。この点でもスペックに現れない重量の優位性があります。

WTO33からはASTMカテゴリーが表記されるようになっています。これはホイールがどの用途で使えるのか、というのを表記しているものです。カテゴリーによって舗装路のみとか、グラベルはOKとかに分かれます。WTO33の場合はカテゴリー2なので、綺麗なダートまたはグラベルまでOKとなっています。

■カンパニョーロのディスクブレーキ用ホイール(SHAMAL、ZONDA、SCIROCCO)

次は主にアルミリム系のモデルです。価格もかなり控えめになっています。

名称リム高内幅外幅重量価格(税込)
SHAMAL CARBONE DB35/402128.11,585287,100
ZONDA DB26/2817221,675121,000
SCIROCCO DB331924.21,739108,900

シャマルカーボンが2020年7月に追加され、ゾンダ、シロッコと合計3つになりました。4年ほど前まではシャマルウルトラというアルミリムバージョンがあったのですが、無くなってしまいました。

『カンパニョーロ初のエンデュランスホイール』という位置づけのシャマルカーボンですが、このホイールからリム内幅が21mmまで拡大されました。推奨のタイヤ幅は最低で25mm。『28mmと30mmにも完璧にマッチ』と書かれているだけあり、カンパにおいてもワイドリム化&ワイドタイヤ化の流れが止まりません。

またシャマルとゾンダは前後でハイトが異なる点が特徴です。以前はQRタイプも販売されていたのですが、いつの間にか無くなってしまいました。

■カンパニョーロのディスクブレーキ用ホイール(LEVANTE)

最後にグラベルモデルのLEVANTEです。

名称リム高内幅外幅重量価格(税込)
LEVANTE302530.81,485308,000

リム内幅は25mmと完全にワイドタイヤ向けのモデルです。しかしながら、価格は約30万円に抑えつつも1,500gを下回る重量を実現しており、競争力のあるモデルです。ちなみにフルクラムのRAPID RED CARBONEとほぼ同じスペックなので、どちらを選ぶかは好みで構わないと思います。

フルクラムという兄弟ブランドが存在するカンパのホイールですが、スペックがほぼ同じモデルが存在する一方、主力モデルではより高価格、高スペックなモデルに特化して差別化を図っている印象を受けます。

昨年の記事についてはこちらから。

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当サイトは自転車関連のパーツレビュー、ブルべの走行記録を中心としたブログです。
管理人は40代のロードバイク乗り。20年前にCannondaleのCAAD3を買って以来、Cannoncdaleばかり乗り継いでいます。 昔はメッセンジャーやレース、今はロングライドとブルベ中心。2022年エベレスティング達成、2023年PBP認定、2024年キャノボ達成。ブルべの主担当もやります。
年間走行距離は約10,000km。身長170cm、体重57kg。
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